2007年12月27日木曜日

Benazir Bhutto

私が密かに声援を送っていた人が暗殺されてしまった。35歳という若さで、しかもイスラム国家で初の女性の政府代表になったこの人は、54歳でこの世を去ってしまった。身の危険を承知で国を建て直すために帰国してからたった2ヶ月強。国は更に不安定な状況になってしまった。

以前近所にファウズィアというパキスタン人の女性が住んでいた。彼女はコロラド大学の教授で中学生と高校生の子供がいるシングルマザーだった。彫りの深い美人で意思の強そうな彼女は、知り合った時に、自分は生まれはパキスタンだがアメリカに20年住んでいるし大学教育もアメリカで受けたので、どちらかというと自分はアメリカ人だ、と自己紹介をした。自分の国は恋しいと思わないし帰りたいとも思わないとも言ってた。

パキスタンでは虐待される女性が後を絶たないという。父親や男兄弟によって「イスラム教のしきたりを超えた行動」の「疑い」があったというだけの理由で殺されてしまう場合もあるそうだ。

ファウズィアは2年前に引っ越してしまったが、ブット元首相暗殺の第一報を聞いて彼女はどのようにこのニュースを受け止めたのだろう、と思った。

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