これを機に、日本のメディアとジャーナリストがもっとイルカ漁に関する情報を流すことを期待しています。私が今まで目にしたものはあくまでもワンサイドからの情報なので、もう片方からの見解にとても興味があります。今まで日本語で読んだものは感情的なものが多かったので、冷静な態度で日本の姿勢を世界に向けて発信してほしいと思います。
「この映画の撮り方は強行だ」と言う人も少なくないようですが、結果としてこの映画は、多くの日本人すら知らなかったイルカ漁の実態を明らかにし、私達に考えるきっかけを作ってくれました。そして、私は映画を観ていて「日本人は野蛮だ」というメッセージは全く感じませんでした。監督はあるインタビューでこのように語っています。
『「ザ・コーヴ」は私にとってはただの「入り江」についての物語ではないのです。もし観客がストーリーの展開に注意を払って、そして私がちゃんと映画作りの仕事をしていれば、物語は徐々に大きくなっていき、ついにはそれが日本の問題ではなく世界中の問題であることを理解出来るはずです。わたしたち全員がその問題をつくっているのです。』
私がこの映画を観たのが年末。拒絶反応→ケヴィンに説得されてそのまま鑑賞→沸き上がる疑問→イルカを救いたい、という心境の変化があり、翌日にはこの映画を作ったOPSという団体に500ドルの寄付をしました。その後6週間、いろいろな記事を読み、いろいろな人と意見を交換し、そしてこのブログにあくまでも1つの意見として書かせてもらいました。
最後に、この写真を載せるべきかどうか悩みましたが、やはり載せることにしました。
監督でOPSのエグゼクティブ・ディレクターでもあるルイ・シホヨス氏のインタビューに興味がある方は、こちらをご覧下さい。
ルイ・シホヨスPart 1ルイ・シホヨスPart 2
ものすごく考えさせられた今回のイルカシリーズでした。私はまだDVD観たことないですが、記事は何度か読んだことがありました。C-ちゃんと同じで最初は日本人としてやっぱり土足で入って来られたような気持ちになり、この話は見たくないし、聞きたくない・・と思ってしまいました・・・が、今回のブログを読ませていただいて、改めて意識が変わりました。大切なことを気付かせてくれて本当にありがとう!
返信削除mikkoさん、貴重なコメントをありがとうございます。考え方によっては、私達は日本を外から見られるという恵まれた環境にいると思いませんか?機会があったらぜひこの映画を観てみてください。この話の今後の動きがとても気になります。
返信削除やっとDVDで観ました。今コメント付きで見直しているところ。今日付けの読売新聞は、公開時に太地町の反論を考慮した字幕を入れることになったと報じていました。そして漁師の顔にもぼかしが入るそう。http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100306-OYO1T00200.htm?from=main2
返信削除山下丈二水産庁参事官が質問に答えているサイト(しばらく更新されていないけれど)や太地町漁業組合のサイトなど日本側の意見も少し読みましたが、データ重視か感情論かのどちらかに強く傾いているような気がして生りません。いずれにしてもこの映画がいろいろ考えるきっかけを作ってくれたことは間違いないですね。