2017年11月8日水曜日

学校のボランティアを通じて比較文化

今日はカリーナの学校のフィールド・トリップ(遠足)のシェパロン(付き添い役)として、コロラド大学に行ってきました。


キンダーガーテンの一年を通じてアメリカの学校のシステムを学びましたが、こちらでは遠足やクラスでフェスティバルなどがあるたびに、ボランティアのお願いのメールがきます。そのたびにできる親が参加表明をするのです。

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今のところ遠足は大体徒歩で移動していますが、今回は行きは徒歩15分ほどの道のりで、帰りは一般のバスに10分ほど乗って帰ってきました。引率は先生とシェパロン6人でしたので、各クラス大人1人が2〜3人の子供を担当する形です。ちなみに、1年生は3クラスあります。

「アメリカらしいなぁ」と思ったのは、聞いていたのは10時〜14時の遠足で、コロラド大学キャンパス内のミュージアムに行くということだけで、今朝学校に到着して初めて、「各自セルフガイドツアーで回り、大人が担当の子供に展示の説明をし、途中おやつとお弁当を食べさせ、13:30頃のバスに乗る」と言うことを知りました。

「えーっ!そんなに責任重かったの?!」と衝撃を受けつつ出発し、4時間の引率後にクタクタになって家に帰ってきました。帰宅後、朝連絡をもらって返事ができなかった日本人の友達に折り返しをし、「今遠足から帰ったところなんだー」と話すと、「小学校の遠足に親が連れて行くの?」

そう言われて自分自身の遠足を思い返すと、1年生の時には1クラス45人ほどの子供がきちんと列になって、交通量の多い道の脇の歩道を歩いていたなあ、と。今日の光景を思い起こすと、歩道を歩く子友達のペースはバラバラ、道を渡る時は注意が必要な子供の手はしっかり握り安全を確保しないと心配、昨日降った雪が積もっていたので、子供達はあちこちで雪を舐めたり、雪のボールを投げたり、もうやりたいことし放題!

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そんなことを考えているうちに、日米の最も大きな違いに気づきました。キャンパス内ではいくつかの建物に入って展示物を見学しましたが、これが日本だったらクラス毎に列になって順番に展示物を見る形をとるか、せめてそこまでは集団行動をし、同じフロアで子供達が自由に回るのだろうかと。

ところが、今日の私たちは広大なキャンパスに入った途端にバラバラになり、しかも学校を出る時に配られたマップが大まかすぎて、行くべきところがどこかわからない始末。

コロラド大学ボールダーキャンパスってこんなに広いんです
(フットボールフィールドあり、中に市バスが走っているほどです)

結果として、去年はそれが当たり前と思い全く気になりませんでしたが、友達の指摘で「アメリカの遠足は先生だけでは成り立たない」という事実に気づいたのでした。


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