2021年6月7日月曜日

コロナ渦で逆行する日本にモヤモヤする

今年の夏も日本一時帰国を諦めました。

2月頃は、「もしオリンピックが無観客になり、ワクチン接種も進んで、自分と母が夏までに接種を終えていれば帰国できるかもしれない」と淡い期待を抱いており、念のため6月中にカリーナのサマーキャンプをまとめて、7月から8月にかけて1ヶ月間は予定を空白にしておきました。しかし、状況は良くなるどころか水際対策はどんどん強化される一方。

先週コロラド州もついに、日本に到着後「検疫所が確保する施設に3日間待機」のリストに入ってしまいました。

イタリア人の友達は、今週から3週間息子と一緒に一時帰国すると大喜びで、スウェーデン人の友達は去年も今年も普通に子連れで帰国。アメリカ人友達一家は、私も知っている近所に住むロシア人友達一家にくっついて、今月末にサンクトペテルブルクに遊びに行くし、冬から友達とキリマンジャロ登山に行く計画を立てていたママ友は、明後日にタンザニアに向けて出発です。←これにはかなりびっくり(春先、コロナワクチンの前にアフリカ行きのワクチン接種をせっせと受けていた)

フランス人とアメリカ人夫婦は小さな子供を2人連れて2ヶ月間フランスから仕事をすると言う。フランス人の旦那さん曰く「フランスは外国人配偶者の入国を禁止することはできない」とのことで、「特段の事情がない限り外国人配偶者の上陸を拒否」という日本政府とは大違いです。

島国か陸続きの違い、オリンピック開催予定、と事情が違っても、外国人配偶者や家族が一緒に入国することを認めないという日本政府の姿勢は、日本的な「家族」の在り方を反映しているような気がし、それが最終的にはワンオペ育児や単身赴任のような「夫婦がバラバラに機能することが、割と当たり前」という、日本社会の構造に繋がっているんじゃないかと私は密かに思うのです。

それはさておき、このモヤモヤ感が更に大きくなる時は、私の周囲のアメリカ人達が、早くて冬休み、そうでなくとも来年の春休みに日本旅行を計画している、という話を聞く時です。我が家から3〜4ブロック以内に、なんと4家族もそういう人たちがいるのです。

私は言いたい、、、「オイ、お前が私達より先に日本に行くって、一体どういうことなんだよ?!」

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ボールダーは急速にパンデミック前の生活に戻りつつあり、最近はスーパーやレストランの中ですらワクチン接種済みならマスクも不要になりました。最近国内旅行をした友人によると、空港や飛行機も混み始めたと聞きます。

ダウンタウンを歩けば、去年の夏のゴーストタウンが夢だったんじゃないかと思うような、普通の光景が目前に広がるようになりました。「こうやって、パンデミック前の生活にすーっと戻るのだな」と、この1〜2週間で実感しています。

一方日本に目を向けると、五輪を開催するかしないかで国会はもめているし、緊急事態宣言下でレストランの時短営業や酒類提供自粛と、完全に先進国の中で逆行していて悲しい、、、。

この現象は、起こるべくして起こったことなのか?今後挽回はできるのか?ワクチン接種1つを取っても要領が悪い日本政府を見ていると、ワクチン証明書の導入時も問題が出るのではないかと不安になりますが、いつものように時間とともに全ての問題は風化してしまうのでしょうか?

今後パンデミックが収束に向かうと仮定すると、毎年夏の日本行きを楽しみにしていたカリーナが次に日本に行けるのは、多分3年ぶりということになります。8歳から11歳のジャンプはかなり大きいので、日本の家族にその間のカリーナの成長を見てもらえなかったのは非常に残念です。

まだまだ書きたい不満はありますが、今日はここでやめにしておきます。

ちなみに日本行きのために取っておいた空白期間ですが、方向を若干変えて、今年はアラスカに向かうことになりました。

2021年6月5日土曜日

4年生最後の週

カリーナの今年度の大きな功績は、仲良しグループで手作りブレスレットを作り、その売り上げを動物愛護協会に寄付するという企画を成し遂げたことでした。

学年末になる直前に、みんなで協会に寄付を持って行きました。

So proud of you all!

ブレスレットはデザインが数種類あり、難易度によって値段は$3〜$5だったようですが、それで181ドルも稼いだとは親もびっくり。←友達からお金を巻き上げたんじゃないかと苦笑

施設内で寄付担当者に会い質問をする子供達


「このお金は何に使われるの?」
「そうね、ワクチン接種にかかるお金が一匹につき25ドルだから、これで何匹分になるかしら?7匹くらい?」
「ワクチンって、コロナウィルス?」(男の子の発言)→爆笑!

*この子は帰りの車の中で、「言った瞬間に、そうか狂犬病かと思ったんだよねえ」と自分で反省していたのも可愛かったです。

「早くもらわれるといいね〜!」

ここは動物を一匹も処分しないポリシーとして知られた施設で、アシャも2000年にこの協会から我が家の一員として迎えました。

自分のアイデアを元に目標を定め、友達と試行錯誤しながらも協力し合い、社会の役に立つ、という素晴らしい経験ができて良かったと思います。

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5月27日が今年度の最終日でした。

8月にオンラインで始まり、秋に4週間登校してまたシャットダウン+クリスマス休暇、しかも月曜日は年間ずっと自宅学習、という異例な年でしたが、1月から5月末までの約5ヶ月は無事に登校できました。最近知ったのですが、4年生だけは幸運なことに一度もコロナ陽性者が出なかったため、唯一2週間の隔離が一度もなかった学年だったそうです。

カリーナ曰く今までの中で一番楽しい1年だったそうです。良い先生と友達に恵まれてラッキーでした。


最終日とその前日の2日間、久しぶりに家から徒歩で学校に行くことにしました。1月に学校が再開した時にスクールバスに乗せるのは不安だったので、しばらく朝徒歩で通学しましたが(自転車は寒すぎた)、その後ずっとバスだったのです。

1日目に登校中、たまたま友達が車で通りかかり「一緒に歩いていい?」と車を降りて合流。それが楽しかったので、翌日の最終日は近所の子供達を拾いながらグループになって学校まで歩きました。


「もっと速く歩いて〜!遅れるよ〜!」と急かしながら、自分は当たり前にやっていたことをカリーナはエレメンタリー5年目(キンダーから通っていますからね)の最終日までやったことがなかったなんて、、、とその事実に改めて驚愕。家から徒歩5分弱のスクールバスのバス停との行き来を時々1人でするようになったのも、この4月からなのです。

「5年生になったら、もっと自分達で歩こう!」と約束した子供達。「あと10分は早めに家を出た方がいいねえ」と私達。

あと1年でこの学校も卒業。6年生からミドルスクールに上がります。寂しい(涙)



*付け足し*

5月の2週目の写真も、記念にここに載せておくことにしました。

毎年5月に先生方にお礼をする週があり、その週はお花を持って行ったり、ポットラック形式で簡単な食事を差し入れたりするのですが、今年は学年ごとにボランティアが集まって、ドアとその周りをデコレーションしました。贔屓目なしに、私達がやったドアが1番良かったと思う✌


先月はパーティーが目白押しでした

15ヶ月ぶりに室内でのパーティーをホストしました。しかも、かなり久しぶりのベビーシャワーでした。全員ワクチンを接種済みだったので10人がマスクなしでリビングルームに座り、「これが本来の姿のはずだけど、、、マスクなしでこうやって室内にいるのって、 なんか変な気分だよね」とお互いに顔を見合わす私たちでした。


アフタヌーンティー形式にしたのですが、これが思ったより準備が大変で、前日の夕方から段取りを書いた紙に従って下準備を進めて行きましたが、ゲストが来る直前にスコーンを焼き上げるようにするのはかなりの気合いが必要だった。。。

ティーサンドウィッチ、カナッペ、テーブルセッティング、途中自分も着替えて、、、と焦りつつ、始めは静かだったBGMがだんだん激しい音楽に変化し、しまいにはパンクでも聞きたい気分になるほどストレスレベルが上昇。それでもゲストが来る30分前にビシッと全てがまとまり、あとはスコーンが焼きあがるのを待つだけという状態になった時は、我ながら心底感動しました(涙)

ゲストが来る前に、無事クラシック音楽に切り替えて、準備完了!

私はホストとして主人公の妊婦さんの付き人、ケヴィンは『バトラー(執事)』として配膳係で、カリーナはベビーシッターとして3時間子守をしてくれました。

プレゼントを開ける主人公の横でホストの仕事に徹する私
(ホストは、誰が何をくれたかを記録して妊婦に渡すのです)

前の晩に花の準備をするのは楽しかったです

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ちょっと変な話なのですが、実はこの日のゲストはほとんどが私が知らない人達でした。

この妊婦さんは、去年の2月に我が家の斜向かいにチューリッヒから引っ越してきた新しいご近所さんで、カナダ人の旦那さん、テキサス出身の奥さん、そして2歳の小さな女の子がいる一家。

彼らには知り合いがいなくて、パンデミック中我が家ものんびりと生活していたので、夏頃から一緒にポーチに座ってカクテルを飲んだり、食事をしたりする機会が増え、あっという間に家族ぐるみの付き合いが始まりました。

カリーナはこの小さな女の子を妹のように可愛がり、歳を超えた不思議な友情を感じるほど。

2人目の妊娠がわかった時、1年以上もできなかった歓迎会の意味も含めて、「じゃあお祝いに、私がベビーシャワーを開いてあげる!」ということになったのですが、蓋を開けるとテキサスからこの週末のためにお母さんや親友とその娘まで飛行機でやって来ることになり、想定外の一大イベントになってしまいました。そして4人はカナダからリモート参加。妊婦さんが涙ぐむほど喜んでくれたので、ホスト冥利に尽きるの一言です。

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5月21日は、雪崩で亡くなった大切な友人ジョエルの10年目の命日でした。今年は友人と小さな会を開きたいなと思っていましたが、普段忙しい全員がちゃんと集まれて、彼の人徳を改めて感じました。みんなで思い出話を披露しながら、その輪の中に彼がいて笑っているのが想像でき、やっぱり惜しい人を亡くしたなとつくづく思いました。

残り少なくなった彼の残したワインセレクションから
ウィラメットバレーのピノ・ノワールで乾杯しました


カリーナが抱えている観葉植物は、彼の出身地のアラバマから来ていたお母さんが、メモリアル・サービスが終わった後に、「もし良かったら貰ってくれない?」と渡してくれたもの。ジョエルと名付けられたこの植物、我が家のキッチンの窓際で元気に生活しています。

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先週末は、また別のグループが来てブランチでした。私は予定が詰まるとストレスレベルが上がって苦しむくせに、予定が全て終わると手持ち無沙汰でまた予定を入れてしまうという自虐的な傾向があることが、最近やっとわかってきました、、、。頭がオーバードライブ状態で、クールダウンするのにしばらくかかりましたが、カリーナが夏休みに突入した今週になってやっと落ち着いてきました。




蛇足ですが、こちらは4月に友人宅にお呼ばれした時のブランチ。
まるで高級ホテルのようなセッティングで、今まで経験した一般宅で
一番豪華なブランチでした。ほとんど旦那さんがセッティングした
とのことで、かなり感化された私。
向こう側はマカロンとペストリーでできたタワーと
ベーグルバー、ミモザバーがありました。素晴らしい。