久々にものすごくパワフルな映画を観ました。今まで観た映画での中でも異色な映画ですが、点数をつけるとしたら限りなくトップに近いと思います。
ストーリーラインはシンプルです。全米で屈指のミュージック・スクールに通うジャズ・ドラマーを目指す学生の葛藤、そして彼とそのスクールで学生を指導するマエストロの異常なほどの情熱のぶつかり合いを描いたドラマです。
このマエストロの指導ぶりは狂気と正気のボーダーすれすれで、生徒達を罵倒し精神的に窮地に追い込むような屈辱的なもので、Fletcher役のJ.K Simmonsの迫力は猛烈です。この映画の中で使われる侮蔑用語(日本語に反して、英語では星の数ほどある)を、一体どうやって日本語に訳するのだろう?と思うほどの勢いです。
それに対して、大物になりたいというこの学生の、ドラムに対する情熱と固執も狂気に近いものがあります。この映画のために約2ヶ月間、日に3〜4時間ドラムレッスンをしたというAndrew役のMiles Tellerの汗と手に血が滲む演技も迫真で、最後の一瞬まで緊張感が漂います。
Fletcherの異常な指導者ぶりを恐れつつ、しかしこのボーダーラインすれすれの指導が偉大なミュージシャンを育てるのだろうか、と思わずにいられませんでした。そしてドラマーに対する尊敬の念と興味が湧いたのも言うまでもありません。
『Whiplash』予告編
これね。映画のあらすじを読んだだけでは良さが伝わってこなかった。ちかちゃんに言われなかったら間違いなく観にいかないと思う。。。が、これを読んだら興味がわいてきたわ。日本公開いつになるかなぁ。まだ日が決まってないね。
返信削除あちこちで賞を取っているみたいだから、日本でも公開されないかな?観て欲しいなあ。
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