(前のポストをセーブした後、こんなことになりました)
何もすることがないので早目に寝ようと思っていたにもかかわらず、いざ暖炉の火が消えてどんどん家の中の温度が下がったら、と不安になりました。私1人なら何とでもなるのですが、カリーナが寒くなったらかわいそうだと、母親心が働いたのです。
結局ソファの上でEメールの返事を書いてセーブする、ということをだらだらとし、気づいたら11時でした。「やっぱり11時なんて無理だよ」と思いながら、せっかくのチャンスなのでさすがに寝ようと思い、家の温度を確かめると普段設定している温度より2度低くなっていました。
「もうこのまま薪を足しながらソファで寝るか」と腹をくくりました。「あーあ、1人だったら今頃友達のところにいるか、ダウンタウンを飲み歩いてるかもなー」と思いつつ新しい薪を暖炉に2本入れ、ほぼ空になった大きなバスケットを持って外に行き、薪を補充しました。夜半から翌日にかけて少し雪が降るという予報だったので、風で飛んだ薪のカバーもしっかりと掛け直しました。その後一瞬火を殺しそうになったので、丸めた新聞紙を投げ込んだり、暖炉の扉を開けて空気を入れてみたりしたら(後で知ったのですが、これは意味なし)、なんとかまた強い炎が戻り、ほっとしてソファにごろりと横になりました。
その時にふっーとセントラルヒーティングが回り始めたのでした。時刻は11時20分。お手柄です。
手元にあったコンピューターを開き、すぐにローカルニュースをチェックしてみました。すると、電線がだらりとたれた電柱が4本斜めになっている写真や、横倒しになった大型トラックや木の下敷きになってぺったんこになっている乗用車の写真、火事のニュースが出てきました。ボールダー市内で記録された最高風速は約137キロ、停電していたのは数千世帯となっていました。
朝7時、NYにいるケヴィンから「まだそのエリアは50世帯停電みたいだけど、うちはどう?」と心配そうに電話がかかってきました。後でわかったのですが、しげみちゃんの家はそのうちの1世帯で、結局今日の夕方5時頃まで電気が戻らず大変でした。
ケヴィンのママからも「どう、風強かったんでしょう?木、大丈夫だった?」と電話がかかってきたので、一部始終を話すと「カリーナと2人でよくがんばったねえ」と労いの言葉をもらいました。デンバー/ボールダーエリアの強風はナショナルニュースになっていたようで、メイン州に住む友達から「お宅の息子さん夫婦大丈夫?」という電話があったそうです。実際はいつも息子さんがいない時に限ってこういうことになるのですけどね。。。大雪とか。
ところで、コロラド・スプリングスでもずっと前に1度だけ大掛かりな停電があったそうです。「4月だったのに寒くてねー」とママ。「あんなことがあると、普通シンプルだと思っていることが、そうでなくなるでしょう?」。同感。「うちなんてその時電動缶切りを使っていたから、停電になったら缶詰が開けられなかったのよー」
火を絶やさないように頑張っていた時から丸一日経過した現在。電気が通っているって素晴らしい、と思う私がいます。ネパールで3週間トレッキングした後、水道から水が出ることを当たり前のことだと思わなくなった自分を思い出しました。今まで「暖炉はケヴィンの担当」と思っていたのですが、おかげでこれからは自分で暖炉を使えるようにもなりました。そして、今まで面識がなかった近所の人達とも知り合いになりました。
ちかちゃん、おつかれさま〜。
返信削除大変だったね....
電気が使えないと...
時間の過ごし方が変わったり、
夜、東京でも空に星が見えるんだと気がついたり...
キャンドルだけで過ごす夜を意外に子ども達が楽しんでくれたり...。
いろいろと気がつく事があったのを思い出したよ。
幼いこどもを守ろうとする母親の想いは、やっぱりパワフルで素晴らしいなって思った。本当にお疲れさま!
友達と話していたのだけど、これが夏だったら日が長いからよかったかもね。外でみんなと座っていられたし。でも、冷蔵庫の中身が心配!
返信削除無事に乗り越えられてよかったね。電気にいかに恩恵を受けているか(裏を返せば頼っているか)を思い知らされます。あの大震災から、そしてカリーナちゃんが産まれてからもう一年。避難バッグの中身を見直そうかと考えていた頃です。
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