2010年3月30日火曜日

あと10日

ずっと先だと思っていた南アフリカ共和国行きが、あと10日に迫りました。

航空券の予約をした時はあまり深く考えていなかったのですが、よく考えてみると私達が選んだルートは結構きつい。金曜日の朝に出発の、デンバー/ワシントンDC/ダカール/ヨハネスブルク/ケープタウンというルートだと、翌日土曜日の夕方に現地着だったのですが、金曜日仕事をしたいというケヴィンの要望と、ロンドンで友達に会いたいという私の希望で、デンバーを金曜日の夜出発し、9時間のフライト後ロンドンに土曜日の昼着。9時間のトランジット後に12時間のフライトで日曜日の午前10時にケープタウン着、という機内2連泊という旅程になったのでした。この歳になってそんなことをして大丈夫だろうか?

結婚する友達の勧めで、到着後はそのままワイナリーが密集するエリアに行き、そこでB&Bに泊まることにしました。「現地に着いてすぐにワインテースティング?」と当初はあまりしっくりこない日程でしたが、改めて考えると、長旅後ちょろっとワインを飲んで昼寝をし「南アのグルメの中心」と言われる街でのんびりディナーを楽しむ、というのは悪くないアイデアです。

しかし、新たな問題が。

金曜日にお直しが終わったドレスを取りに行きました。前にも書きましたが、このドレスはストラップがないドレスなので、私は大きな不安を抱えていました。デンバーのドレスショップで紹介してもらった人は、たまたまうちから車で数分のところに住んでいる年配のイギリス人女性。「大丈夫。私がなんとかしてあげるから」と言いながらいろいろ手を加えてくれました。

とにかく人前でドレスがずり落ちるという事態を避けるために、幅をかなりつめてもらいました。そしてストンとした体型を誤摩化すために、マーメイド型を更に強調するようにも手を加えてもらいました。試着してみると、「まあ、これならなんとかなるな」と思ったと同時に「しかし、このドレスを着る前と着ている間に物を食べても大丈夫だろうか?」という不安が頭をよぎりました。それほど上半身部分がきつくなってしまったのです。

おばさんも後ろのジッパーを手伝いながら「ちょっとでも太ったら大変ね。まあ、あなたが急に1ポンドでも太る姿はあまり想像できないけど。ドーナツなんかは食べちゃダメね」

ということで、Franschhoekというまるでナパバレーのような南アのグルメキャピタルで、5コースもしくは8コースのフレンチを予約したい、と思いつつ、きちきちのドレスの事を考えると躊躇ってしまう私がいるのでした。食べた後数日狂ったように走るかしばらく摂食か?でも、いざ結婚式のレセプションでの食事は入るだろうか?メニューが決まった時に友達が見せてくれたのですが、これもすごくゴージャスなメニューなのです。力を入れた時にはち切れないように、おばさんがドレスをしっかりと縫ってくれたことを祈るばかりです。

取り外しが可能なストラップもつけてもらいました。式と写真撮影はストラップ無、レセプションはストラップ有で行こうと思います。

2010年3月29日月曜日

本日東京で『ザ・コーブ』のスクリーニング

私も先ほど知ったのですが、本日(日本時間30日)19時より三鷹で『ザ・コーブ』のスクリーニングが行われるようです。無料です。詳細はこちら

2010年3月25日木曜日

海洋資源を巡る論争で、日本のプロパガンダを見た

私はたまたま日本の報道と欧米のそれを比較できる環境にいるので、時々国内と国外の報道の格差を見て、驚くことがあります。

先週大西洋のクロマグロの国際取引禁止提案が委員会で否決され、日本はほっと胸をなで下ろしたようですが、「大西洋に限らず、太平洋やインド洋でも、日本が資源管理のためのリーダーシップを発揮していく責任が生まれた」など言っている場合ではないと思います。タイセイヨウクロマグロの数は1957年から約75%も減少しており、特に激減は過去10年間に起こっているようで、獲れる魚のサイズもどんどん小さくなっています。そして、クロマグロの約8割が日本によって消費されているのは、不動の事実です。しかし、このままではあと数年でクロマグロの商業漁業が成り立たなくなる可能性が高いという危機感を、日本のメディアからはほとんど読み取れません。

”科学的根拠に基づく意見に真っ向から反対して日本が手に入れた勝利は、クロマグロが今後生き残るかどうかという疑問を生んだだけでなく、果たして良識というものが種の絶滅を防げるのかどうか、という疑問も生んだ”(英 タイムズ紙)

Japan lands a death sentence for the bluefin

"誰も日本が取引禁止案に同意するとは期待していなかったが、クロマグロの個体数回復のための禁輸案が速急に必要なのは明白なのにも関わらず、日本は「乱獲がこの種の絶滅の危機を招いている事実」に対する討論をすることにすら猛烈に抵抗した”(インド エコノミックタイムズ)

Tuna battles and culinary extinctions

”政府が科学的事実を知っておきながらそれを無視するとは、非常に無責任だ”(AP通信)

Export ban on Atlantic bluefin tuna rejected

農相は大差での否決後に「資源管理をしっかりやるという日本の姿勢が理解された。想像以上の結果が出た」と語ったようですが、私が読んだ各国の報道ではそんな解釈は見られません。各国のメディアは「日本政府はアフリカの国々と裏工作した」と報道しており、AP通信は、「日本政府は水曜日の晩にレセプションを開き、まだどちらに投票するか決まっていない使節を本マグロ寿司を含んだ晩餐でもてなした」とも報道しています。

日本政府はクロマグロ漁に問題があることは認めているが、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)が設定した漁獲枠をさらに厳しくすることで解決できると主張しており、野生動物のためにあるワシントン条約(CITES)が、マグロを規制するのはおかしいとも主張しています。しかし今回この問題がCITESに持ち込まれた経緯は、ICCATの漁獲規制が機能していないため保護が全く追いついておらず、日本政府はそれを承知でこのような主張をしている、と指摘されています。

日本のメディアはどうしてしまったのでしょうか?どこを調べても政府が言っていることをそのまま伝えているだけのものばかりで、海外のメディアが報道しているような科学的な根拠をもとにした報道がほとんど見当たらないのです。そんな中で、やっと視点が異なる記事を日本語で見つけました。

”クロマグロ「浮かれ報道は危ない」 途上国に「借り」、そのツケは”

マグロ漁のニュースの数日後、次に日本以外を駆け巡ったニュースは、中国と日本が先導して絶滅の危機に瀕しているサメ4種の輸入規制を否決させた、というものでした。ちなみにこれは、サメのヒレだけを切り取りサメ自体は生きたまま海に捨てるという方法の、フカヒレ漁の規制に反対するということです。

最近イルカのことを論じている私がこんなことを書くと、「欧米人の価値観の影響を受け過ぎ」と言われるかもしれませんが、私は思うのです。きっと日本にいる人達の多くは、こんなことは何も知らずに生活しているのだろうな、と。私のような意見を聞いても、「欧米人は日本人の食べるものに対して何でもケチをつける」というレベル止まりの場合が多いのではないか、と。なぜなら、情報がそういう思考に傾くように流れているとしか思えないのです。

冷静に考えてみて下さい。「ジャパンバッシング」「日本の食文化」という反論は、科学的裏付けによって保護されるべき野生動物や海洋資源を乱獲する理由になるのでしょうか? 失うものの大きさを考えると、私は今回の結果が”欧米諸国に対する勝利”とは言い難い気がするのです。

2010年3月19日金曜日

雲泥の差

今週は昨日まで非常に気候が良く、3日間は最高18℃くらいまで気温が上がりみんなご機嫌。私もフロントデッキをきれいにして、アンブレラをテーブルにセットし、結構な時間を外で過ごしました。我が家はどちらかというと寒い家なので、こういう時は外の方が暖かいのです。 昨日バスに乗って街に出かけると、大学周辺を歩く女の子達の服装はまるでビーチホリデイ。私は長袖の2枚重ねでしたが。彼らと我々日本人の体感温度はかなり違うと思います。日本のように「衣替え」という観念もないので、12月でも暑ければ半袖ビーチサンダル、と勝手気ままなのがアメリカ。

前に座った子もこんなに涼しい格好。このワンピースの丈は膝の上。「夏になったら一体何を着るんだろうねぇ」と友達は言う。

そして今朝起きると予報どおりの雪。現在夕方6時で積雪量は20数センチです。明日は晴れという予想なので、この雪も一気に融けることでしょう。ちなみに、この学区も来週月曜日からしばらく春休みです。

2010年3月15日月曜日

誕生日の週末

実はこのドタバタだった2日間のことを細かく書こうかと思っていたのですが、「まあ、いっか」という気分になってきました。

土曜日に帰って月曜日にまた出張に出発だったので、コロラドにいる短時間にあれもこれもやりたい、という普段に輪をかけて予定を詰め込もうとしたケヴィンの行動、そして振り回された私達の週末はご想像におまかせすることにして、1つだけここに書き残そうと思います。

←お誕生日おめでとう〜。盛りだくさんの週末でした。これは土曜日の前夜祭。

ケヴィンのパパがパンケーキの名人、というのは以前にも書きました。彼には「誕生日にかわいい息子にぜひパンケーキを焼いてやりたい」という強い思いがありまして、日曜日ケヴィンがスノボに出発する前にパンケーキでお祝いをすることになりました。私がパパを起こしたのは5時45分。ちなみにその前の晩は夜中の2時に夏時間に変わったので、実質4時45分。まだ外は真っ暗。

この日のパンケーキは、4つのグレインを混ぜた粉に、ヨーグルト、バターミルク、ブルーベリーが入ったフワフワのパンケーキ。迎えに来た友達は我が家がこんな状態になっているのに驚きつつ、一緒にパンケーキを楽しみました。

両親は昼頃に帰ってしまい、みぞれと雪が混じる天気と睡眠不足でウトウトしている私に、スキー場にいるケヴィンからの電話。「今夜XXとXXをうちでのディナーに誘ったけど、大丈夫でしょう?奥さん同士3人で連絡を取り合って話してねー。ケヴィンも手伝うから」。最後まで気が抜けない私でした。

誕生日直前のハプニング

日曜日はケヴィンの誕生日でした。ご存知の通り出張が多いので、最近はぎりぎりにならないと予定が立たない中、先週あーだこーだと言いつつ予定を立てようとしていました。この時期の難しいところは「できるだけ週末はスノボをしたい」という彼の姿勢で、元旦以来会っていないケヴィンの両親がせっかく大切な息子のために(2時間もかけて)ボールダーにやって来ると言うのに、それでも彼は「今週山で雪が降ったら週末はスノボに行きたい」と強気に言うのでした。

で、木曜日になってやっと妥協策が決まり、「土曜日は両親とボールダーで過ごし、日曜日はケヴィンは男友達と山でスノボ、私は家に残って昼までケヴィンの両親と過ごす」ということになりました。

金曜日の1時過ぎに出張先のフロリダから「大雨のせいで飛行機が2時間も遅れてるー。ついてないー」と、うんざりした声で電話がかかってきました。本当は彼の両親が金曜日のうちにボールダーに来る、と言っていたのを結局土曜日の朝着にしておいてよかった、と思いつつ外出。その後、ケヴィンは乗る前に電話すると言っていたのに、ふっと気づくと連絡のないまま5時。おかしいな、と思いながら電話をしてみると、驚いたことにまだ呼び出し音が鳴る。「まだ乗ってないのー?!」と出たケヴィンに聞くと、「乗れなかった」とポツリ。

なんとゲートに3時間もいながら、ケヴィンは自分のフライトに乗り遅れていたのでした。

ゲートの表示はまだデンバーとなっていたものの、おかしいと思ってカウンターに行ったら「もうその便は出発しましたよ」と言われ愕然。ダイヤが乱れ大混雑の空港で、いつものように携帯とコンピューターを駆使して仕事をする隙に、そのフライトはケヴィンを置いて行ってしまったのでした。「航空会社はちゃんとケヴィンを探す努力をしたわけ?文句言った?」と聞くと、ちゃんと呼び出しはされたようで、その上係員に「乗らなかったのはあなただけですよ」と言われて、さすがのケビンも閉口だってらしい、、、。

そんなわけでその日はフロリダに延泊になり、彼を迎えに行く必要のなくなった私は、そのまま友人とディナーに流れてワインを飲み、更に場所を変えて優雅にデザートまで食べて夜10時すぎに家に帰ったのでした。はは。

誕生日のレポートはこの後に続きます。こっちもドタバタ。

2010年3月9日火曜日

全米一幸せな人が多いのは、コロラド州ボールダー !?

ちょっと前の話になりますが、2月に発表された最新世論調査の結果、全米で健康で幸せだと感じる人が最も多く住んでいるのは、コロラド州ボールダーであることがわかったそうです。USフロントラインの記事

これは「ギャラップ・ヘルスウェイズ幸福度指数」というものを使い、仕事や財政状態、健康、精神状態、コミュニティについて、毎週全米で1000人を対象に調査し、2年間強で合計35万3000人を対象に尋ねた結果をまとめたものだそうです。

この調査でされた質問は、「今日たばこを吸いましたか?」「あなたは自分の仕事が好きですか?」「あなたは今自分が苦境の中で頑張っていると思いますか?」というように、健康管理、仕事の環境、自分の人生についての評価などの質問と、食生活、住環境、ヘルスケアなどの生活のベースになるものの組み合わせとのことです。

ボールダーは2008年の9位からの急上昇。ちなみに上位10都市は以下の通りで、さすが10都市中4都市はカリフォルニアです。

1:コロラド州ボルダー
2:ミシガン州ホランド=グランドヘブン地域
3:ハワイ州ホノルル
4:ユタ州プロボ=オレム地域
5:カリフォルニア州サンタロサ=ペタルマ地域
6:カリフォルニア州サンタバーバラ=サンタマリア=ゴレタ地域
7:カリフォルニア州サンホゼ=サニーベール=サンタクララ地域
8:ワシントンDC=バージニア州アーリントン=メリーランド州=ウェストバージニア州アレクサンドリア地域
9:ユタ州オグデン=クリアフィールド地域
10:カリフォルニア州オクシナード=サウザンドオークス=ベンチュラ地域

幸福度の高い州としてのランキングではコロラド州は7位で、前年の4位から若干ダウン。

地元の人のコメントの中には、こんなのも。

"Even if you're not health conscious, you're seeing cyclists by the side of the road with their work stuff on their back, or health-food stores on every corner, or everyone driving a Prius" (「別にそこまで健康のことを意識していなくても、ここに住んでいると自転車に乗って通勤する人が車道の横を走っているのをしょっちゅう目にするし、ヘルシーフードの店はあちこちにあるし、走っている車はプリウスだらけですしね」)

そう、まさにこれがボールダーなのです。ここに集まって来る人々はこの環境が好きで来る人が多いので、似た者同士だらけなのも住みやすい理由の1つなのかもしれません。

2010年3月7日日曜日

日本と日本のイルカの行く末 5 <ザ・コーブ>

実は10日程前に『ザ・コーブ』のスクリーニングがボールダー市内で行われました。映画上映後、会場に来るクルー達との質疑応答があるというので、すでにこの映画を2回観ていたのですが興味があるので行ってみました。実際に太地町に行ったクルーにいろいろ質問をしてみたかったのです。

会場に集まったのは多くて100人強。私はそれまでDVDでしか観ていなかったので、公共の場でこの映画を観るのは初めて。映画上映中に日本人の私が若干不機嫌になる場面(イルカ擁護派の私でも、多少ムッとくる場面はあるのです)で、後ろの人から笑い声が上がったりすると、受け止め方の違いをひしひしと感じながら3度目の鑑賞をしたのでした。

映画の後にステージに登った4人のクルー達に盛大な拍手が送られました。まず彼らが体験談と感想を簡単に述べた後質疑応答へ。さすがアメリカ人、あちこちでぱっと手が挙りました。質問の内容も「映画公開後の日本政府の反応は?」とか「日本で他にもイルカ漁をしている土地はいくつかあるようですが、なぜわざわざ太地町へ?」と、なかなかまともなものが多く、クルー達からもこの映画が太地町に与える影響を心配したコメントもありました。

10人程が一通りの質問を終えた後、やっと私にも発言できるチャンスが回ってきました。自分が日本人だということを述べた後、クルー達が撮影前にどのように太地町にアプローチし、どのような交渉をし、そしてこのような結果(強行な撮影方法)になってしまった経緯を尋ねてみました。あと、会場にいるアメリカ人に、日本にはアメリカほどアクティビズムが存在せず、自国批判にも繊細なことも強調しました。

クルー達から、立ち入り禁止区域に入る許可を取ろうとして失敗したことや、言葉の壁の苦労などが説明された後、私を驚かせる事実が浮上。なんと通訳が始めの2週間しかつかなかったと言うではないですか。そして「多分太地町の人達には、私達が実際に何をしているかはわからなかったと思います。」という発言。

さすがの私も、「うーん、これでは地元との間に亀裂が生じても仕方がないかもしれない」と思い始めたのでした。当然のごとく、更にこの舞台裏を知りたくなったので、その後30分ほどクルー達と会話をし、結局、その1人で2006年から2年の間に6回太地町に行ったというプロダクション・コーディネーターに近々直接会って話を聞くことになりました。

実はこの映画を作ったOPS(海洋資源保護協会)はボールダー市内に拠点を置く団体で、このスクリーニングの時に「ボールダーに是非オスカー像を持ち帰りたいと願っております」と言っていましたが、今夜それが現実となり、私自身も驚いているところです。

クルーの話を聞いた後、その結果はまたお知らせしたいと思います。

2010年3月5日金曜日

こんなになっちゃった〜(涙)

みなさまにご心配をおかけしているアシャ。スカンクにスプレーされた後、かちかちに凍った雪に顔をこすりつけた跡はこんなです。かわいそうに。。昨日から今日にかけてひどくなったようなので、今朝獣医に連れて行きました。薬を塗っても場所柄舐められて終わり、という感じですが、しばらく様子をみます。

ところで脱臭液のせいで、毛が脱色されてやや茶髪になってしまった彼女。耳の先や頭の上の方が「コギャルみたい」とケヴィンは言うのですが、これってもう死語かしらん?

2010年3月2日火曜日

トラウマになりそうなほどの臭い

もうキョーレツです。言葉で表現できない程の悪臭。。。

アシャがまたスカンクにやられました。昨日ケヴィンがアシャを連れて林の中を走っている時に、スカンクのお尻がアシャの顔を直撃。アシャは狂ったように顔を固くなった氷の上にこすりつけたようで、かわいそうに、鼻と唇の上を傷だらけにして帰ってきました。雪には傷口から出た血が染み込み、しばらく目も見えなかったみたい。おお〜(涙)

そんなわけで、前回(初回)は私は居なかったのでケヴィンが1人で対処したのですが、今回ついに私もこの臭いを経験しました。事態を聞き、アシャの様子を見に咄嗟にフロントデッキに出たものの、あまりの臭いで吐きそうになりました。かわいそうなのでかまってあげたいけど、とりあえず大量におやつを置きアシャの気を紛らわせ、ピタっとドアを閉めてガラス越しに様子を見るのがやっと。

私がくらくらしている間にケヴィンはオンラインで脱臭の仕方をチェック。過酸化水素水、ベーキングソーダ、食器洗いの洗剤を混ぜ合わせた液体を作り、それで臭い部分を擦り10分間そのまま置き、その後シャンプーをしにお風呂へ。トマトジュースがきくという話もありますが、それはどうやらデマのようで、この脱臭液の効果は大でした。

昨晩はそんなで我が家は大騒ぎでした。

スカンクというと、マンガで逆立ちをしてオナラをする姿が印象深いのですが、この臭いは一般的に想像するオナラの臭いとは全く違います。ガスというよりはゴムや金属が焦げたような強力な異臭です。しかも脱臭しないと1週間単位で残るという威力を持っているようです。(以前にも書きましたが)ウィキピディアではスカンクの特徴的な行動をこのように説明しています。

『スカンクは分泌液を放出する前に、前足で地面を叩いたり尻尾を立てて肛門部を相手に見せたりするなど、特徴的な警告動作を行なう。 警告が無視された場合、スカンクは肛門傍洞腺(肛門嚢)を取り囲む筋肉を収縮させることによって分泌液を相手の顔を目掛けて噴射する。これは4~5m離れていても命中させることができる。分泌液が目に入った場合、一時的に目が見えなくなる。 悪臭は無風でも半径1kmの範囲まで届き、風向きによっては2km近くまで届く。分泌液は皮膚の蛋白質と強く結合するため、皮膚に付着した分泌液を取り除くことは困難である。また、分泌液が付着した衣服は脱臭が困難なため、破棄せざるを得ない。 肛門傍洞腺(肛門嚢)には5~6回分(およそ15cc)の分泌液が蓄えられている。空になった肛門傍洞腺(肛門嚢)に分泌液が再充填されるには、およそ一ヶ月程度必要である。 スカンクはこの臭気のため敵と対峙した場合、逃走することは少ない。そのためたとえ対象が自動車であっても警告動作を行い、その結果轢死するも多い。』

スカンクは見えないところでアシャに向かって警告動作を行っていたのでしょう。。。