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2010年2月1日月曜日

番外編:NYCで手に入れたもの

最近は旅行中にあまり買い物はしませんが、気に入ったアートワークを見つけたら即買うことにしています。

楽譜を探すのならシアター・ディストリクトにあるColony Recordsをお勧めします。あんなに楽譜を置いている店に足を踏み入れたのは初めてでした。店内がジャンル別に分類され、その中で今度は楽器別に分類されています。場所柄ミュージカル関係の楽譜の種類も豊富でした。そこでアメリカでは楽譜が妙に安いというこに気づき、ジャズピアノの楽譜を3冊購入しました。

Colony Records
Neighborhood: Theater District
1619 Broadway(between 49th St & 50th St) New York, NY 10019
(212) 265-2050

NYCにはユニクロがあるので、そこで$9.90に値下がりしたヒートテックを2枚購入♪ 日本では品薄になっていると友人から聞きましたが、NYCには山のように置いてありました。お店の規模は予想以上に大きく、あれは多分少なくとも3フロア。ものすごく混んでいた上レジは日本のようにきびきびしていないので、列での待ち時間は約10分でした。

これでNYC編はおしまい。明日は西へ飛び、2泊3日でサンフランシスコへ行ってきます。

ご用心!チャイナタウン

「洗吹」「電髪」!

いくつか前のポストの中でもちょろっと書きましたが、木曜日の夜にNYCに到着後からひたすら歩き回り、土曜日の夕方チェルシーマーケットでお茶をした時にはかなり疲労困憊していた私。もともと歩き回るのは平気なはずなのに、履いていたブーツのせいかそれとも歳のせいか・・・

それが午後5時。ディナーの予約が8時だったので一瞬ホテルに帰って寝ようかと思いましたが、結局そのまままた歩き続けることに。しかもケヴィンの提案で、チャイナタウンを抜けてアンファン・テリブルまで歩く羽目になりました。

ディナー後駅まで歩く途中に「あ〜足のマッサージしたいな〜」と私。「ねえ、チャイナタウンを歩いている時にいろいろ看板なかったっけ?」とケヴィン。その後数分も歩かないうちに「Back and Foot Rub」という看板を見つけ、吸い込まれるようにその店に入ってしまいました。

ワインを1本空けた直後でしたので「ONLY 20 minitues」と私は強く言ったものの、「1 hour, YES?」とおばさんは強引。それでも時間がないと言い張り、20分ということで合意。ケヴィンは足だけでよいと言い、私はバッグを持つ肩も疲れていたので肩を少しと足、ということでマッサージ開始。この時点では何も考えなかったけど、ガラガラの店内で2人バラバラの階に連れて行かれたのが後でネックになったのでした。

アラームをセットして背中マッサージを始めた私担当のお兄さん。しばらくして背中と肩に時間がかかりすぎなので「そろそろ足へ」とお願いし、一瞬ウトウトしてしまいました。アラームの音で目が覚めると「左足は終わったけど、もし右足もやりたかったら10分延長だよ」と言う。ずるいことをするものだと思いつつ、アンバランスにマッサージを終わらせるわけにいかないのでしぶしぶ30分に延長。私はそれで終了。そこで「だんなさんも延長したみたいだよ」と言う。いつ誰から聞いたのよ?

支度をしてフロントに出ると、ちょうど地下室からお兄さんが戻ってきて「だんなさんは40分に延長したらしいですよ」とニコニコしながら言い、「肩を中途半端に終わらせちゃったから、あんたもあと10分やってだんなさんに合わせたら?」。こいつら・・と思いつつマッサージチェアーに座った私でした。

40分きっかり経過後、下から「寝ちゃったよ〜」と言いながら上がってきたケヴィンを見てびっくり。顔がパンパンに腫れている!彼はマッサージ開始後すぐに眠りこけたようで、ウトウトしている時におばさんに「あともう1人呼んで2人で合計40分やってあげるよ」という囁きについ同意してしまったらしい。私の隣にいたらそんなことはさせなかったのに、と思いつつ、おばさん2人分とお兄さんの分計120ドルを支払い、夜中のチャイナタウンを去ったのでした。

ちなみに効果の方は、若干体が軽くなった気がしたような、しないような・・・。

2010年1月31日日曜日

友人のお勧めに従うべし!

出発前日に星の数ほどあるリストの中からカフェ選びをしていると、目に留まったのがこのスウェーデン風カフェAQ Kafé。タイムワーナーセンターの中にもいいベーカリーがあると元NYC在住の日本人の方から聞いていたので、とりあえずこのAQ Kaféは第二候補となりました。

しかし第一候補のベーカリーは席が空いておらず脱落。そしてこのカフェに来てみるとこれがものすごく居心地が良い。1日目は1人でペストリーとラテを楽しみ、翌日セントラルパークでジョギング後にケヴィンを連れて行き、スェーデン風パンケーキを食べるとこれに大はまり。その味が忘れられず3日目も同じパンケーキを食べに行ってしまいました。

こちらはチェルシーのPastis。ブランチ時の様子。この写真を撮った直後に「店内の写真撮影はお控えください」と注意され、すごすごとカメラをしまうはめに。このレストランはものすごく人気があり、写真ではよくわかりませんが実はかなり広い店内は超満員で人の話し声で騒然としておりました。チェルシーに行ったら見る価値ありの光景です。

この写真は他から拝借しました

私が一番好きだったレストラン、Gramercy Tavern 。今回はショーの前であまり時間がなかったので軽食だけ楽しみました。ここはテーブルだと高いのでカウンターを狙え、と友人に言われておりました。カウンターは予約不可なので6時頃までに行かないと1時間以上待ちになるので、行く方は早めにどうぞ。

このレストランは元々はデザートシェフが始めたレストランだそうです。こちらは一風変わったパンプキンパイ。食事も感激でしたがデザートの感激はもっと大きかった。カクテルも含めすべてが◎。次回はもっと早めに行って楽しみます。

最後の晩はモロッコ風フレンチレストランLes Enfants Terriblesで。「恐るべき子供たち」とう名のこのレストラン、ここも友人が太鼓判を押していたので楽しみにしていました。

左はアペタイザーの盛り合わせ。手前からラムの挽き肉入りモロッコ風春巻き、うずらのロースト、そしてワインソースでソテーされたエビ。右はサフラン・レモンソースがかかったサーモンで、クラストはピスタシオナッツ。クスクス添えです。

ここもNYCに行ったらぜひ行って欲しい場所、Campbell Apartment。グランド・セントラル駅の中にあるバー/カクテルラウンジです。1920年代に鉄道会社のキャンベル氏が使用していたオフィスを、贅沢を尽くし今の姿に改装したという歴史があります。

こちらはケヴィンがパブで食べたコンビーフサンドウィッチ。ルーベン(Reuben)サンドウィッチと呼ばれるもので、私は今まで見たことがありませんでした。

アッパーイーストサイド

最終日は半日。朝食後セントラルパークを横切りグッゲンハイム美術館へ。残念ながらあまり時間がなかったので、建物だけを見学して次へ進みました。

余談ですが、「The International」(邦題「ザ・バンク−堕ちた巨像−」)でクライブ・オーウェンが激しい銃撃戦を繰り広げるのがこの建物。これと同じに作ったセットで撮影されました。

グッゲンハイムを見学後、そこから数ブロック離れたNeue Galerieへ。ここは20世紀初頭のドイツとオーストリアのアートデザインを主体にしたミュージアムです。目的はクリムトでしたが、その他のアートワークや調度品などもなかなか良かったです。私はこぢんまりした元邸宅系の美術館/博物館が大好きです。

いいなぁ。こんなの着たいなぁ。

その後マディソン・アヴェニューをウィンドーショッピングをしながらホテルへ戻りました。さすがこのエリア、上流階級の匂いがプンプン。ハイエンドなブティックやフランス風のカフェが多く、アメリカ中でネイルサロンが最も集中しているエリアでもあるそうです。

チェルシー

もともとは工業地帯だったチェルシー地区の西側。殺風景な建物が高級ブランドショップになっていたりして、そのちぐはぐさにちょっと驚き。

チェルシーマーケットも気になっていた場所の1つ。ここは完全に屋内マーケットで小さなショップがたくさん入っておりますが、思ったより名の通ったお店が多く、わざわざここに来なくても買えるものもたくさんありました。フラフラと歩くのには楽しい場所です。小さなレストランやカフェも気になりました。

ちょうどその前の週にNYCに行っていたimakokoさんのお勧めで入ったティーハウス(更に上の6枚続きの写真の左下がお店)で休憩。実はこの頃までにはかなり疲れが溜まり始めていた私。。。

マーケットから北上すると、そこはギャラリーが軒を連ねるエリア。
何ブロックにも渡ってギャラリーがあるので、いくらでも時間をつぶせそうなところです。

お芝居を観たのはここ、Atlantic Theater。

チェルシーは噂に聞いていた通りとても素敵なエリアでした。

2010年1月29日金曜日

Village Vanguard

2日目の夜、グリニッジ・ヴィレッジにある名門ジャズクラブ、ヴィレッジ・ヴァンガードに行きました。ここでは1957年にソニー・ロギンズが『ヴィレッジ・ヴァンガードの夜』というアルバムを録音して以来、100枚以上のジャズアルバムが録音されてきました。最も有名なのは1961年のビル・エヴァンスとコルトレーンの録音だと言われています。

この晩は Lee Konitz(アルトサックス)、Dan Tepfer(ピアノ)、Matt Wilson(ドラムス)のトリオでした。Lee Konitzは計算すると82歳というご高齢。横に座っていた自分もサックス奏者だというおじさんに「これから見る人は本当にすごい人だよ」と耳打ちされて知ったのですが、この人は白人クールジャズ派の代表と言われるような人でした。最近は前衛的なアルバムをリリースしているそうですが、確かにこの人の演奏するスタンダードは普通のスタンダードとはかけ離れたものでした。

一緒に演奏している2人は孫ほど歳が離れた若いミュージシャンでした。一番前で見ていたのでよくわかったのですが、ステージの上で強い個性同士がぶつかる場面もあり、特にKonitzとTepferの間には緊張した空気が流れておりましたが、それが彼らの演奏を更にすごいものにしていました。Konitzが演奏中に後ろを向いて「キープアップできないからそれやめろ」とか、この若いピアニストに向かって文句を言うたびに彼がムッとし、次が怒りに満ちたアドリブになったりして。ちなみにこのDan Tepferというピアニスト、今後が気になる人でした。

ところで、このクラブには日本人観光客も10人ほど来ていました。たまたま後ろに座っていたご夫婦は70歳前後だったのですが、2人で新潟からいらしたそうで、初めてのNYCで念願のジャズクラブ巡りをしているとのことでした。その昔コルトレーンが東京に来た時は新潟から4回も観に行った、という筋金入り。日本から持ってきた大切なLee KonitzのCDに、ショーの後にサインをしてもらっていました。

2010年1月27日水曜日

High Line

今回の旅に関して、いろいろな方から「ちゃんと下調べをして偉いね」というコメントをいただきましたが、実は今回は半分”出来合い”だったのでした。

行くのを決めたのが出発の1週間を切っていたのですが、「時にはこんなにタイミングがいいこともあるのね」と思えるような巡り合わせで、先月クリスマスパーティーで友達から紹介された若い夫婦がたまたま去年NYCから引っ越して来たばかりの人達でした。出発前は何かと忙しかったのですがなんとか1時間ほど彼女とコーヒーショップで落ち合い、情報をごっそりもらったのです。

自分だけでリサーチしたら、こんなところには行かなかったと思う。

それと、東海岸から家族でスキー旅行に来ていた友達とその数日前に2日間スキーリゾートで過ごしたのですが、彼女もNYCに長く住んでいた人。アッパーウェストに住んでいたこの友人と、チェルシーに住んでいた新しい友人からの情報をベースに、出発前日まで夜中に眠い目を擦りながら下調べをしたわけです。

ご存知の方もいると思いますが、これは何かと言いますと、旧高架鉄道を線状のパブリック・スペースとして保存・転用しよう、という画期的なプロジェクトのもと出来上がった遊歩道/公園で、通称「ハイライン」と言います。

チェルシー地区から最新のレストラン・バー・ブティックが集中するミートパッキング地区へ抜ける2.33km。

当時工場と倉庫郡が立ち並らんだ工業地帯であったチェルシー地区西部(現在は多くがギャラリーに転用)に作られたこの高架部分は、建築物を貫通して設置されるというユニークな造り。当時増えつつあった列車と車の事故をなくすことと、工場や倉庫に直接物を搬出入できるようにして効率化を計るのが目的だったそうです。作られたのは1930年代初頭で、80年代に全線が廃線になりました。

レールの上に置かれたデッキチェアー(左)とそこからの眺め(右)。向こうはハドソン川。

ガラスのこちら側から下の道路を座って眺める仕掛け。発想がおもしろい!

上から見ると、普段見えないものがよく見えます。

ぼうぼうに生えた草が、殺風景な大都市の眺めに何とも言えないのどかな雰囲気をかもし出し、非常に良い癒しの空間でした。現在進行中のこのプロジェクト、この先が楽しみです。