2019年10月2日水曜日

キャンパーバンで3泊4日のジプシー旅行

1ヶ月前の話になりますが、9月はレイバーデイの3連休で始まりました。

この期間に我が家を借りたいという問い合わせが5月ごろに入り、この時期はもう学校が始まっているので断ろうと思いましたが、まあちょっとした臨時収入が入るのも悪くないなと思い直し、学校がある2泊は近所に泊まらせてもらい、残りの3泊は山へ行くことにしました。

ケヴィンは、これを機会に以前から借りてみたかった『キャンパーバン』を レンタルしたいと言い出し、私とカリーナが日本にいる間にさっさとその予約をしていました。2年前のこの週末にコロラド内で南西に向かう大渋滞でひどい目にあったので、今回は人が少ないことを願いつつ北へ向かうことにしました。

ここで先に結果を書きますが、我が家には贅沢なキャンパーバンは向いていないということがよくわかり、キャンプはうちの近くで十分に楽しめるという結論に達しました。

しかも、大きい車は駐車するのが大変。私とカリーナがやめろというのを聞かずにバックでうちのドライブウェイに駐車しようとしたケヴィンは、後ろを見事に木のフェンスにぶつけて、バリバリという音を聞いた瞬間に私は自分の髪の毛が逆立つかと思いました。

こう見るとそんなに大きく見えませんが
実際に駐車しようとすると大変な長さです

  まずはキャンパーバンがどんなものかをご紹介します。

サイドドアの正面はシャワーとトイレがついています
シャワーの横は戸棚と物がたくさん入る冷蔵庫
冷凍庫も別にありその上は電子レンジ
その後ろ側にシートが5人分あります
後ろのシートはボタン操作でフラットになり
 横向きの シートも倒して大人2人分のベッドになります
(ベッドになった状態の写真を撮り忘れて残念)
横向きシートと流し台
後ろのシートからの眺め
冷蔵庫の反対側には流し台と調理台がついています

家族で記念撮影をした後、そろそろとフリーウェイに向かって出発です。

どんな旅になるのやら・・・

ちゃんと戸棚や引き出しをロックしておかないと、曲がった弾みで開きます。道を曲がった途端に「ばーん」と引き出しが飛び出たりするのを何度か経験後、出発前にギャレイを歩いて全ての棚を点検することを学び、まるでフライトアテンダントの気分です。

「淋しいよ〜」と言いながら
ポツンと1人で後ろに座るカリーナ
(3人家族には不向きです)

***

2時間ほど走り、夕方週内の目的地に到着しなんとか場所を確保したものの、人の多さに圧倒される私たち。やっぱりレイバーデイの週末はキャンプをする人が相当いるようです。しかも今年はたまたま9月1日がハンティングシーズン第1日目に重なったため、「こんなところにテント建ててるの?」というような場所にもハンターのキャンバステントがあったりしました。


実はこの車の上には2人が寝られるサイズのポップアップテントがついており、1日40ドルの追加料金で使えます。ケヴィンはもちろんそれも予約していたのですが、ケヴィンが一泊使った後元どおりに折りたたんだ際にジッパーに挟まってしまい、どう引っ張っても開けられなくなってしまいました。がーん。

テントを開くとこの絵のようになるのですが、、、

2日目の朝、食事をしてハイキングに行くことになりました。しかし・・・せっかく自然の中にいるのに、ターゲットシューティングを楽しむ人たちの銃声がひっきりなしに聞こえて、せっかくのキャンプが台無し。ビデオで銃声が聞けます。


もうこんなところは嫌だということになり、ベッドを片付けて荷物をまとめ、さらに北に向かってワイオミングまで行ってみることにしました。その途中にレンタル会社に電話をしてテントを開けることを試みますが、やっぱりダメ。楽しみにしていたテントは1回しか使えずに残念でした(涙)上からの眺めはとても 良かったそうです。

***

ボーダーを超えてワイオミングに入りました

ワイオミングに入った後の話を手短に書きますと、キャンプ場に着いたのがまた夕方になってしまい、しかも連休2日目ですでに場所は取られており、場所を探しながらじりじりとトレイルを進むことになってしまいました。進むにつれてどんどん道幅は狭くなり、途中から枝でバンに傷がつき始めたので、突き出した枝は折りトレイルを塞ぐ倒木を動かしながら、折り返せる場所を探す羽目に(もう泣きそう!)。

行き止まりが八の字になっていました。そこで折り返したいのに、車が長すぎて曲がりきれないという最悪の事態に陥り、木から数ミリのところを前後左右に動かしながらなんとか切り抜けた時には、もう辺りは薄暗くなっていました。その晩は折り返した直後のトレイルの上で一泊しました。

3日目の朝。「もうコロラドに帰ろう」と言いながら朝食をとっていると、数分離れているところにハンティング用テントで寝泊まりしている人が、こちらに向かって歩いてくるのが見えました。前日に困っていた時一緒に木をどかしてくれたいい人です。「近くで銃声がしたから、もしハイキングに行くならこれをどうぞ」とわざわざ目立つベストを3枚持ってきてくれたのでした。

そんなところ、絶対に歩きたくないー。

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さっさと荷物をまとめてコロラドへ。ボーダーを超えて山を見てほっとする私たち。3ヶ所目のキャンプ場もかなり混み合っていましたが、20〜30分ウロウロと場所を探し回り「またダメか〜?!」と諦めかけるものの、やっと落ち着けそうな場所を発見。ここが見つからなかったら悲惨な連休になるところでした。

コロラドっていいなぁとしみじみ
3ヶ所目のキャンプ場は湖があるところでした
泳ぎ去るケヴィンを見守るカリーナ
やっとマウンテンバイクにも乗れました

というわけで、3泊4日のジプシー旅行の結果、これからは今まで通りテントを持ってコロラド内の静かな場所でキャンプをしようね、という結論に至りました。まあこの経験のおかげで、いつかやってみたいと思っていたことが早めにチェックリストからなくなったかなと。

これを機に、ケヴィンは我が家の日産エクステラを「キャンパーバン仕様にする」と張り切って研究をし、その翌週は毎日のようにオーダーした付属品が届けられました。こういうことには本当に行動が早いと感心。

最終日 やっとグランピング体験