2010年1月27日水曜日

High Line

今回の旅に関して、いろいろな方から「ちゃんと下調べをして偉いね」というコメントをいただきましたが、実は今回は半分”出来合い”だったのでした。

行くのを決めたのが出発の1週間を切っていたのですが、「時にはこんなにタイミングがいいこともあるのね」と思えるような巡り合わせで、先月クリスマスパーティーで友達から紹介された若い夫婦がたまたま去年NYCから引っ越して来たばかりの人達でした。出発前は何かと忙しかったのですがなんとか1時間ほど彼女とコーヒーショップで落ち合い、情報をごっそりもらったのです。

自分だけでリサーチしたら、こんなところには行かなかったと思う。

それと、東海岸から家族でスキー旅行に来ていた友達とその数日前に2日間スキーリゾートで過ごしたのですが、彼女もNYCに長く住んでいた人。アッパーウェストに住んでいたこの友人と、チェルシーに住んでいた新しい友人からの情報をベースに、出発前日まで夜中に眠い目を擦りながら下調べをしたわけです。

ご存知の方もいると思いますが、これは何かと言いますと、旧高架鉄道を線状のパブリック・スペースとして保存・転用しよう、という画期的なプロジェクトのもと出来上がった遊歩道/公園で、通称「ハイライン」と言います。

チェルシー地区から最新のレストラン・バー・ブティックが集中するミートパッキング地区へ抜ける2.33km。

当時工場と倉庫郡が立ち並らんだ工業地帯であったチェルシー地区西部(現在は多くがギャラリーに転用)に作られたこの高架部分は、建築物を貫通して設置されるというユニークな造り。当時増えつつあった列車と車の事故をなくすことと、工場や倉庫に直接物を搬出入できるようにして効率化を計るのが目的だったそうです。作られたのは1930年代初頭で、80年代に全線が廃線になりました。

レールの上に置かれたデッキチェアー(左)とそこからの眺め(右)。向こうはハドソン川。

ガラスのこちら側から下の道路を座って眺める仕掛け。発想がおもしろい!

上から見ると、普段見えないものがよく見えます。

ぼうぼうに生えた草が、殺風景な大都市の眺めに何とも言えないのどかな雰囲気をかもし出し、非常に良い癒しの空間でした。現在進行中のこのプロジェクト、この先が楽しみです。

3 件のコメント:

  1. すごく天気がよかったんだね!写真もすてきに撮れていて、草の乾いたいいにおいを感じました。私たちが行った午後はどんよりしていてそれはそれで雰囲気があったけれど、なんか物悲しかった。写真にもあった線路の上に建っているアパート(それともホテル?)の人たちは電車が通らなくなってほっとしたのかな?それとも見下ろすたびに旅行者に見上げられて落ち着かないかな?私はピンクのパジャマで電話をする男の人と目が合った。。ような気がします。ほんと、いつもと違う目線でみるすべてが新鮮でした。

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  2. 画期的なプロジェクトですね~!
    (これが東京のど真ん中だったらどうなっていたのだろう?)とふと考えてしまいました。公園にしようと言う考えは出なかったかも知れませんね・・・高架橋の上にゴチャゴチャと露店や簡易住宅(ダンボールの?)なんかが出来て、それを撤去するために都とホームレスがすったもんだして、挙句の果てに取り壊されてまた新しいビルが建つ・・・?
    こう言う取り組みを見ると改めてニューヨークって素敵な街ですよね♪

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  3. imakokoさん ー 私達の1週間前はどんよりしてたのですね。印象が変わってくるでしょうね(でも、写真は楽しそうだったよ!)。私もあのホテルもしくはアパートが気になりました。ほんと、中にいる人はどんな気持ちなんでしょう?

    mikko ー 考えもしませんでしたが、東京だったらどうなるのでしょうね。確かにホームレスにとっての憩いの場になるかもしれない!

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