2009年9月18日金曜日

預けると必ず失くなるもの

それは、ケヴィンのスーツケースです。

昨晩遅くアトランタから帰ってきた彼。私の役目は彼をバス停に迎えに行くことなので、いつも空港でバスに乗ると「乗った」という電話がかかって来ます。昨晩その電話を取ると声のトーンが暗いので、一発で何か良くないことが起こったのがわかりました。

日本に住んでいると信じられないような話ですが、アメリカの航空会社はかなり絶望的な感じで、昨年から委託手荷物1個につき15ドルを徴収するようになりました(国内線エコノミークラスのみ。2個目は25ドルという会社もある)。そうすると何が起こるかというと、人々がなんとかして機内持ち込みをしようと必死になるわけです。

もともとアメリカで機内持ち込みが許されているサイズは日本より大きめ。なのでみんな結構大きいスーツケースを持ち込みます。すると、機内に荷物を持ち込む人が多い=搭乗に時間がかかる=頭上の物入れがパンパン、という式が出来上がるわけです。

アメリカでは搭乗券を受け取ると、常に座席番号の他に1から4のエリア番号が書いてあり、後方の座席の人=1という具合に後ろの人から順番に搭乗させるしくみになっています。先週日本からの乗り継ぎで、サンフランシスコからデンバーまでの私の座席は19列目。ゲートから機内へ渡る廊下を歩いている時にCAが私たちに向かって叫んでいました。「20列目までの方はお申し出ください。物入れがすでに満パンですのでこちらでお手荷物をお預かりしております」

私はいつも荷物は預けてしまうので問題ありませんでしたが、昨日ケヴィンが乗った飛行機も同じ状態だったようです。そして、そこでCAに渡した荷物が彼と一緒に到着しなかった、というわけです。機内持ち込みにした荷物がロストバゲージになるなんて、確かに頭にくる話です。

ここでお気づきの方は鋭いですね。この問題で何が怖いかというと、ケヴィンの手元に残ったものは12ケタの数字とアルファベットが書かれた小さな紙切れだけ。その半片はスーツケースについているはずなのですが、チェックインカウンターで預けた時にくくりつけられるあのバーコード付きの頑丈なタグではないのです。

ちなみに普段は必ず持ち込みにする彼ですが、6月に1度荷物を預けた時もそれが忽然と姿を消しました。その時は2日目までどこにあるのか全くわからず。日曜日の夜にタンパ・ベイに移動し3泊4日の日程だったのですが、スーツケースが届くのに1日以上かかったため、ここを出発したTシャツと短パン姿でクライアントのところへ行くハメになっていました。

今ウェブサイトで追跡システムをチェックした彼は、アップデートが全くないのを見てムッとしてUAに電話をしています。音声応答の部分で「YES!!!!」「NO!!!!」と電話に向かって大声で叫んだら、あっと言う間にオペレーターに繋がっていました。

この結果は後ほど。

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