2008年12月12日金曜日

坐禅会

12月8日はお釈迦様が悟りを開いた日、ってご存知でした?この日は「成道会(じょうどえ)」と呼ばれ、多くの国の仏教寺院では「成道会」法要が行われるらしい。ちなみにこの時、お釈迦様は35歳だったそうです。

両親が住んでいる地域のお寺でも、この日年に一回の坐禅会が開かれ、その数日前にうちにもお誘いの電話がかかってきた。両親は去年参加したことがあり、特に母が「ものすごく寒かった」というので一瞬迷ったが、坐禅なんてやったことがないし滅多にこんな機会はないので、私も参加することにしました。しかし、人一倍寒がりの私には、その「ものすごい寒さ」というのは大きな問題。スノボの時に履くモモヒキやメリノウールのシャツ、フリース、ダウンジャケット、そして靴下を2重に履きカイロまで張っての完全防備で出席(しかし、坐禅中は靴下着用禁止だった)。

午後5時過ぎにお寺へ到着。広いお部屋でカレーライスをいただく。20人程がすでに来ていたが、その後宗教学の先生が率いる近くの大学の学生さん達も到着。午後6時、お坊さんが初めての人のために、坐禅の説明をしてくださった。それは正にここに書いてある通り。坐禅の作法

完全防備のおかげか思ったより本堂は寒くなく、坐禅は直接床の上に座るのかと思い込んでいたが、床には坐蒲(ざふ←上のサイトの絵を参照)が置いてあり思ったより苦しくない。準備が整い、鐘の音とともに第一ラウンド20分開始。

その後立ち上がり、経行(きんひん)と言われる方法で周りを歩き休憩後、第二ラウンド20分開始。なかなか頭の中の雑念は取り除けないが、妙に気持ちがいい。ただ、約1メートル先45度の角度に視線を落とすのはかなり難しく、でも眠くなるので目を決して閉じるなと言われたので、目は正面を見据えたままに。本当は目はぼんやりと開く程度だそうです。(眠らずぼんやり、という微妙なところが難しい)

また経行後、今度は休憩なしで第三ラウンドへ。さすがにそろそろ眠気が襲って来た。ところで、坐禅と言えば肩を叩くあの行為。警策(きょうさく)と言います。あれは姿勢が悪い人や居眠りしている人を叩くだけでなく、睡魔が襲われた時や心が乱れた時に自分から受ける方法があるとのこと。それを聞いた時からぜひ私も経験してみたいと密かに思っており、この機会に合掌してお坊さんの注意を引き、渇を入れてもらいました。音よりもずしりときて肩に気持ちよかった。

頭から雑念を取り除き、無の状態にするのとは程遠い感じではありましたが、これはとても良い経験に。そして、「人々が抱える悩みや苦しみの根源は執着である」というお坊さんのお言葉、ぎくりときました。

2 件のコメント:

  1. 座禅、私はしたことないのだけれど、お寺カフェが流行り始めたころから友達でも座禅を体験した人がいたよ。寒がりの私、ちかの気持ちよくわかるよ~、あの冷たい床にずっと座っていると想像しただけで体感温度が下がるよね^^、あとそのお言葉、執着が必要であろうところであっさり諦めてしまい、不要なところで拘ったり。いずれにせよ、それが根源とは。考えさせられマス。

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  2. お寺カフェで坐禅かぁ。そんなのあるんだ。おもしろいコンセプトだね。

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