2013年3月18日月曜日

映画『Rust and Bone 』

週末ケヴィンが3日間留守の代わりに、ケヴィンの両親がカリーナの面倒を見てくれました。優しい心遣いに甘えて、2晩連続で女友達と出かけることになり、1晩目は軽い食事をした後に映画を観に行くことにしました。

毎週ボールダー市内のアートセンターから届くニューズレターのカレンダーをじっくりと見て、目に留ったのがこの映画。2012年フランス/ベルギー制作、昨年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門で、パルム・ドールを競った作品です。



映画オタク・ケヴィンがDVDを週に何枚も借りて観ているので、結構いろいろなジャンルの映画を観る機会はあるのですが、この映画は一言で感想を述べるのが難しい映画でした。

ストーリーは、子連れの失業者(アリ)とシャチのトレーナー(ステファニー)の2つの人生が、パワフルでかつエモーショナルな状況下でたまたま交わることになり、そこから先へ進むという設定です。あえてこれ以上は書きません。

2つの人生各々が放つストーリーがあまりにも強すぎ、そして私にはよく理解できないメッセージが含まれていたりして、映画が終わった直後にまとまらない様々な想いが頭の中を彷徨い、駐車場で一緒に行った友達としばらくディスカッションになった程でした。

日本でも来月公開予定なので、観る方はぜひ感想を聞かせてください。1つだけはっきりと書ける感想は、マリオン・コティヤールは本当に演技派の女優だということ。目の光、ちょっとした表情を見た瞬間に、主人公の心の中が透けて見えるようでした。

あともう1つ言えること。邦題は『君と歩く世界』ですが、もう少しましな邦題をつけられなかったのかしら、と思います。

6 件のコメント:

  1. これ絶対観たい!感想を話し合える日を楽しみにしています。

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    1. ぜひ感想を聞かせて!
      昨日ケヴィンはDVDで観て、好きだったみたい。

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  2. 昨日やっと観ました。確かに感想を述べるのが難しい映画だね。敢えて言うなら、生 "raw" な作品だと思った。誰しも理由があってこの世の中に産まれてでて、その生きる理由(自分らしさ?)を、ハードな状況下で見つけることになった人々。でも見つけられないまま一生を終えるよりずっと意味がある。フランス映画にしてはダイアログがあるほう(笑)だし、嫌いではないけど好きというのとは違う。感動したとか勇気づけられたとかいう単純なものでもない。でもその’”まとまらなさ”こそ人生?さらっとまとまる人生なんてそうあるもんじゃないし、折り合いをつけながら年を取っていく。これは妥協とか後ろ向きな意味ではなくて、折々に意味合いを見いだして学ぶという前向きな気持ち。どん底の苦しみも、静かに燃える情熱や愛情も控えめながら鋭く表現していた主演女優の演技は本当に素晴らしいね。素敵な映画を紹介してくれてありがとう。

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    1. 感想をありがとう。
      いろいろ考えさせられる映画だったでしょう?ある意味ショック療法みたいな映画だった(?!)気がします。本当に、究極な状況下で生きる理由を見つけて、そこから前に進む人々を描く映画だったよね。「自分だったらどうするだろう」という思いが頭から離れなくて、結構大変でした。

      あの難しい役をこなしたマリオン・コティヤールは、これからも目が離せないなと思います。

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  3. タイトルについては心から同感!もう少し何とかしてほしかった。。。

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