2008年12月5日金曜日

感謝祭 #2

ちょっと変わった感謝祭のお祝いの体験談を。

9月にメキシコのビーチで知り合ったサンフランシスコ在住のライターカップルが、感謝祭の週に彼女の実家があるコロラドに来るということで、そこの家の感謝祭翌日のディナーにお呼ばれした私達。彼女の両親はデンバーに住んでいるのですが、毎年感謝祭のホリデイ中は別宅のあるグランビーというマウンテンタウン過ごすとのこと。

家族と友達が大人数集まって感謝祭翌日は適当にディナーを作る、というようなことを言っていた気がしたので気軽にお邪魔したところ、こんなセッティング。両親の別宅の近くにロッジを借りて、両親、お兄さん夫婦、お姉さん、従妹夫婦、友達夫婦が集まっており、総勢大人20人と2歳児3人。なにやら興味深い展開の予感。

キッチンは10人以上が分担して一斉に料理をして、まるでレストランの厨房状態。てっきり余り物を使って(普通の家庭はこの時期何日も七面鳥を食べ続ける)何かを作ると思っていたので、いちから感謝祭用のディナー(2回目)を作っているのを知って驚き。真ん中あたりに移っている白髪の二人が彼女のご両親。

生まれて初めて「フライド・ターキー」にお目にかかりました。ルイジアナ州あたりではよくやる方法らしい。ちなみに、皮が硬いのでフライド・チキンのようには油っぽくなりません。お味の方は、実はローストとそれほど変わらなかった気がするけど、この方法だと皮がぱりっとして中がジューシーになるみたい。

長いテーブルで全員揃って食事。「Happy Thanksgiving Number 2!」と乾杯。2日連続感謝祭のディナーをいただくことになるなんて。この頃までには一通り全員と自己紹介をし合い、超部外者の私達も打ち解けた雰囲気に。

お父さんがワイン係らしく、まるでイタリアのトラットリアの共同テーブルに備え付けてあるテーブルワインのように、ボトルを間隔をあけて置いていました。一口飲んで非常においしかったので、一体どんなワインかとボトルを繁々と見ると、1990年という普段あまり縁のない数字が…。よく聞くと、なんとこのお父さんは1960年代後半にパリで弁護士として働いている時に、当時のクライアントに誘われてボルドーのヴィンヤードのパートナーになり、今だにそのヴィンヤードを所有しているとのこと。現在はナパのヴィンヤードも持っているらしい。アメリカ人で60年代にワインとは、なんと先見の明があること!

そして現在はとても裕福そうな感じでした。アメリカの興味深いところは、親が裕福でも子供はそんな素振りを全く見せず、むしろつつましい生活をしていたりすること。そんなことも露知らずお邪魔した私達は、何から何までお世話になってしまったのでした。(結局雪が降ったので引き止められ、泊るところまでお世話してもらってしまいました)そして、2ヶ月前にメキシコで知り合ってそれ以来会っていない私達みたいな人間を、気軽にこんな機会に招待するという寛大さ。

言うまでもなく、思い出深い感謝祭#2となったわけです。

2 件のコメント:

  1. 素敵な出会いと経験。日本ではなかなか機会ないかも。アメリカらしい感じがする。
    それにしてもターキー丸々って豪快よね。そっちでは当たり前だったけど、見慣れない光景のように目にうつるわ。

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  2. 日本とアメリカ、それぞれ良いところと悪いところがあるけれども、このオープンさはアメリカの良いところだわ。食べ物が大きいのはちょっと問題だけど…。

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