2017年11月29日水曜日

今年のメインアトラクション? ハリネズミカフェ『ハリー』

夏の日本一時帰国の話題に逆戻りします。毎年そうですが、今年ももれなく帰国の記事が長期戦になってしまいました。


さて、7月上旬の炎天下に私達がやって来たのは、六本木にあるハリネズミカフェ HARRY。単純だけど上手いネーミングに感心。

最近ネコ・イヌ・ウサギに取って代わり「エキゾティック・アニマル」を売り物にするカフェが増えて来たようです。その数日前に浅草を歩いている時に、肩にフクロウを乗せた若い女の子が歩いていて、「この人は一体何?」と思いきや、それもアニマル・カフェの宣伝でした。

外国人観光客が多かったです

私は基本的にその手のビジネスはサポートしたくないのですが、今回はやむなくカリーナを連れて行く羽目になりました。というのは、日本に帰国する数週間前に、「ハムスターが欲しい」と言うカリーナに向かって、「ハムスターは臭いけど、ハリネズミは臭わなくていいペットになるらしいよ」と助言してしまった人がいたのです。その瞬間カリーナの目がキラリとひかり、当然その後は「ハリネズミが欲しい」となってしまったわけです。一旦そうなると、もううるさくて大変。


前置きが長くなりましたが、そんな事態になってしまった折、何も知らない妹が「(東京の公園で)ハリネズミを散歩しているカップルを見た」と言うではないですか。なんとタイムリーな話だなと思っていると、「友達でハリネズミカフェに行った子がいるから、情報をもらってあげる」と妹。


そんな訳で、「カリーナを諦めさせるきっかけになったら」という期待と共に、3人で六本木まで行って来ました。

結果を先に述べますと、作戦大成功です。この日をきっかけに、カリーナはピタリとハリネズミをせがむのをやめました。なぜかと言うと、針が怖くて自分だけでは持てなかったのです。

予想以上に可愛い〜!

こうやって写真を見ていると本当に愛らしい動物なのですが、触れるところは柔らかいお腹の部分だけ。そこに手を下から入れて持ち上げます。結局私も、30分そこにいたにも関わらず、最後までリラックスして抱き上げることはできませんでした。ハリネズミが急に動くと、手に針が刺さりそうになって怖いのです(涙)

横にいた外国人のティーンエージャーの女の子は、かなり慣れた手つきで持ち上げて頬ずりする勢いでしたが、どれくらいあそこにいたらああなれるんだ?

動いていないとまるでタワシです
ごめんね、寝たいのにいじくりまわして、、、。

日本に帰国する前に、「ハリネズミって本当にいいペットなの?」とケヴィンと2人で少し調べてみましたが、なんだか大変なペットのようです。まず夜行性なので、昼間は基本的に静かに寝かせてあげないといけません。そしてもともとアフリカのようなところに生息する生き物なので、室内の温度を常に高めに設定しないといけないようで、非経済的です。他にもいろいろ理由はありますが、これだけで我が家ではペットにするのは絶対無理な感じです。

ハリネズミカフェ、一体どれくら続くのでしょうね?

しかも好物は生きた虫

本当に面白い生き物ですね




2017年11月25日土曜日

今年もホリデイシーズンに突入

今日はまるで嵐が去ったかのような静けさでした。今週はカリーナの学校がなかったので、月曜日から金曜日まで(朝から晩まで)毎日予定がびっしりでした。


木曜日の感謝祭は、今年はボールダー郊外に住む友人宅にて大人と子供総勢20人でお祝いでした。普通はここで持ち寄りとなるところですが、今回は「みんなで一緒に料理をしてお祝い」という初企画でした。これがかなり楽しくて、14時頃に到着して料理に参加して、食事が始まったのは18時半頃、そして帰路に着いたのは22時過ぎでした。

試しに少し日本料理も混ぜてみようと思い、2年前にやったターキー肉団子鍋を投入してみたところ、思った以上に好評でした。

 

ターキーはオーブンで焼いたものと、外でフライにしたものの2種類。フライドターキーを目にしたのはこれで2度目でしたが、やっぱり私は断然フライ派です。ターキーはドライになりがちですが、油で揚げると確実にジューシーな仕上がりになるのです。


今週は異常な暖かさだったのと(寒がりの私が半袖でハイキングできるくらい)この暖炉のおかげで、夜10時を過ぎても外でみんなで座ったり、子供達はトランポリンで遊んでいました。


昨晩は「残り物パーティー」ということで、近所に住むスウェーデン人の友人2家族が感謝祭の残り物を持参して、我が家に集まってきました。片方の家族はユダヤ教で、この写真は彼らが毎週金曜日に行うシャバットの晩餐の前のお祈りをする光景です。キャンドルに火を灯しお祈りをし、歌を歌い、コーシャ(ユダヤ教戒律で清浄規定に適した食品)ワインを少しずつ飲んでパンにコーシャソルトをつけて食べるのです。男性は小さな帽子をかぶります。彼らとは過去に何度も一緒にシャバットの晩餐をしていますが、日本人の私にとっては非常に興味深い光景です。

このディナーでもターキーは省いたものの残り物で日本鍋を披露してみたところ、大ヒットでした。今後私のもてなし料理の秘密兵器にするつもりです。


ところで、水曜日にカリーナはお友達と一緒に毛糸屋さんで編み物のレッスンを受けました。思った通り彼女はこれにはまり、「In thorough the door/run around back/peek through the window/and off jumps Jack...」と手順の言葉遊びを繰り返し唱えながら、その日は夕方から夜にかけて延々と編み物をしていたのですが、木曜日に編み物セットを友人宅に持っていき、そのまま忘れて来てしまいました(がーん!)。

さすがに翌日また往復1時間の道のりを車で走る気になれず、今日は本人が39度以上の熱が出てしまい、明日取りに行くまで編み物はお預けです。

2017年11月22日水曜日

アンダーズ・マヤコバ ① 環境に優しいリゾート

実は1ヶ月前の話になるのですが、4泊5日でメキシコに行って来ました。カリーナは学校があったのでケヴィンの両親とお留守番。

カリブ海の日の出

2ヶ月ほど前にケヴィンに転職話が持ち上がり、前回の仕事と新しい仕事の間に予期せぬ10日間の休みができました。そこでこの休みを利用してニューオリンズやニューヨークなど国内旅行を検討し始めましたが、珍しく彼が「ビーチでゆっくりしたいなあ」と言うので(驚)、コロラドから比較的手軽に行けるメキシコに行くことになりました。

デンバーからカンクンまでは4時間弱。9年前に行ったトゥルムが候補に上がりましたが、東京のアンダーズホテルのファンである私の強い希望で、プラヤ・デル・カルメンにあるアンダーズ・マヤコバに滞在することになりました。

***

マヤコバははカンクンの南にあり、プラヤ・デル・カルメンの中心街の少し北に位置するエリアなのですが、滞在中に聞いた話が興味深く、その後気になって調べて見ました。

マヤコバマップ

簡単にまとめますと、このエリアは牧場だったらしいのですが、スペインに本社を持つ会社によってリゾート地として開発されました。この会社は元々自然の生態系の宝庫であった650ヘクタールのこの土地に、人工のラグーンと運河を作ることによって本来のマングローブ湿地帯を取り戻すことに貢献し、環境と人間が共存できるリゾートを作ることに成功しました。

その結果現在ここに生息する生き物は、鳥、魚、爬虫類、甲殻類、軟体動物を含め300種類近くいるそうで、開発前の70種類から4倍以上にも増えたとのことです。

ボートからは色々な種類の生き物の姿を見ることができます

その中に、2006年頃から順番にフェアモント、ローズウッド、バニヤンツリー、アンダーズが進出し独特なリゾートを展開しています。その中でもアンダーズが一番最後に入ったホテルで、今年12月で開業一年を迎えます。


そんな経緯でマヤコバは、自然との共存と言う意味でサステイナビリティ(持続可能性)の参考例として注目される場所になったそうです。

ローズウッドの敷地内でイグアナ発見

4つのリゾートとゴルフ場は、マヤコバ・コネクションというボートで繋がっており、リゾート内の他のホテルでの食事もコンセルジュ経由で予約ができ、自分の部屋付けにすることもできて便利です。1日に何回か無料のエコボートツアーもあり、所要時間は45分程度です。



ガイドさんは生態系の話だけでなく、リゾート開発の経緯や各ホテルの情報やレストランのことまで何でも知っていて、まるで生き字引のようでした。ボートからは色々な種類の鳥が見られただけなく、泳ぐ小さなワニの姿まで見られました。

ローズウッドのラグーンに面したヴィラ

ケヴィン:「ここで泳いでもいいのですか?」
ガイドさん:「ワニがいるから禁止です」

ここもローズウッド
その中でも高級なヴィラだそうです

ということで、過去1ヶ月間書き溜めていたマヤコバ・リゾートの旅行記を、一気に公開します。


アンダーズ・マヤコバ ② ホテルの概要

まずはアンダーズホテルの概要です。

リゾートは下のマップのように2つに分かれています。右側がビーチで左側がマヤコバ・リゾートに入るエントランス側で、チェックインはマップ左上の「サンクチュアリ」と呼ばれる建物で行われます。

私たちの建物は25で、マップ上でビーチサイドと書かれている
ところのBの文字の真下の2つの建物のうちの1つでした

サンクチュアリの建築は、ユカタン半島独特のセノーテを意識した造りだそうです。

夜はこんな感じ

サンクチャリ側にはレストランが2つ、フィットネスセンター、スパ、キッズクラブ、小さなお土産やさんなどがあります。会議や結婚式ができるスペースもあるようです。ビーチ側にはカジュアルなレストランが2つ。この2つのエリアの距離は確か1マイル程度と聞いた気がしますが、ゴルフカートに乗るか、敷地内のいたるところに置いてある自転車で移動です。そしてその間は、鬱蒼としたマングローブの中にあるトレイルです。


私たちの建物の前にあった自転車置き場は、どうやらここまで自転車で来て、帰りはゴルフカートで帰る人が多かったのか、自転車の溜まり場になっていました。左右にあるグレーの建物はレストランです。

自転車置き場の先に広がるのはこんな空間
そしてその先は・・・

閑散期だったため、朝食のために開いていたレストランはラグーン側の一ヶ所のみでした。到着した翌朝は試しにトレイルを歩いてみたところ、20分ほどかかりました。途中何台もゴルフカートが通り過ぎ、「乗りますか〜?」と声をかけてくださいました。

ジャングルみたい
何だかわからない4つ足の動物にも遭遇しました

その後は自転車で移動しましたが、これがとても気持ちがよくて自転車移動の虜に。移動時間は5分ほど。

Cocina Milagroはプールサイドにあり、ビュッフェスタイルとアラカルトから選べます。写真は撮りませんでしたが種類が豊富で、特にパンが好きな人には嬉しい品揃えでした。閑散期の利点はお客さんが少ないのでスタッフもリラックスしており、しかも4日連続で通ったので結構話もできました。

朝食は4回ともテラスで
(結構蒸し暑かったですが)
最後の朝、お別れのミモザをいただきました。
スイカの形をしたメロン&ゼリー、そしてバラの形に
切られた苺。洒落たプレートで嬉しかったです。

Cocina Milagro (Hyattのウェブサイトより)

フィットネスセンターがこのレストランの隣だったので、毎朝朝食前に通っていたら、そこにさらりと置いてあったキャンペーンの広告にケヴィンが目をつけました。閑散期のためマッサージがかなりお得な価格になっている!

実は10年ほど前にハワイのスパで受けたマッサージにがっかりして以来、日本人以外からはマッサージを受けないポリシーの私なのですが、「まあ、時には、、、」と受けたマッサージがすごく上手でした。ケヴィンは「生まれ変わって、体のパーツを全て付け替えてもらったようだ」と絶賛していました。

もしこのスパに行く機会があれば、アビゲイルさんをご指名ください♪

スパもしーんと静まり返っていました


アンダーズ・マヤコバ ③ 部屋

敷地内の写真をほとんど撮っていないことに気づいたのですが、ここはホテルというよりはリゾートマンションのようなつくりの建物が敷地内に並んでいます。普通のルームとスイートがありますが、私たちはケヴィンのハイアットのポイントを使ってスイートに上げてもらいました。


予約する前に、ラグーン側とビーチ側のどちらにするか悩みました。口コミを見るとラグーンの方がいろいろな施設に近いので便利だとか、普段あまりみられない鳥がたくさん見られて楽しかった、という意見が結構あったからです。

結局「やはりビーチに歩いて行ける方がいいね」ということで、ビーチ側のスイートにしましたが、結果として私たちが滞在した25棟とその隣の24棟はラグーン側に面しており、ビーチまで徒歩30秒でありながら、バーからの音楽やプールサイドの音はシャットアウトされていて静かで正解でした。

私たちの建物は左の2棟のうちの1つ
入口
リビングエリア
カジュアルで明るいインテリアです
バルコニーは2つ
リビング側には深めのホットタブがあります

ちょっとした廊下を進むと
左側はバスルームで右側にはウォークインクロゼットがあり
その奥は寝室
寝室にもバルコニーがあります
歩いて30秒でビーチ
海の水は温かかったです