2014年1月23日木曜日

日本とアクティヴィズム

先日のポストでたまたまイルカ漁の話題を持ち出したところ、その数日後のケネディ大使のツイッターでのコメントで、久しぶりにイルカ漁がメディアに取り上げられる展開となりました。

この状態ではきっとイルカ漁自体には変化はないと思いますが、この話題が持ち上がるたびに、いろいろな人が自分がどう思うかを発言し、意見を交わすことは良いことだと思います。

ところで、日本人は批判されるのに弱い民族のように思えます。これは、互いを尊重する文化の裏返しなのかなあとも思うのですが、多くの日本人は批判されることにあまり慣れていないのかもしれません。

そもそも日本はアクティヴィズムが少ないので、そのような活動や発言を「批判」として受け止めてしまい、自己防衛に走る傾向にあるのかもしれないとも思います。

先日「ブラックフィッシュ」というドキュメンタリー映画を観ました。これは、2010年にフロリダ・オーランドのシーワールドでベテラン調教師を襲って溺死させたのを含め、3人の命を奪って凶暴なシャチとして有名になったティクリムの話をベースにして、シャチ調教に潜む問題をまとめたドキュメンタリーです。


「暴露映画」であるこの作品が公開された後、その映像と情報は、シャチショーを単に楽しい娯楽と思っていた多くの人々に驚きと衝撃を与えました。アメリカ国内ではシャチの捕獲に対して行動を起こす人達がたくさん現れ、シーワールドはこれに対して反論をしています。

「ザ・コーヴ」というドキュメンタリーを作ったのはアメリカ人でしたが、もしこれが日本人による作品だったら、どういう反応だったのだろうかと思います。他国人に批判されると人種差別もしくは伝統の認識不足となるものは、同国人に批判されるとどうなるのか?

就任以来、日本人がまるでセレブのように扱ってきたケネディ大使。その彼女にコメントされて大騒ぎとなりましたが、私は今回そんな彼女にアクティヴィストの一面を見ました。

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