2012年10月30日火曜日

メモリアル・サービス

金曜日から2泊3日で、またカンザスに行ってきました。9月30日に亡くなったホストダッドの、メモリアル・サービスに参加するためです。彼の遺体はカンザス大学のメディカルスクールへ寄贈され、癌の研究に使われることになりました。向上心に満ちた人生を送った彼らしい最後でした。

アメリカではお葬式以外に、A Celebration of Lifeという方式でセレモニーをする場合があります。この場合は死を悲しむより、故人の人生をみんなで「祝う」お別れの会という感じで、喪服を着用する必要もないので雰囲気も和やかです。ホストダッドのサービスもこちらの方式でした。会場は私が一年間通った学校のホールでした。

サービスの中では、ハープの演奏もありました。私のホストファミリーはもともと音楽好きな一家なのですが、私が日本に帰った後ホストマムがハープを習い始めました。その後彼女は先生になりCDを何枚も制作。私達のコロラドでの結婚式でも彼女が演奏をしてくれました。そして手先が器用だったホストダッドは、しばらくしてからハープを作り始めました。会場には彼の作ったハープがずらりと壇上に並び、壮観な光景でした。


ハープ演奏は、ホストマムが月に一度集まって演奏する女性達が右側、そして彼女、私と同い年の娘デビーとその娘の13歳のオリビアの3世代が左側に並び、ホストダッドを送り出すのにふさわしいセッティングでした。

ホストダッドの友人や親戚の人達が披露した思い出話は、みんなが笑うようなエピソードばかりで、それを聞いていたずらそうな目を輝かせニヤリと笑うホストダッドの顔が、手に取るように想像できたのでした。

前回のカンザス行きは辛い旅行でしたが、今回はすっきりした気分でカンザスを後にしました。86年もしくは87年から会っていなかったホストファミリーの親戚の人達、高校のクラスメートや恩師との再会も楽しいものでした。当時1歳だった親戚の男の子が27歳の青年になっていたのには、さすがに時の流れを感じさせられました。

ホストダッドはこのようにして、みんなに見送られました。あの場に彼がいなかったのがちょっと残念でした。

2012年10月24日水曜日

カリーナ1歳7ヶ月 その2

この1ヶ月でするようになったこと:

*階段を直立で昇り降りできるようになった(ものを抱えてでも可能に)
*バスを見ると喜び、指を差して”シャ!シャ!”と言うが、トラックの音は怖い
*お風呂でシャワーのお湯をかけられるのが好きになった
*あんなに嫌いだった車でのお出かけも大好きに(我が家は3台の車を使い分けているのですが、駐車場で自分の乗って来た車がどれだかわかっている)



*和食の味がやはり好みの模様
*1人でスプーンやフォークを使ってかなりきれいに食事をする
*現在歯は上下6本ずつ合計12本
*人見知りが始まった頃からおしゃぶりが手放せなくなってしまった


*ここ数ヶ月間気にはなっていたが、特に最近他の子の胸を押して倒したり、カスタネットで前にいる子の頭をポカっと叩いてしまったりなど、強気な行動が増加で心配。特に相手の子が心優しい子だと親として胸が痛む。




*ケヴィンの強い希望で、TVやDVDは3歳まで見せない方針。家の中ではカリーナの前でコンピューターや携帯メールも基本的には禁止。注)我が家はTVを見る習慣が全くなく、TV自体が2階にDVD鑑賞用にあるので、これはそれほど大変ではない。

*私の強い希望で、しばらくの間甘いお菓子は与えない方針 。今のところ糖分は果物とレーズンからのみ接収。ジュースもなし。注)砂糖は人間には基本的には必要ないにも関わらず私自身がかなりの甘党なので、一度口にしたらその後が大変そうなので。しかし、厳しすぎると他の家でお菓子をねだるという話もあるので難しい。

ミニカーに乗ってみている

*1歳半前後から日本語の絵本ばかり読んでくれとねだる
*しかしケヴィンの両親の影響が強いのか、口から出てくる単語は英語ばかり。”owl(フクロウ)”の発音は私よりよく、知り合いに「最近owlと言えるようになった」と私が言うと「え?」と聞き返され、横で話を聞いているカリーナがオウムのように「owl」と言い、そこで理解されたりする。

*言葉は遅め。でも常にあーだこーだと何かを言っており、私達の言うことはおもしろいほど理解している(日本語&英語)。
*アシャが大好きで、1日中名前を連呼している。最近なぜか蝶々の絵を見てもアシャと言う。
*ヘビの絵を見るとhissssss、ハチの絵を見るとbzzz、リスを見るとなぜか ”かぁぁぁーっ” とおやじがタンを吐くような音を出す ←squirrel ”quirr”の部分を言っているのか?

*家で機嫌が悪い時、ハイキングに連れていくと心が落ち着くらしい。
*とにかくよく笑う。しかも大声で。機嫌が悪くなってもリカバリーは早い方。

こう見ると、やはりみんなに少しずつ似ていると思いませんか?

言うことをなかなか聞いてくれない時、そして短気な一面もあり、ムカッとくる瞬間もありますが、「まあ、私の子だから仕方ないか」と寛大に向かい合うようにしています。「小さい頃から躾はしっかりと」と思っていたのですが、最近ある本を読み、この時期に子供のニーズにタイムリーに応え、たっぷり愛情を注ぐことの重要性を再認識しました。

それでも最近ついに”タイム・アウト”を導入しました。人の顔を叩く時だけです。時間は年齢に応じてのようで、現在は1分半です。子育てのバランスは本当に難しいです。


2012年10月19日金曜日

カリーナ1歳7ヶ月 その1

黄金期は、18ヶ月半頃のある日突然終焉を迎えました。

この1ヶ月間のキーワードは、独立心、依存心、警戒心、恐怖心。初めの2つは相反するものですが、これが混在するところがポイントです。ある意味、非常に人間らしくなってきたわけです。これも発育の過程ということで、あえて『魔の2歳児への道』とは言わずに『脳がちゃんと発達している証拠』と前向きに歓迎することにしました(と思う努力をしている)。


大きな変化①散歩の方法

8月(17ヶ月) :ベビーカーに乗りたくなくて、歩きたい 
9月(18ヶ月) :ベビーカーに乗りたい←玄関で自ら乗って待機
10月(19ヶ月):ベビーカーに乗りたくないし歩きたくもないが、散歩には行きたい
 
つまり、抱っこして歩き回って欲しい。でも時々降りたいとぐずるが、降ろすとほどなくしてまた抱っこしろとぐずる。自分が行きたい方向と違う方向に進むと怒る。「それなら自分で歩けば?」と降ろすと仰向けになって更に怒る。

解決策→おんぶ紐で散歩。カリーナもうれしそうで、散歩に行くと察すると自分で紐を持って来ます。これだと2人ぴったりくっついていて温かいので、ここ1週間これでアシャの散歩に行っています。”アジア人の母親”という風貌になるのが気になるところではありますが、、、。
   
道でもこんな感じになります

大きな変化②ベビーシッターが嫌い

8月に生後9ヶ月の頃からお世話になっていたベビーシッターが2人とも引っ越してしまい、9月から新しいベビーシッターを雇いました。その時ちょうど人見知りをし始めた頃だったのと、先月はケヴィンが毎週末ログキャビン建設現場に行っていたので「私も息抜きが必要」と、3週連続土曜日に女友達と出かけたせいもあり、「ベビーシッターが来るとお母さんがいなくなる」という仕組みを覚えてしまいました。その結果、ベビーシッターが家に来ると狂ったように泣き叫ぶようになってしまいました。

今月からお願いしたもう1人のベビーシッターとは、カリーナが警戒心を抱かないように初回は友達のふりをして2時間半3人で過ごしてみましたが、2回目以降その効果が出るかは微妙な感じです。


大きな変化③人見知り

ケヴィンの両親が、9月末に2泊3日でカンザスに出発した私と入れ替わりに、我が家に手伝いに来てくれました。帰ってくると「ケヴィンとママだけにべったりで、パパが抱っこしようとすると泣く」という事態になっていました。気の毒なおじいちゃん。

どうやら今のカリーナは私、ケヴィン、ママの3人以外では、私の日本人の女友達は大好き(特にさおりちゃん。先月遊びに来ていた古賀ちゃんにもとてもなついていました)。女性なら非日本人でもまあまあ(ベビーシッター以外)、でも男の人は全くダメ。外でも近くに男の人が来ると踵を返して私の元へ走り足にしがみつく、という状態です。

最近は子供達が集まるところでもシャイで、私にくっついているカリーナ。プールの更衣室で走り回らなくなったので、私と2人同時に着替えないと行けない時は便利と言えば便利。


大きな変化④笑い方

未だにかわいらしい笑い方もしますが、最近気になるのは「ハーハーハァー」とおじさんのような笑い方をすること。なんか、ケヴィンのパパそっくりな笑い方です。実は以前から「笑う時に顔に皺を寄せるのがケヴィンのパパに似ているなあ」と思っていて、カリーナがその顔をした時に「ラス・ランバート(パパの名前)」と言ってみたら、それが一芸となりました。その芸を 、先月ケヴィンのパパの誕生日プレゼントにしました♪


こちらは幼児らしいかわいい笑い

そしてこちらは”ラス・ランバート顔”

2012年10月18日木曜日

紅葉のピークも終わり。。。

10月も残り2週間弱となってしまいました。
我が家の前の紅葉のピークは15日と16日でした。その後風が強い日が続き、一気に葉が落ちて残念でした。今年は夏が過酷だったので、去年ほどはメイプルはきれいではなかった気がします。



こちらの近況はと言いますと、現在ケヴィンは12日連続留守(と言っても、2晩は家で寝る予定ですが)。本日でカリーナ、私、アシャだけの生活5日目です。結構楽しくやってます。明日の夜から3日間は、アシャのお友達のドラゴン(シーズー♂)がお泊まりに来ます。

一方ケヴィンの方は、ここ数ヶ月仕事とログキャビン建設で休みなく動き回っている上に、今週はボン2泊・ローマ1泊・ロンドン1泊という強行軍で、毎日電話がかかるたびにどんどん疲労度が増加。今日ロンドンからの電話では鼻水をすすりながら、「ついに病気にかも〜」と言っていました。気の毒に。

土曜日はまた5時起きでキャビンに行き、日曜日の夜中に帰って月曜日からダラス&ボストンなので、私達の静かな生活はまだしばらく続きます(「(ケヴィンが)そこにいるだけで、エネルギーを吸い取られる気がする」と以前実家の母が言っていましたが、まさにその通り)。


2012年10月13日土曜日

踊るカリーナ  ケルト音楽編



2週間前、友人の60歳の誕生パーティー会場にて。

2012年10月12日金曜日

最近のカリーナ

バケツでおめかし♡

昨日で19ヶ月になりました。最近の様子は後ほど詳しく。

I'm a sore meatball (私は痛いミートボールです)

みなさんはGoogle Translateという、オンライン自動翻訳機能を使ったことがありますか?これは便利な機能ではありますが、訳の半分(以上?)はめちゃくちゃになることがほとんどで、お腹を抱えて笑うような状況に陥ることばかり。

ケヴィンが日本語を読まないのをいいことに、私は好き勝手なことをこのブログに書いているのですが、先月カリーナがおしゃべりするビデオを載せた時のコメント欄で、「カリーナがおしゃべりなのは、ケヴィンと私のどちらに似たからか?」というコメントを、親友Izuちゃんとやりとりしていました。

ボールダーで我が一家の近所に1年間住んだIzuちゃんの結論は、ケヴィン似でした。「やっぱり人もそう思うのねえ」とIzuちゃんの返事に満足しつつ、でも勿論そんなことはケヴィンには一言も言いませんでした。

その2日後。ケヴィンの弟ケントから「彼女はとても愚かです!このビデオは私の一日行わ。」というヘンなコメントが入りました。「Google Translateを使ったな」と思いながら、ケントにこの訳の意味を教えてあげようとメールを書いていると、彼から更にコメントが。

「アリソン(奥さん)に指摘されて、自分がコメントした日本語を試しに英語に戻してみたら、She is so stupid!となっちゃったのだけど、僕が言いたかったのはShe is so silly!(おちゃめさんだね〜!)だったんだよ、、、。誤解のないように僕の気持ちを日本語にしてコメントしてくれない〜?」

補足しますと、このsillyという単語は日本語に訳すのが難しい単語で、直訳は「愚かな、馬鹿な、思慮のない」なのですが、実は英語ではマイナスの意味よりも「おばかさん」や「おちゃめさん」のように、愛情がこもった使い方をされる単語の1つなのです。

かなり焦っているケントの様子を察し、私とケヴィンは大笑い。次のメールを送ろうとすると、思い余ったケントから「結局両方のコメントを消去しました」というメール。「あ〜あ、おかしいから消さなければよかったのにね〜」と私。するとケヴィンが私のコンピューターの方に身を乗り出し、、、

ケヴィン 「ねえ、その前のコメントって何だったの?ケントがGoogle Translateを使ってその前にあった他のコメントを英語にしたのをメールしてきたけど、すごくヘンだよ」
(それはあの「カリーナのおしゃべりはケヴィン似」のコメントのやり取りなので、一瞬固まる私)
ケヴィン 「ねえ、I'm a sore meatballっていうのがあるけど、これって日本語で何て書いてあるの??」
    「??」(じーっとコメント欄を見る私)
    「『痛いところをつくね〜』だけど、何でこれがミートボールになっちゃったのかな?」
ケヴィン 「ああっ!だからだ〜!」(反応が妙に早い)
    「何で??」
ケヴィン 「いたいところつくね、だからだよ。”つくね”」
私    「・・・痛いミートボール!!!」

そこで2人でうーひっひっひ〜〜と腹を抱えて大爆笑となったのでした。これを読んでいるだけでは、それほどおかしくないと思いますが、、、。

ちなみに、ケントのコメントの「このビデオは私の一日行わ。」は「This video made my day(このビデオのお陰で楽しい日になったよ)」の和訳失敗でした。

Google Translateの質はいつかは向上するのですかね〜?
ちなみに、そのコメントのやり取りの日本語版と英語版を載せておきます。

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 Izu said...

カリーナ様かわいすぎますぅ。
かなりこの様子はメロメロ。
ところで親って?(注:ポストの中の私の「親に似て?」というコメントに対して)
父親かな~?母親かな~?
September 7, 2012 5:30 AM
 Delete
Blogger c.lambert said...
痛いところをつくね〜。ちなみに、どっちの方がおしゃべりだと思う〜?私達のコンビネーションは想像を越える、とか言うんじゃないでしょうねぇぇぇ。

<Google Translateで訳するとこんなことになります>
              

Izu said ...
Too cute Suu like Carina.
This situation is quite drunk.
By the way I parent?
Really ~ father? Really ~ mother?


C.Lambert Said ...
I'm a sore meatball. By the way, I think - that talking is more better? Beyond imagination, our combination Ne~e~e~e would not say or do.





2012年10月9日火曜日

時代遅れの私

フェイスブック(以下FB)の利用者数が10億人を突破、というニュースを最近読みました。地球の7人に1人が利用している計算になるそうです。

そんな時代に、実は私はFBを利用していない人の1人です。友達の間で広まり始めた頃に、一旦自分も使い始めると昔の友達を探したりして、コンピューターの前で長時間を費やす自分の姿が容易に想像できたのと(私はiPhoneを持っていません)、当時そうでなくとも私はブログで結構時間を取られていたので、これ以上余計なものを自分の生活の中に取り込むべきではないと判断したのです。

そうこうするうちに、友達の間ではFBを利用していない数少ない1人となってしまいました。最近は赤ちゃん誕生の報告もFBのみで済ます人も多く、かろうじてメールで来ても「写真はFBでご覧下さい」ということの方が多いような気がします。南アに住む友達の4月に誕生した赤ちゃんの成長過程を、ケヴィンのママの方がFBを通じて見ているということを最近知った時は軽いショックに陥りました。

***

話は変わり、2週間前に友達のベビーシャワーに行きました。例の台湾人のエヴァンを養子に迎えた夫婦がなんと自然妊娠。話には聞いたことがありましたが、「妊娠できなかった夫婦が養子を迎えた途端に妊娠」の例を目の当たりにしたわけです。予定日は10月9日。女の子です。

普段は妊婦が欲しいものを登録し、参加者はそこからプレゼントを選んで持って行くのですが、スーザンは「プレゼントは結構ですので、オムツと冷凍した食事(赤ちゃんが生まれた後大変なので)を持って来てください」と参加者にリクエストしました。私は家がそれほど離れていないので、冷凍ではなく作り立ての食事を持って行くことを約束し、でもそれだけではちょっと物足りない感じがしたので、女の子用の寝間着や靴下、人形を詰め合わせたバスケットも持参し、それを暖炉の横に並べられた他のプレゼントとともに置いておきました。

その数日後スーザンから電話がかかってきました。「あなたにはあんなにしょっちゅう会っていたのに、どうして言うのを忘れたのか信じられないのだけど、2回目の超音波検査で女の子じゃなくて男の子ってことが判明したのよ!」私「ええっっっ〜〜?!」(かなりの衝撃)

ここ5ヶ月近く月に数回音楽教室で会ったり、子供同士を遊ばせたりしていて、どうして話の辻褄が合っていたのか不思議な話だと思いつつ、「FBを利用していないとこんなことが起こるんだ〜」と今の時代の恐ろしさを身を持って体験したのでした。

アンドリューは10日早い9月29日に無事誕生。一昨日作り立ての日本料理と男の子用のバスケットを持って行き、女の子用のバスケットを丸まる取り返してきました。