2020年7月26日日曜日

私の夏休み

ケヴィンとカリーナとケヴィン父が、木曜日の夜から3泊でウィンター・パークにあるコンドミニアムへ行き、私は丸3日間息抜きができることになりました。過去数週間で2度ログキャビンに篭り十分に隔離生活をしたので、3世代で同じ屋根の下で過ごしても大丈夫だと自信を持てるようになったのです。

久しぶりに一人で家に残ることになった幸運な私は、さて何をしようかと考え、とりあえずやるべきことをある程度片付け、それ以外はピアノを弾いたり、花をアレンジしてみたり、女子会を楽しみました(本当は溜まった日本のDVDを観たり、本も読みたかったのですけどねぇ)。

今や玄関ポーチが我が家のリビングルームです。去年までは裏庭のソファに喜んで座っていたのですが、雨が降るたびに面倒な思いをするので段々とそれが億劫になり、ソファはしばらくカバーがかかりっぱなしの状態です。

このキャンプ用のテーブルを購入したのが
ゲームチェンジャーでした
以前はここがお気に入りの場所でしたが....

話は逸れますが、先週末友人の子供が使えなくなったという小型用テントをお下がりでもらいました。カリーナは大層それが気に入ったようで、月曜日にせっせとポーチに設置し、先週は殆どそこで本読んだりしてダラダラと生活していました。


裏庭のソファから持ってきた、水色のベースクッションを2つ中に入れるとちょうどぴったり。「ちょっとプリンセスのベッドっぽくない?」と言われてみると、確かにデイベッドっぽくていい感じ。

しかし午後は相当暑いらしい

昨晩は久しぶりにカリーナの学校のお母さん達を3人呼んで、夜10時半ごろまでお喋りをしました。子供達が仲良しなので個々には時々会ったりしていましたが、こうやって集まるのはパンデミック後初めて。

しばらく大皿でシェアはできないので個別に盛りつけます
レインボーのラベルを見て
買わずにいられなくなったカヴァで乾杯
ふと思い立ち材料を買いに行き
久々に簡単なアレンジメントをしてみたり

***

先週水曜日に、学区が8月からの新学期(新学年)の概要を発表しました。先生達の準備期間として1週間計上し、始業日は1週間遅れの8月26日になりました。学習方法は3択で、以下の3つ。

1)月曜日は自習、Aグループは火水登校、木金はオンライン学習 Bグループはその反対
2)月曜日は自習、火〜金全て登校せずにオンライン学習
3)ボールダーユニバーサルという独自のオンラインプログラムで、どの学校にも属さずに一年間リモート学習(注:もともとこのプログラムは、スポーツ選手や、何ヶ月間も長期間旅行する子供達が使うオンライン学習プログラムで、専用の教員がいます。)

「今年度学校に登校させる気が全くない人は、7月26日までにオンラインで申請して下さい」という急な連絡だったので、過去数日間あちこちのお母さんから「カリーナはどうする?」というメッセージが届きました。

カリーナは一人っ子で、3月から友達に会えずに寂しそうにしているので、迷わずに登校を選びましたが、家に病気を持って来られる可能性への不安が付きまとうのが正直なところです。でも今のところ、このままカリーナを他の子供達から隔離し続けると人間形成上の問題になるんじゃないか?という不安の方が大きいのです。

話は昨晩のお母さん達との会話に戻り、当然この話になりました。そのうちひとりのお母さんは、「学校で一日中マスクをつけなきゃいけないなら、行かせたくないかも」と言いいはじめました。私としては「マスクがこんなに重要な決断を左右するの?!」と驚きなのですが、私が彼女の感覚を全く理解できないのと同じく、彼女には私の感覚が全く理解できないのでした。

アメリカは状況がどんどん悪化しているので、新学期が始まった途端に学校がクローズの可能性もあるし、実際のところ1ヶ月後に本当に学校が再開するのかという疑問も残ります。

***

ここで話は変わり、ハムスターへ。
先週末もハンフリーは街と山を往復したのですが、眠る姿があまりにも笑いを誘うのでまた写真を載せます。


前回使った入れ物は小さすぎて可哀想だったので、虫かごサイズの移動用の入れ物を購入しました。ケージの移動も毎回掃除して空にするのに時間がかかるので、これを機に山にも1つ備え付けのケージを買い、せっかくだから今度はもっと大きいのを買ってあげよう、ということになりお店に行ったところ、数ヶ月前に見たときより25%ほど値上がりしている気が。さすがに100ドル以上も投資する気にはなれず(←ハムスター=17ドル!)「これもコロナの影響?」と諦めて、10ドルの下半分(水槽部分)だけ購入し、上のメタルの部分だけぱかっと外して移動することにしました。

新しい移動用小動物ケース

前の移動用入れ物の上から撮った傑作写真を列挙しておきます。何度見ても笑ってしまう。初めてこの姿を見た時は、本当にショック死したと思いました(^^;)。


それでは、そろそろハンフリーが活動を始める時間帯(夕方)なので、餌をあげに行きます。カリーナの留守中、約束どおりケージの掃除もしておきました。


2020年7月13日月曜日

誕生日

早いものでまた誕生日が巡ってきました。普段この時期は日本に一時帰国しているので、アメリカで迎える誕生日はなんとも5年ぶりです。

去年50歳の誕生日を東京で週末3日間盛大に祝ったのと、51歳にもなるとこの日が気にならなくなってしまい、前日までほとんど意識せずにいました。カリーナにも、「50という数字はすごいと思うけど、51はうーんそんなに.....」とはっきり言われましたが、私もそれに同感で、しかもついに年齢を隠したい気分になってきました。

***

誕生日の2日前の7月3日、1週間分の荷物をまとめてログキャビンに行きました。4日の独立記念日の関係でケヴィンの仕事が前後静かなので、キャビンに篭って仕事をしてみたい言うのです。


ここはボールダーから車で2時間ほどの標高3300mの場所で、1番近い家はほぼ10キロ下という山中にあります。先に結果を書きますと、今年はケヴィンとカリーナ以外の人間を全く目にしないという、前代未聞の誕生日を過ごしました。特に去年の「前日TDLで目一杯遊び、朝舞浜で目覚めて午後東京に移動し、虎ノ門ヒルズの約50階のホテルの部屋から東京を眺めて過ごした誕生日」からの振り幅があまりにも凄すぎて、「こんなに2回の誕生日ギャップが激しい人は、私以外あまりいないのではないか?」と思わず胸を張りたくなる気分です。

話は戻り、今回は初の試みで、ハムスターを山奥まで一緒に連れて行くことにしました。注)前の黒いハムスター”ダズル”は、悲しいことに昨年私とカリーナが東京滞在中に死んでしまい、今の”ハンフリー”はパンデミックになった後に2代目として我が家にやって来ました。

ケージは、凸凹の山道で(想像を絶するオフロードです)荷崩れしないようにしっかり固定し、ハムスターは小さなプラスチックの入れ物に入れて私の膝の上に乗せて行きました。夜行性の動物を昼間に起こして別の入れ物に入れたので、その後にしばらくプラスチックを噛んで抵抗しパニクっていましたが、車が走り出して10分もすると寝入ってしまいました。しかし完全にひっくり返ってお腹を上にして寝ている姿を見たときは、ショック死したかとカリーナと2人で真剣に焦りました。

冗談抜きで死んだかと思った!

山道でも起きずにそのままキャビンに到着し、ケージに戻した時には普通に回転車で走りはじめてくれてホッとしました。


誕生日当日の夕方、ハムスターは連れて来たけど、キャンドルどころかケーキの代わりになるお菓子すらないことに気づき、せめて小さなシャンパンのボトルくらい持って来れば良かったとちょっと後悔しました。

それほど今年の誕生日を意識していなかったのでした。

誕生日の2日後にスーパーに行った時、まともに見えるケーキを
一切れだけ買い、キャンドルの代わりにマッチ棒を立てました。

当日の昼間は2時間のハイキングをし、初めて滝のあるところを上まで登ってみることにしました。川の横を登り、高山植物が咲き始めた乾いた丘を抜け、湿地でカリーナは脚がハマり、岩を這って登り、まだ解けていない雪の横に座って(貴重な)ミニ歌舞伎揚を食べたことは、確実に記憶に残る思い出になりました(^^)。

ちなみに歌舞伎揚と共に座っていた場所はここ

<付け足し>

ボールダーに戻って来た後の日曜日。ケヴィンの両親が、サプライズで塩キャラメル・チョコレートケーキとプレゼントを持って来てくれました。今年はどっちでもいいやと思っていたものの、こうやってちゃんと祝ってもらうと何歳になってもやっぱり嬉しいものです♡




今年の母の日と父の日

この2つのメジャーな行事、比べて見ると完全に私の負け!(涙)。ここ何年も父の日は日本にいるので、今年は今までの借りを返す良いチャンスだったのに.....。

まずは母の日から。
ケヴィンはカリーナを助手に、ランチから始まりディナーに続くコースメニューを考えて、しかもメニューをプリントアウトまでしていました(驚)


*ビストロ・K&K*

相変わらずケヴィンの両親は家の中に入れず。コロラドは天気が良いのがせめてもの救いでした。

スターターのセルリアックスープを楽しむママパパ

*ズッキーニ、ポテト、ホームメイドパンのストラータ*
with
バジル&ハラペーニョカシュークリーム

*ホタテのソテー*

カリーナはログキャビンの絵を描いてプレゼントしてくれました。

この日は、学校が同じ近所のお母さんの一声で、住宅街の道路で母の日の集まりがありました。1枚目は午前中の会の様子。その中の1人が「夕方はカクテルを手にまた集まろう」と言い出し、その時間にまたみんなが椅子と飲み物を持って戻ってきました(2枚目)。

久々に集まれて楽しかった!

***

ここからは父の日。
昼間はケヴィン、ケヴィンのパパ、カリーナは、3世代でハイキングに行きました。(カリーナは「ええ〜、カリーナも行かなきゃなの〜〜?」と無理やり連れて行かれた感じでしたが。)その間私は料理の準備と裏庭を片付け、そこでディナーのはずだったのですが、なんと母の日とは打って変わって夕方から雷雨。

ソファがある場所には座れませんでしたが、とりあえず日傘があるテーブルに座れるまで回復しました。

ケヴィンは父の日にも料理をしたいと言い張るので、彼には魚と野菜をグリルしてもらいました。このマスは知り合いが川で釣ってきてくれたのですが、レモンとディルを入れて焼いたらものすごく美味しかったです。


話は逸れますが、今年の夏は5月末から9月まで、毎週水曜日に箱いっぱいの野菜を受け取るプログラムにサインアップしました。このファームは本来地元のレストランに卸しているそうですが、コロナのせいでレストランが閉まったので一般人向けに売りに出したのを、普段からアンテナ張りまくりのケヴィンがたまたま見つけたのです。


レストラン向けなので、スーパーマーケットでは普段見かけない素敵な(?)野菜も入っていたりしてなかなか楽しいのです。このサラダは、ウォーターメロンという名がついたカブをアボカドの上に乗せ、ハラペーニョが入ったドレッシングをかけて、その上にピーシュートという豆のツルを乗せました。


この日のアペリティフは、お茶ベースの焼酎を緑茶で割ったチューハイでした。それでも母の日に比べて全然ポイントが足りないと困った私はどうやってポイント稼ぎをしようかと思案した結果、インスタグラムにはケヴィンとカリーナのコラージュを載せて、ケヴィンを褒めちぎってみたら、かなり感激されました(^^)。

Happy Father's Day!


カリーナ9歳の誕生日 (COVID-19 その4)

3月11日にカリーナは9歳になりました。生まれた日も歴史に残る日でしたが、今回はWHOのテドロス事務局長によりパンデミック認識が発表された日でした。

どんどん大きくなってしまってちょっと淋しい気もしますが、まだまだ素直でかわいい盛りです。最近言うことも更におかしくなってきて、しょっちゅう家族で腹を抱えて大笑いしたり。←今のうちに楽しみな、とティーンエイジャーがいる親から脅かされる。


*** 誕生日当日の流れ ***

誕生日の朝、綺麗な月をバックにバス停へ向かいます

この日に合わせて誕生日プレゼントが(冗談抜きで)世界のあちこちから郵送されて来て、だんだんクリスマスのような様相に。この日の一番のサプライズは、なんとスクールバスの運転手さんから本屋さんのギフトカードをプレゼントにもらったこと。他のお母さんたちも「そんな話聞いたことがない!」とびっくり。


運転手さんに、「カリーナはベストキッドだから!」と嬉しいお言葉をもらいました。

この日は、ランチに合わせてケヴィンと2人で学校のカフェテリアにお祝いに行きました。本人のリクエストで、ランチはシーチキンのまき寿司、日本茶、そして東京ばな奈。随分と渋い選択。

親友2人に囲まれて幸せ♡
「お誕生日おめでとう〜!」

前の投稿でも書きましたが、(コロナウィルスのせいで)この晩がケヴィンの両親と同じ屋根の下で一緒に食事をした最後の晩になりました。この後は会うときは屋外のみで、最低2mの間隔を取るようにしています。

こんな当たり前の風景が、今や当たり前でなくて悲しい
かんぱーい!

日本のケーキ以外は食べないカリーナの今年のリクエストは、Whole Foodsというスーパーマーケットのもちアイスでした。「え、本当にそれでいいの?」と驚き。


いただいたプレゼントをせっせと開ける図。やはりクリスマスのような状態になってしまいました。この数日後の誕生会で、同級生のお友達からもプレゼントをいただき、急に学校がなくなってもしばらくクラフトで楽しんでいました。


コロラドスプリングスからは、こんなに可愛いお洋服も届きました。



*** その週末はバースデーパーティーでしたが...... ***

誕生日の翌々日から急遽学校が休校になり、コロナウィルスへの不安が一気に高まりました。今年は例年のパーティーより人数を絞り、特に仲が良い友達12人を招待していましたが、ソーシャルディスタンスに敏感になり始めた時期だったので、私とケヴィンもどうしたらよいものかと考えました。

例年のハイキング&家で会食形式パーティーをする予定でしたが、幸い今年は天気が味方してくれそうだったので、①家の前で集合で玄関から先は基本的に立ち入り禁止 ②子供だけの参加はなしで、家族単位でハイキングをして、親が子供同士の距離を監視する ③ハイキング後は庭で離れて座り、個別包装のスナック菓子と缶入りの飲み物だけでパーティーをする、というルールの下で決行することにしました。

お互いに距離をあけて歩く
記念撮影も間隔をあけて
遠巻きに集まり会話

写真をじっと見ると、人同士の間隔がどんどん狭まっていますが(家族同士はくっついていてもOKでした)、結果としてこのグループから感染者は1人も出なかったので安心しました。

*** 誕生会終了後のもう1つのイベント ***

人と集まるのを不安に思った5家族は、誕生会欠席となりました。その友達とは夕方にGoogle Hangoutでチャットをすることになりました。喋っている子の画面がズームとなり、参加メンバーの小さな画面が右下に表示されます。


こんな誕生会になってしまいましたが、結果としてまだ10人以上が集まれる時だったので、パーティーができただけ幸運でした。

カリーナは学校でクラスでもお祝いをしてもらえましたが、3日後に誕生日を迎えた子がいたようで、「ネフタリはお祝いできなかったから可愛そう」、とぽつんと言っていました。その後の誕生日の子達には、オンライン学習の朝のミーティングでみんながお祝いの言葉を送っていました。