2017年1月28日土曜日

ガールズ・リーダーシップ

カリーナのクラスメイトのお母さんに、「ガールズ・リーダーシップ」というワークショップに誘われました。これは親と娘が一緒に参加できるプログラムで、交友関係において自分の気持ちをはっきり表現し、対立が生じた場合にどのように対処するかを学ぶ講座だと言うのです。

各講座は年齢別に分かれており、一番若いグループはキンダーガーテンと1年生対象の講座です。5歳のカリーナにどうかなあと思いつつ、まあ早めに始めて損はないと思い参加することにしました。

週1回1時間、合計4回のワークショップで、平日の放課後カリーナの学校の図書室に十数組の母娘が集まります。

私の場合は単に親としての立場だけでなく文化的な要素も加わるので、「これが日本だったらどうだろう?」と頭の裏で考えながらインストラクターの話を聞いているのですが、これがなかなか興味深いので、前半2回の講座をまとめ、アメリカ的コミュニケーションのロールモデルをご紹介したいと思います。

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第1回目:健康的な交友関係のバロメーターを築く

相手の態度がフレンドリーかそうでないかを見極め、不快なことをする相手には境界線を引く。その時、”強いアイコンタクト”が重要なキー。←いわゆる目力というやつですね。

<親子でのロールプレイの内容>
学校で友達にからかわれる。しっかりと相手の目を見て、その行為をやめてくれと言う。しかし相手はそれでもからかい続けるので、「◯◯ちゃんに◯◯と言われるの嫌だから、もしやめてくれないなら私はあっちに行くからね」"I don't like you to say that. If you don't stop, I'm going to walk away from you" と宣言し、落ち着いてその場を離れる。←この時に地団駄を踏むのではなく、あくまでも冷静に。


第2回目:ボディーランゲージを交えて自分の感情を相手にはっきり伝える

感情は、相手に自分が何を必要としているかを伝える重要なツールである。いろいろな感情を持つことは自然なことであり、嫌だと感じることは自分の中に留めるのではなく、相手にそれをはっきり伝える。その時、胸を張って自信を持って相手に立ち向かう。

<親子でのロールプレイの内容>
お絵かきの時間に、たまたま友達と同じような絵を描いてしまった。するとその友達は「私の絵を真似した」としつこく言い始めた。自分はその気はなかったので悲しい気持ちになりつつも、そこで黙るのではなくしっかりと相手の目を見て、「悲しくなるから、そう言うのをやめてくれない?」"That makes me feel sad. Can you please stop?" と言う。

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講座が始まった直後に同い年の男の子がいるお母さんと話していて、「なぜボーイズ・リーダーシップではなく、ガールズ・リーダーシップなんだろうね〜」という話になりました。思うに女の子の人間関係はかなり早い時期から陰険複雑なので、早めに対処法を学ばせるのではないかという結論に至りました。

結果として、ガールズ・リーダーシップで学んだことは、ほぼ毎日学校で使われているようなので、この講座の元は取れたと思われます。これから複雑になる人間関係の中で、カリーナ頑張れと思わずにいられない私なのです。


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