2013年10月3日木曜日

絶対音感

みなさんの「自分が生まれ持った能力」は何ですか?私の場合、どうやらそれは絶対音感のようなのです。

ということで、今回は以前から気になっていた音感の話です。

私は6歳から16歳までクラシックピアノを習っていました。たまたま祖母と母もピアノをやっていたので、毎日のピアノの練習が勉強よりも大切という家に育ちました。子供の頃は母の影響もあり漠然と音大に行きたいと思っていましたが、中学生の時に、音大を卒業した近所のお姉さんが、銀行に就職したという話を聞いてショックを受け、音大はやめて高校でアメリカ留学の道へ切り替えたわけです。

それはさておき、小学校の頃の私のピアノレッスンは30分のピアノと30分のソルフェージュから構成されており、毎週3冊のピアノの本から1曲づつ弾いた後、嫌々でしたがコールユーブンゲンの視唄と聴音をしていました。レッスンは毎週日曜日で、バスと電車を乗り継いでかなり遠方まで通っていたので、当時土曜日も半日学校だった私の唯一リラックスできる時は、レッスンから帰った日曜日の午後2時頃からサザエさんの時間帯くらいでした。

話は逸れますが、未だに時々、1週間丸々レッスンバッグがそのままになっており、レッスンの日に「どうしよう、先週の日曜日から全く練習していない」と焦る夢を見ます。最近これを心理学に詳しい友達に話したら、「それはトラウマだ」と言われました。

小学校と中学校では、ずっと伴奏役でした。それが、自分が歌詞を覚えるのが不得意な理由だとずっと思っていました。その代わり、音楽を聞くと単音ならそのまま楽譜を書ける程、音を当てるのは得意でした。音楽を聞いた瞬間に、頭の中には鍵盤が広がり、右手が勝手にその音の鍵盤の上を走ります。それは日常の生活の中で耳にする音でも同じで、例えば救急車のサイレンや駅のホームのドアが閉まる時の音階も、頭の中で自動的にドレミに置き換えられるのです。

例を挙げると、救急車は近づいて来る時は「シーソーシーソー」、通り過ぎると(ドップラー効果で)「ラーファーラーファー」です。

何かに集中したい時には、私の場合音楽を聞きながらというのはNGです。頭が音を拾ってしまうので、集中力散漫になってしまうのです。そして、移動ドで歌うのは得意ではありません。なのでカラオケで変調すると、相当馴染みの曲でないと途中で思いっきり音をはずす可能性があります。

何年か前に日本に帰国中、「爆笑問題のニッポンの教養」に坂本龍一氏が出演していました。その中で、氏が「音楽の歌詞が言葉として入ってこなくて、音として入ってくる」と言っているのを聞いて共感し、その時から絶対音感を以前より意識するようになりました。

絶対音感を持つ人の割合は、1万人に1人だそうです。絶対音感は後天的特質という論が一般的なようですが、どうやら遺伝子が関与しているということが、近年研究者によって報告されているようです。カリーナの歌声を聴いていると、彼女にも私の遺伝子が流れているように思えるのですが、今後どうなるか興味深いところです。

ということで、今日は不思議な音感の話でした。

4 件のコメント:

  1. なるほど、僕もそれに近いものがあるかな・・・
    ただ絶対音感では無いけどね、何かに集中するときは完全にほかのものをシャットアウトする癖がついていつので、この癖がたまに相手の人に不快感を与えてしまう事はありますが (^_^;A
    佳暖もピアノに興味が小さい頃からあったみたいで(実家にあったからかな)ここでたまたまただでもらったアップライトピアノを毎日嫌々ではなく日課のように引いてます。
    彼女も音感は良いみたいでこれって血筋かもね(笑)

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    1. やっぱり遺伝説は当たりかもね。
      集中する時に、ほかのものをシャットアウトできるのも、才能だと思います。いいな。

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  2. 絶対音感持ってるの?? 今度詳しく話を聞かせて〜。憧れちゃう!すごい才能だよ。

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    1. これって、何かいい活用法はないかな〜?と思う今日このごろです。

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