2019年12月31日火曜日

Le Jardin féerique

今年最後の投稿は、12月13日に行われた冬のピアノ発表会の曲で締めくくりたいと思います。

先生の方針で、春の発表会は1人ずつの演奏ですが冬は毎回連弾だそうで、今回カリーナも初めての連弾に挑戦しました。 テーマはフランス人作曲家。

カリーナとパートナーには、ラヴェルの マ・メール・ロワという四手連弾の組曲から「妖精の園」を 選んでもらいました。どのペアの曲も フランス人作曲家らしく、とても素敵な発表会でした。


実はこちらは、当日発表会前に先生のスタジオでのリハーサルの模様。多分会場では (カリーナは向こう側なので)上手くビデオが撮れないだろうなと思ったのですが、まさにその通りでした。

本番です

大晦日

瞬く間に大晦日になりました。今回初めて夏の日本帰国の記録を完成させず年越しです(涙)。

今年は静かな大晦日を家族だけで過ごそうと決め、パーティーの誘いは断り、朝から大掃除をしました。途中ドネーションセンターに不要物を持って行き、スーパーに出かけ、今日が誕生日のカリーナの友達にプレゼントを購入して届けたら、予想以上にスケジュールが遅れてしまい、夕食後22時のNYのカウントダウンを見るまで夫婦で必死に掃除をする羽目になってしまいました。

カリーナは窓拭き係

アメリカ人の友人に、「日本人は大晦日に大掃除をするのよ」と言うと、「へえ、そんな習慣があるなんて知らなかったわ」と驚かれるのですが、私としては汚い家のまま新年を迎えるなんてあり得ない感じで、所変われば感覚がこうも変わるものかとつくづく思うのです。

しかしボールダー市内、いやアメリカ国内でどれほどの人が大晦日を楽しまずに家の掃除なんかをしているのかと思うと、なんだか滑稽な気分にもなります。

22時にNYのカウントダウンを中継で見て、「はい、これでアメリカも2020年になりました」とカリーナに説明し、ひと束の茶そばを家族で「年越しそば」として食べて、カリーナは眠くてフラフラになり就寝。私とケヴィンは、6年半前に家のリフォームをした時にケヴィンが特注した檜風呂に入って一年を締めくくりました。


皆様にとって2020年が良い年となりますように。


2019年12月3日火曜日

クレメンティ・フェスティバル

10月に、デンバーでクレメンティ・フェスティバルがあり、カリーナが6人のチェンバーオーケストラと共演する機会がありました。

たまたまカリーナのピアノの先生が このフェスティバルの企画者だったので応募を勧められたのですが、とてもいい経験になりました。カリーナは13人中8番目だったので、前の子供達の 演奏を観ながら私は脇の下から汗が流れるほど緊張していたのですが、カリーナは思いの外堂々としていて驚きました。1楽章から3楽章まで暗譜で、しかも間違わずに 弾くという快挙でした。

ピアノを習い始めて2年。 私が今そう思うように、将来ピアノをやっていて良かったと思う日がカリーナにも 訪れることを願って。



感謝祭、ハロウィン、アキ、歯の矯正、etc.

本当にもう師走?なんだか頭の中のネジが緩んで、時間の感覚がかなりずれた気分の私です。どう考えても今が11月としか思えない・・・。

前回の投稿(10/2)で勢いをつけて、沖縄の話の残りカリーナ・東京でディズニーランドデビュー東京で私の”半世紀誕生会”のことを一気に書いてしまおうと意気込んでいたのですが、気を許した隙に2ヶ月が経過。しかも沖縄旅行中に見学した首里城は、その間に燃え落ちてしまいました。本当に衝撃的でした。


沖縄の話は途切れ途切れになってしまいましたが、先に過去2ヶ月間のまとめを書いて、その次に日本の話を終わらせるのが目標です。

まずは先週木曜日の感謝祭から。

今年は久しぶりにターキー団子鍋にして、簡単に済ませました。その前日にケヴィンとパパが2人でニュージーランド旅行に出発し、残ったのは女3人だけ。「何日もかけてターキーの準備をして焼いていた頃が懐かしいね」とママと言いつつ、でも準備1時間+後片付け10分の魅力も捨てがたい。9年前

その翌日は、ママの友達が一日遅れの感謝祭ディナーに招待して下さったので、そこでホリデイシーズンの幕開けを祝いました。



今年は3人だけで女子会!
楽なディナーだったのでこの日は
クリスマスツリーの飾り付けができました
翌日の朝食は残りの雑炊

その頃南半球では.....フィッシュ&チップスで乾杯する 2人。水曜日の17時過ぎにデンバーを出発し、オークランドに到着したのが金曜日の朝7時だったので、今年は1分足りとも感謝祭がなかった二人組。



こちらは金曜日のトラディショナルなディナー。素敵なファミリーでした。

ここのお嬢さんは(右の前から2人目)
大学生の時に上智大学に留学したことがあるそうです
父息子旅に出る直前の記念撮影
その前日は1979年以来の記録的大雪で
一晩で50cm近い積雪がありました
出発の1日前
この日じゃなくて本当によかった...

次に続きます。

ハロウィン

今年はとにかく雪が多くて、10月にすでに5日間雪が降りました。ハロウィンの直前にも学校が2時間遅れでスタートするほどの天候の日があり、当日は氷点下の寒さ。

おかげで400人分用意したプレッツェルの子袋は半分以上残り、私達もたった2ブロック東、南北2本の道しか回れず、子供達も最後の方は「手がかじかんでお菓子を受け取れない〜」と悲鳴をあげるほど。

パパがヒッピーなのか海賊なのかよくわからず
ビミョーな感じでした(爆笑)


ケヴィンは仕事で家から一歩も出られず仕舞いでした。そして今気づいたのですが、今年はデニースとライアン一家との合同撮影もなしでした。。。



*おまけ*
学校では放課後にだけ仮装が許されます


思えばあの週は、10月とは思えない景色でした。


Aki(今のオーナーにもらわれて、Zakiと改名)

次は、去年1週間だけ我が家の愛犬となったアキのその後の話です。

この犬は一旦我が家が引き取ったのですが、カリーナがアレルギー体質だと言うことが判明し、泣く泣く手離すことになった犬です。晩秋に来たので「秋」と名付けた訳です。

2週間前の週末ブエナ・ビスタの親戚の家に行く途中に、1年ぶりにアキがもらわれて行った所に寄ってみました。すると、1歳になったアキがあまりにも凛々しくなっていて、思わず涙を流しそうになってしまいました。

ケヴィンが「この犬を欲しくて仕方がない」
という表情をしているとの指摘あり

動物愛護協会のシェルターで見たとき、「この犬はうちに合っている気がする」とピンときたのですが、 やはり思った通りの犬になっていました(しみじみ)。山で幸せに暮らしている姿を見て嬉しく思いましたが、ああ〜、やっぱり見ると欲しくなる!

ビフォー(右)アフター(左)

既に矯正が始まりました...

ずっと気になっていたカリーナの歯並び。以前からかかりつけの歯医者さんに相談していましたが、やはりそろそろ矯正歯科に見てもらった方が良いのでは、ということになりました。

結果は、カリーナの上顎は下より小さく(従って下の歯が上の歯より突き出ている部分がある)、しかも細い顎に歯が入りきらず全体的に歯が左顎の方に寄っているということ。「普通だったら8歳だとまだ矯正にはまだ早過ぎますが、この子の場合は今から治療を始めた方がいいですね」。家に帰ってケヴィンに話すと、「放っておいたらすごい顔になるところだったねえ」。

ということで、ブラケットをつけるための準備を11月上旬から始めました。一旦ついたら食べられるものが限られるので、「今のうちに固いものと歯にくっつくものを食べろ!」と、グミやキャラメルをまとめ食いさせました。

ブラケットを付ける予約の前日。矯正歯科から「明日は大雪警報で臨時 休診になったので、急遽明後日に予約を変更して欲しい」という電話がかかってきました。

その日はケヴィンがニュージーランドに出発する日。「一緒に行ってあげたいから、朝いちなら」と彼が言うので予約の空き状況を聞くと、「朝7時ならまだ空いてます」。と言うことで、パジャマのまま矯正歯科へ行くことに。

おはようございます!


パジャマとブーツ!

ブラケット、思ったより似合っていて可愛いかも💖 しかしその後2日間、痛みで機嫌が悪い子供の相手をするのは大変でした(汗)

2019年10月2日水曜日

キャンパーバンで3泊4日のジプシー旅行

1ヶ月前の話になりますが、9月はレイバーデイの3連休で始まりました。

この期間に我が家を借りたいという問い合わせが5月ごろに入り、この時期はもう学校が始まっているので断ろうと思いましたが、まあちょっとした臨時収入が入るのも悪くないなと思い直し、学校がある2泊は近所に泊まらせてもらい、残りの3泊は山へ行くことにしました。

ケヴィンは、これを機会に以前から借りてみたかった『キャンパーバン』を レンタルしたいと言い出し、私とカリーナが日本にいる間にさっさとその予約をしていました。2年前のこの週末にコロラド内で南西に向かう大渋滞でひどい目にあったので、今回は人が少ないことを願いつつ北へ向かうことにしました。

ここで先に結果を書きますが、我が家には贅沢なキャンパーバンは向いていないということがよくわかり、キャンプはうちの近くで十分に楽しめるという結論に達しました。

しかも、大きい車は駐車するのが大変。私とカリーナがやめろというのを聞かずにバックでうちのドライブウェイに駐車しようとしたケヴィンは、後ろを見事に木のフェンスにぶつけて、バリバリという音を聞いた瞬間に私は自分の髪の毛が逆立つかと思いました。

こう見るとそんなに大きく見えませんが
実際に駐車しようとすると大変な長さです

  まずはキャンパーバンがどんなものかをご紹介します。

サイドドアの正面はシャワーとトイレがついています
シャワーの横は戸棚と物がたくさん入る冷蔵庫
冷凍庫も別にありその上は電子レンジ
その後ろ側にシートが5人分あります
後ろのシートはボタン操作でフラットになり
 横向きの シートも倒して大人2人分のベッドになります
(ベッドになった状態の写真を撮り忘れて残念)
横向きシートと流し台
後ろのシートからの眺め
冷蔵庫の反対側には流し台と調理台がついています

家族で記念撮影をした後、そろそろとフリーウェイに向かって出発です。

どんな旅になるのやら・・・

ちゃんと戸棚や引き出しをロックしておかないと、曲がった弾みで開きます。道を曲がった途端に「ばーん」と引き出しが飛び出たりするのを何度か経験後、出発前にギャレイを歩いて全ての棚を点検することを学び、まるでフライトアテンダントの気分です。

「淋しいよ〜」と言いながら
ポツンと1人で後ろに座るカリーナ
(3人家族には不向きです)

***

2時間ほど走り、夕方週内の目的地に到着しなんとか場所を確保したものの、人の多さに圧倒される私たち。やっぱりレイバーデイの週末はキャンプをする人が相当いるようです。しかも今年はたまたま9月1日がハンティングシーズン第1日目に重なったため、「こんなところにテント建ててるの?」というような場所にもハンターのキャンバステントがあったりしました。


実はこの車の上には2人が寝られるサイズのポップアップテントがついており、1日40ドルの追加料金で使えます。ケヴィンはもちろんそれも予約していたのですが、ケヴィンが一泊使った後元どおりに折りたたんだ際にジッパーに挟まってしまい、どう引っ張っても開けられなくなってしまいました。がーん。

テントを開くとこの絵のようになるのですが、、、

2日目の朝、食事をしてハイキングに行くことになりました。しかし・・・せっかく自然の中にいるのに、ターゲットシューティングを楽しむ人たちの銃声がひっきりなしに聞こえて、せっかくのキャンプが台無し。ビデオで銃声が聞けます。


もうこんなところは嫌だということになり、ベッドを片付けて荷物をまとめ、さらに北に向かってワイオミングまで行ってみることにしました。その途中にレンタル会社に電話をしてテントを開けることを試みますが、やっぱりダメ。楽しみにしていたテントは1回しか使えずに残念でした(涙)上からの眺めはとても 良かったそうです。

***

ボーダーを超えてワイオミングに入りました

ワイオミングに入った後の話を手短に書きますと、キャンプ場に着いたのがまた夕方になってしまい、しかも連休2日目ですでに場所は取られており、場所を探しながらじりじりとトレイルを進むことになってしまいました。進むにつれてどんどん道幅は狭くなり、途中から枝でバンに傷がつき始めたので、突き出した枝は折りトレイルを塞ぐ倒木を動かしながら、折り返せる場所を探す羽目に(もう泣きそう!)。

行き止まりが八の字になっていました。そこで折り返したいのに、車が長すぎて曲がりきれないという最悪の事態に陥り、木から数ミリのところを前後左右に動かしながらなんとか切り抜けた時には、もう辺りは薄暗くなっていました。その晩は折り返した直後のトレイルの上で一泊しました。

3日目の朝。「もうコロラドに帰ろう」と言いながら朝食をとっていると、数分離れているところにハンティング用テントで寝泊まりしている人が、こちらに向かって歩いてくるのが見えました。前日に困っていた時一緒に木をどかしてくれたいい人です。「近くで銃声がしたから、もしハイキングに行くならこれをどうぞ」とわざわざ目立つベストを3枚持ってきてくれたのでした。

そんなところ、絶対に歩きたくないー。

***

さっさと荷物をまとめてコロラドへ。ボーダーを超えて山を見てほっとする私たち。3ヶ所目のキャンプ場もかなり混み合っていましたが、20〜30分ウロウロと場所を探し回り「またダメか〜?!」と諦めかけるものの、やっと落ち着けそうな場所を発見。ここが見つからなかったら悲惨な連休になるところでした。

コロラドっていいなぁとしみじみ
3ヶ所目のキャンプ場は湖があるところでした
泳ぎ去るケヴィンを見守るカリーナ
やっとマウンテンバイクにも乗れました

というわけで、3泊4日のジプシー旅行の結果、これからは今まで通りテントを持ってコロラド内の静かな場所でキャンプをしようね、という結論に至りました。まあこの経験のおかげで、いつかやってみたいと思っていたことが早めにチェックリストからなくなったかなと。

これを機に、ケヴィンは我が家の日産エクステラを「キャンパーバン仕様にする」と張り切って研究をし、その翌週は毎日のようにオーダーした付属品が届けられました。こういうことには本当に行動が早いと感心。

最終日 やっとグランピング体験