2009年3月5日木曜日

フロリダの老人の生活の一例

アメリカでは退職してから冬も暖かい南で余生を送る人が多いので、フロリダの老人人口はとても高いのです。この州にはそういう人々を対象にした老人コミュニティーが多く、ケヴィンのおばあちゃんもそんなところに住む人の一人。

ここ、ジョン・ノックス・ビレッジは、ガーデン・ヴィラ、高層アパート、介助付施設からなるコンプレックスで、敷地の周りには壁が巡らされ、証明書なしでは2ヶ所のゲートから出入りできないセキュリーティー付き。完全に守られた敷地内で、約900人の老人が「安全に」暮らすのです。ケヴィンのおばあちゃんに言わせると、ゲートの外は治安が悪いので、ゲートから出てジョギングをしようものならすぐに撃ち殺される、と言う勢いですが、もちろんそんなことはなく、ケヴィンはいつもおばあちゃんを無視して走りに行きますが、ちゃんと生きて帰ってきます。

おばあちゃんはガーデン・ヴィラに17年住んでいます。中は広々していてキッチン、ダイニング、リビングエリアが2つ、そしてベッドルームが2つ。家事をやりたければ自分でするし、それが嫌ならダイニング・ルームに出かけてもいいし、掃除もメイドサービスがあります。家でパーティーをしたければ、ケータリングサービスもありです。

歩きたくない人や長距離を歩けない人は、敷地内を走るカートサービスを利用。

家の前にはパパイヤの木もあり!(もちろん食べられます)

敷地内を徒歩で一周すると約30分ほど。左奥が高層アパートで右の白い建物は介護付の建物。真ん中には池があり、ダイニングルームの他にはプール、ジム、集会場などがあります。集会場では日曜日の礼拝が行われ、その他住人を退屈させないようにコンサートや季節折々の催しも行われるようです。老人達はそこで社交的な余生を送るわけです。羨ましい限りです。

家の周りととってもきれいにしている人たちが多いです。緑が多い地域から越してきた人は、ガーデニングが上手。

近所の老夫婦のところに遊びに来ていた大学生の孫に「池の周りにイグアナがたくさんいる」と聞いたので、ぜひ見たいと探しに行ってみると、いたいた。

ひぃ。予想以上にごっつい。でも彼らは草やお花を食べて生きているんですって。てっきり虫を食べて生活していると思い込んでいました。泳ぎも上手らしい。そうそう、体温が上がらないと食べたものを消化できないので、日光浴を十分にすると食事の時間になるそうです。

気になる生活費ですが、ヴィラ代、施設費、管理費(問題があったら電話一本で何でも直しに来てくれるそうです)、月15食付きで約2000ドルだそうです。予想以上に長生きしてしまって預金がなくなってしまった人をサポートするファンドもあり、ちなみにそのファンドは入居時にまとまったお金を払ったにもかかわらず、予想以上に早く亡くなってしまった人のお金でまかなっているそうです。確かに、老人を路頭に迷わすことはできませんものね。ちなみに現在サポートを受けている人は9人とのこと。65歳から入居可で、人気が高いのでウェイティングリストは長いようです。

3 件のコメント:

  1. やすらげる場所で余生をすごすせるってすばらしいね。明日はどうなるか分からない世の中だからこそ、今を生きる場所のが安全であることはなにものにも変えがたいと思います。

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  2. ほんと、不安がなくていいみたいだよ。私もこんな余生を送りたいと思うわ~。

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  3. へー、いいシステムだね。確かに老いたら暖かくて平和に過ごせるところがいいね。なんだかみんな楽しんで過ごしてそうなところにみえる。

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