2010年5月28日金曜日

ファッションではなく必需品

いきなり真夏に突入したコロラド。2週間ちょっと前に大雪が降ったと思えば先週後半からめきめきと気温が上昇。暑いです。30℃とか。

やはり2つの大きな旅行がダンゴになった後遺症で、最近妙に忙しいです。その旅行の更新もさっぱり進まず、かなりダレてしまいました。セント・バーツは残念ながらギブアップかなあ(もうダメ〜)。

ということで、気分を一新して身近な話題を1つ。

近所の人がこんな犬を連れて歩いていました。しばらく隣の人の犬の面倒を見ているそうです。このコは目に問題があり、お出かけする時にはゴーグルをしなければならないのだそうです。強い太陽光線を直接目にあててはいけない、と言っていたような。

「それにしても、よく頭にくっついているねー」と感心していたのですが、立ち話をしているうちにさりげなく寄ってきて、私の足に顔をこすりつけて一生懸命ゴーグルをはずそうとしていました。お気の毒に。

アメリカは今週末は3連休です。暦の上でも本格的な夏の始まりです。

2010年5月20日木曜日

セント・バーツ #3 

セント・バーツに関するポストが、どうも間延びした感じが否めない展開になってきました(こんなことで南アまで行き着けるのか?)。ここで気を引き締めて更新です。

これは珍しいシェルビーチ。砂の代わりに貝殻で埋まったビーチです。女性陣はこのビーチにあるレストランで食事をし、私はその時水着を来ていなかったのでビーチサンダルで歩いていましたが、この写真を見ながら「裸足で歩くとどんな感じだろう?」と今更ながら思ったのでした。

ダイビングには向いていないといいつつ、ちょっと沖の方に行くと海底はこんなに↑美しいそうです。私は1回目のスノーケリングで荒波にもまれ苦しい思いをしたので、2回目はこんなに↓浅いところにしか行く気になれませんでした。悲しい。

私の大好きなペリカン。魚を探して水の上を旋回中。

セント・バーツの特徴は、この赤い屋根だそうです。

残念ながらグスタビアの街に着いた時は、ほとんどのショップがちょうど午後のお休みの時間帯。なんとものんびりした空気が流れていました。

島を去る時に目撃した超高級ヨット。その名もアルファ・ネロ。全長82m。日本円にして約170億円! しばらくここに停泊しているとのことでした。これがどれほど贅沢なヨットか興味がある方はこちらをどうぞ。

Luxury Insider

Next Pageというところをクリックすると、たくさん写真が見られます。キョーレツです。

「甲板の上のプールの脇を、7−8歳くらいの男の子が走ってる!」と鼻の穴を膨らませて叫ぶ私。私達が通り過ぎると、ヨットに設置されたプラットフォームからささっとジェットスキーが2台出て来て、私達の後方を右に左にガンガン飛ばし始めました。私達が通った後の波を楽しんでいたらしい。本物の大金持ちってこういう遊び方をするのか、と溜息。(*写真のケヴィンの顔がなんだかヘンですが、無視してください。これしかジェットスキーの写真がないので。本人がこれを見ないことを願う。)

2010年5月13日木曜日

セント・バーツ #2 ここはどんな島?

セント・バーツという島は、西インド諸島に数ダースはある楽園の1つで、広さ21 km²のフランス領の小さな島です。公用語はもちろんフランス語。驚いたことに(当然なのかもしれないが)通貨はユーロでした。去年の9月まで私はこの島の名前を聞いたことすらなかったのですが、ここは知る人ぞ知る特別な島なのでした。

この島は、裕福層と有名人が俗世間からエスケープしお忍びでバカンスにくる場所として有名なところ。ここを一般観光客の多い他の島と差別化するために、あえて物価を高く維持し、普通の旅客機が離着陸できないよう空港を小さくし(世界で3番目に短い滑走路だそうです)、クルーズ船を寄せ付けず、大型ホテルの建設も許可しないというポリシーを貫いているそうです。つまり、プライベートジェットかヨット以外では、この島にはアクセスできないわけです。

これがその短い滑走路。島が見えてから着陸まであっという間でした。

                      photo by Heather

その着陸がいかにあっという間だったかは、このケヴィンの表情から読み取っていただけると思います。

小さな空港を飛び立つプライベートジェットは、その百メートル程先のビーチの上を轟音を立てて通過するのでした。

この島に存在するホテルのほとんどが、6から20前後しか部屋数(もしくはヴィラ数)を持たず、高い建物もありません。一見のどかな島なのですが、看板を見ると・・・

田舎道にポツンと「Cartier →」(5キロ先を差している)という看板が立っていたりして、笑ってしまいました。ちなみにこの島全体がデューティーフリーです。そういう意味ではお買い物はしやすいのですが・・・。

そういえば、ビーチにルイ・ヴィトンの首輪をした犬がいました。それを見たアメリカ人の1人が「ここは犬もお金持ちなんだなー」

私達の泊まったところも、木の生い茂った坂に15のヴィラが点々としていました。

矢印が私達のヴィラ。ジョギングに行ったケヴィンが「パパラッツィだったらここに隠れて写真を撮る、って場所があったよ」と興奮して帰ってきました。そこからこの写真を撮っているが、実際はそこに望遠レンズを持って立ったらバレバレです。

その先はこんな自然なビーチになっていまして、右の奥が私達のホテルの敷地。

ところで、このビーチはなんとブラピがヌード写真を撮られたところ。彼は私達が泊まっていたヴィラの1つ(CEOが泊まっていたヴィラではないかと思われる)に滞在していたそうです。ブラピと同じホテルに泊まったなんて。うっほほーい。

このホテルは、希望すれば人に合わずに車でそのままヴィラまで行きそこでチェックインし、滞在中誰とも顔を合わせずに自分の希望するサービスにすべて応えてもらえるそうです。

帰り道、自分のヴィラの場所を再度確認するためによーく見ると、隣のヴィラでくつろぐミッチの姿を発見。「なんだ、ここからだと丸見えじゃん」とつぶやく私の横からケヴィンが「おーい、ミッチ、ちゃんと服着ろよー」(彼はちゃんと短パンは履いていました。念のため)と叫ぶと、ちゃんと本人に聞こえていました。

実は私達は「ここなら誰も見てないねー」と喜び勇んで裸でプールに飛び込んだりしていたのでした(汗)。

ここだったら安心と思いきや。

ヴィラはとても開放的な作りになっていまして、小さなキッチン付きのリビングが一間、そして引き戸で仕切られるベッドルームとその先にウォークインクロゼットとバスルームがあります。この天蓋ベッドは一見素敵ですが、天蓋=蚊がいる ということで、滞在中例に漏れず私は蚊の餌食になりました。

こんなに素敵な朝食が毎朝用意されるのですが、座って10分もしないうちに蚊にどんどん刺されるのが非常に残念でした(涙)。ちなみに、ここのスタッフは毎朝お願いした時間にきっちり、しかも物音を1つもたてず朝食を用意してくれます。準備ができるとドアベルを一度鳴らしてくれ、カーテンを開くと魔法のように朝食がテーブルの上に並んでいるのです。(1日目の朝の感激と言ったらもう!)

一度準備しているところを見てみたいと思い(また余計なことを考える)、3日目の朝リビングルームで本を読んで待っていましたが、なんと数分バスルームに立って戻るといつものように準備が整っていたのでした。私がいなくなるのを物陰から見ていたのではないか、という早業でした。

さて、このヴィラは1泊いくらだと思いますか?現在はローシーズンですが1泊930ユーロ。12月から4月のハイシーズンは1680ユーロから1840ユーロだそうです。一般的にここに滞在するゲストは1週間単位での滞在だそうです(溜息)。日本人マダムで毎年滞在されるゲストが1人いらっしゃる、と聞きました。どんな方なのでしょう。

<続く>

2010年5月12日水曜日

セント・バーツ #1 日程

まず、このエリアの地図から。一番右の長い矢印がセント・バーツ。そこから左へ セント・マーチン、プエルト・リコ、左上がフロリダ半島。(それにしても、いろいろな国がカリブ海の島を手に入れたものですね。)

中心地グスタビアの港

<日程>

*参加者はアメリカから6組、イギリスから4組、単独参加の男性3人とCEO(最高経営責任者)カップルの計25人。この旅行は、昨年会社に貢献したトップセールスマンのためのご褒美旅行。15ヴィラしかないホテルは貸し切り状態でした。

5月1日

フロリダからプエルト・リコの首都サン・フアンに飛び、そこからチャーター機でセント・バーツへ
Hotel Le Toinyにチェックイン後、ウェルカムドリンク&集合写真
9pm 島で一番”ホット”なレストランでディナー&ダンシング ←これがすごい展開に

サン・フアンから他の5人と合流し、チャーター機で1時間半のカリブ上空の旅

5月2日

午前中は自由行動だったため、2日酔いで目覚めた後、しばらくホテルの近くのビーチでスノーケリング(しかし魚は全く見られず、荒波の中でもがいただけの私)
ランチ&午後のウォーターアクティビティが別のホテルのビーチでお膳立てされており、ケヴィンはパドル・ボードとウィンドサーフィンを体験
ディナーは自由行動

ビーチサイドのレストランは砂の上に直接テーブルが置かれていました

5月3日

レンタカーが全員に用意され、それを使って自由行動
4pm ジェットスキーに乗りたい人集合(私達はパス)
5pm サンセットクルーズ
8pm ディナー ←その後CEOの鶴の一声で、私達のヴィラで2時までドリンクをホストするはめに

この小さな入り江を眺める高台に、以前ロックフェラーが所有していたというお屋敷が売りに出ていました

5月4日

ケヴィン:男性陣とセント・マーチンまでボートで行き、そこでスピードボートとヨットを体験
私:女性陣とスパ&ランチ、その後CEOのヴィラで女性だけ集まりプールサイド・パーティー ←ここで強気な妻&GF達の発言で盛り上がる
9pm ホテルにてフェアウェル・ディナー

スピートボートを楽しむ男性陣

5月5日

昼前にセント・マーチンまでボートで行き、そこから飛行機でフロリダへ

Hotel Le Toinyのインフィニティープール。フェアウェルディナーの後、洋服のままここに飛び込んでいる人(=ケヴィンのボス)がいました。

一連の旅行、終了。

Saint Barthélemy(セント・バーツ)への4泊5日の旅はあっという間に終わってしまい、ついに現実の世界へ引き戻された私達。南アとこの旅の間隔が4日間しかなかったので、2つの旅の余韻がヘンに入り交じった不思議な気分に陥っています。

約1ヶ月間気温25℃から30℃の場所にいましたが、今朝起きて一番にしたことは雪かき。こんなに遅い雪はコロラドに7年住んでいて初めてです。今年はなかなか気温が上昇しないコロラド。アシャにもまだしっかりと冬毛が生えています。

1ヶ月美食が続き贅肉を気にするケヴィン(珍しい。ついに彼もそんな歳になった?)の懇願で、家に帰って来てから野菜を主食にしている私達です。普段だったら目を輝かせていただく高級なフランス料理も、何日も続けて食べると日本人には結構苦しい。しかも南アでの食事があまりにもおいしかったので、恐れ多くも最後の方はフレンチへの敬意が薄れ「ふん、これはイマイチね」(←自分で払っていないからそんなことを言える)なんて偉そうなことを言うようになり、我ながら「人間って恐ろしい生き物だ」とつくづく思った私達でした。

こんな機会がなければ一生経験することのできなかったであろう Saint Barthélemy で垣間見た非現実的な世界。南アは後回しにしてまずはこちらからアップしていきます。