2012年5月16日水曜日

アメリカ人の助け合い精神

過去3ヶ月ほどの間に、友人夫婦2組に双子の赤ちゃんが生まれました。一組は男の子と女の子、もう一組は二卵性の女の子2人です。

我が家はカリーナ1人だけでしばらく機能しなくなっていたので、双子はどんなことになるのだろうと思っていました。私のように帝王切開の場合は、母親が完全に元の体に戻るまで一般的に6週間かかると言われており、結局2人とも帝王切開だったのでなおさらです。

両方とも赤ちゃん達が生まれてしばらくすると、「生まれました」Eメールが友人代表から届きました。そのメールで、「双子が生まれて大変な彼らに、できる方は食事を届けてあげてください」と呼びかけており、ウェブサイト上で管理できるカレンダーへのログイン方法が説明されていました。ログインすると、すでにいろいろな人達が自分の名前と持参するメニューを書き込んでいました。

4月に生まれた双子の方は難産だった上に、母親がその後2度再入院となり、グループEメールでは、6月上旬までの食事調達のお願いと、午前8時〜11時 or 午後7時〜11時まで家に行って手伝いをしてあげられる人を募っていました。その間彼らが寝られるように、という配慮です。その上に、ナニーを雇うための募金も募っていました。

アメリカ人の助け合い精神の強さを、あらためて感じた出来事でした。

しかし正直なところ、それと同時に日本人として文化の違いも強く感じました。これが日本だったら、きっと奥さんが子供達と一緒にしばらく実家にいるか、実家のお母さんが手伝いに来ると思いませんか?

興味深いことに、たまたまかもしれませんが、両方とも親はそれほど長くボールダーにいたようではないのです。アメリカの場合、まだ両親がリタイアしていない場合は親も働いており長く休みが取れないという事情もあるようですが、独立した子と親が1つの屋根の下に長い間一緒に居るという習慣があまりないようです。

なので、奥さんが実家に帰ってそこで出産なんて聞いたことありませんし、大体の場合私のアメリカ人の友人達はぎりぎりまで働いており、オフィスで産気づき、同僚に病院に連れて行ってもらって出産、という話もあります。

友人夫婦2組は両方とも体外受精での双子出産でした。日本と違ってアメリカは一度に2〜3個の受精卵を体に戻すので、双子の確率もぐんと高くなります。いざ双子を妊娠しても、出産後に親が手伝いに来ることを計画(期待)しないことが、日本人の私としてはすごいなあ、と感心するわけです。

アメリカでは「出産直後から子育ては夫婦でやるもの」というのが当然で、出産後さっさと赤ちゃんを連れて家に帰りますが、この文化では、子育ては離れた親より近くの友人に支えられて成り立っているように思えます。

ちなみに我が家の場合は、ケヴィンのママが入院中と退院後、合計3週間私達と一緒にいてくれ大助かりでした。ママが帰ってしまった後は、友達が何日分にもなる食事を持って来てくれたり、我が家に来て料理をしてくれたりと、とてもお世話になりました。

アメリカの習慣を知らなかったのでかなり出遅れましたが、これからは私達がみんなにお礼をする番です。

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