2015年1月15日木曜日

ログキャビンで年越し 大晦日(2)

3時間後。まだ暖房は作動せず。暖炉のお陰でリビングエリアは温まりましたが、3つのベッドルームは凍える寒さ。水も流れないので、「お酒はこんなにあるのに、(標高が高いのに水を飲んでいないから)まだ飲めない〜!」と言いながら、雪を暖炉でどんどん溶かして飲料水を作り始めました。

トイレは・・・例の一番始めに使った人が「大」をしてしまい流せずにいたので、その後はみんな外で済ます羽目に。

4時間後。いきなり停電。電気がなくなったのでWiFiもなくなってしまい、下界との交信も途絶えてしまったためトラブルシューティングはストップ。頼りの綱だったケヴィンが珍しく絶望的な雰囲気になり、ソファに座り頭を抱え込んでしまいました。そしてぼそっと「チカ、ごめんね・・・」

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今まで共同オーナー達が冬にキャビンを使った時は、こんなことにはなったことがないので、ケヴィンは余計に悲しい様子でした。ここまで全てが機能しないとは、起こりうる最悪のケースに陥ってしまったのです。

「夜順番に起きて一晩中暖炉の火を絶やさずに今晩は凌ぎ、明日荷物を持って降りるしないか?」という空気が流れつつも、数人の男性陣がケヴィンのトラブルシューティングに参加。1つずつチェックリストをクリアして、ついに発電機のボタンを1つ1つ当たってみることになりました。

このメンバーの素晴らしさを実感したのはこの時で、文句や不安を口にする人は1人もおらず、女の子達は「死にはしないから大丈夫よ〜」と言い、「せっかくの大晦日にごめんね〜」と謝る私に気を使ってくれるのでした。そして、キャンドルとヘッドランプで各自できることをし始めました。

停電中もヘッドランプで手作りパスタ作りに励んだライアン

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その後約30分。発電機をいじったのが成功し、電気が復活。おお〜!と歓声が上がりました。どうやらそれまでの数日間があまりにも寒かったため、自動バックアップシステムがダウンしていたのが原因のようでした。

とりあえず子供達に食事を!

暖房が吹き出し口から温風を送り出し始めました。水が流れ始め、トイレが使えるようになりました。この時点で7時半。なんと到着後6時間も経過していました。

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私はこの晩カリーナを寝かしつけた後数時間眠り込んでしまい、目が覚めて腕時計を見たら奇跡的に(?)ちょうど12時。みんなさすがに疲れていたようで、11時の段階でまだ起きていた6人で、シカゴ出身のデニースを囲んで「シカゴ時間で乾杯!」ということになったそうです。

とんでもない大晦日でしたが、結局この一連の問題は、ある意味チームビルディング・イベントになったのでした。


(元旦編に続く)

2 件のコメント:

  1. うわ~ 大変だったね(゚o゚;;!!!でも、このメンバー内の絆はすごく深まったんじゃない(笑)??。文句や不安を言わず前向きな感じがお姉ちゃんの友達らしいと思いました。続きも楽しみにしています。子供達も偉かったね♪♪

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    1. 絆、まさにその通りです。帰ってからメンバーの1人が、「もしこの世の終わり、という事態が起こったら、このメンバーと一緒にいたい」とまで言っていたよ(笑)

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