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2017年11月22日水曜日

アンダーズ・マヤコバ ① 環境に優しいリゾート

実は1ヶ月前の話になるのですが、4泊5日でメキシコに行って来ました。カリーナは学校があったのでケヴィンの両親とお留守番。

カリブ海の日の出

2ヶ月ほど前にケヴィンに転職話が持ち上がり、前回の仕事と新しい仕事の間に予期せぬ10日間の休みができました。そこでこの休みを利用してニューオリンズやニューヨークなど国内旅行を検討し始めましたが、珍しく彼が「ビーチでゆっくりしたいなあ」と言うので(驚)、コロラドから比較的手軽に行けるメキシコに行くことになりました。

デンバーからカンクンまでは4時間弱。9年前に行ったトゥルムが候補に上がりましたが、東京のアンダーズホテルのファンである私の強い希望で、プラヤ・デル・カルメンにあるアンダーズ・マヤコバに滞在することになりました。

***

マヤコバははカンクンの南にあり、プラヤ・デル・カルメンの中心街の少し北に位置するエリアなのですが、滞在中に聞いた話が興味深く、その後気になって調べて見ました。

マヤコバマップ

簡単にまとめますと、このエリアは牧場だったらしいのですが、スペインに本社を持つ会社によってリゾート地として開発されました。この会社は元々自然の生態系の宝庫であった650ヘクタールのこの土地に、人工のラグーンと運河を作ることによって本来のマングローブ湿地帯を取り戻すことに貢献し、環境と人間が共存できるリゾートを作ることに成功しました。

その結果現在ここに生息する生き物は、鳥、魚、爬虫類、甲殻類、軟体動物を含め300種類近くいるそうで、開発前の70種類から4倍以上にも増えたとのことです。

ボートからは色々な種類の生き物の姿を見ることができます

その中に、2006年頃から順番にフェアモント、ローズウッド、バニヤンツリー、アンダーズが進出し独特なリゾートを展開しています。その中でもアンダーズが一番最後に入ったホテルで、今年12月で開業一年を迎えます。


そんな経緯でマヤコバは、自然との共存と言う意味でサステイナビリティ(持続可能性)の参考例として注目される場所になったそうです。

ローズウッドの敷地内でイグアナ発見

4つのリゾートとゴルフ場は、マヤコバ・コネクションというボートで繋がっており、リゾート内の他のホテルでの食事もコンセルジュ経由で予約ができ、自分の部屋付けにすることもできて便利です。1日に何回か無料のエコボートツアーもあり、所要時間は45分程度です。



ガイドさんは生態系の話だけでなく、リゾート開発の経緯や各ホテルの情報やレストランのことまで何でも知っていて、まるで生き字引のようでした。ボートからは色々な種類の鳥が見られただけなく、泳ぐ小さなワニの姿まで見られました。

ローズウッドのラグーンに面したヴィラ

ケヴィン:「ここで泳いでもいいのですか?」
ガイドさん:「ワニがいるから禁止です」

ここもローズウッド
その中でも高級なヴィラだそうです

ということで、過去1ヶ月間書き溜めていたマヤコバ・リゾートの旅行記を、一気に公開します。


アンダーズ・マヤコバ ② ホテルの概要

まずはアンダーズホテルの概要です。

リゾートは下のマップのように2つに分かれています。右側がビーチで左側がマヤコバ・リゾートに入るエントランス側で、チェックインはマップ左上の「サンクチュアリ」と呼ばれる建物で行われます。

私たちの建物は25で、マップ上でビーチサイドと書かれている
ところのBの文字の真下の2つの建物のうちの1つでした

サンクチュアリの建築は、ユカタン半島独特のセノーテを意識した造りだそうです。

夜はこんな感じ

サンクチャリ側にはレストランが2つ、フィットネスセンター、スパ、キッズクラブ、小さなお土産やさんなどがあります。会議や結婚式ができるスペースもあるようです。ビーチ側にはカジュアルなレストランが2つ。この2つのエリアの距離は確か1マイル程度と聞いた気がしますが、ゴルフカートに乗るか、敷地内のいたるところに置いてある自転車で移動です。そしてその間は、鬱蒼としたマングローブの中にあるトレイルです。


私たちの建物の前にあった自転車置き場は、どうやらここまで自転車で来て、帰りはゴルフカートで帰る人が多かったのか、自転車の溜まり場になっていました。左右にあるグレーの建物はレストランです。

自転車置き場の先に広がるのはこんな空間
そしてその先は・・・

閑散期だったため、朝食のために開いていたレストランはラグーン側の一ヶ所のみでした。到着した翌朝は試しにトレイルを歩いてみたところ、20分ほどかかりました。途中何台もゴルフカートが通り過ぎ、「乗りますか〜?」と声をかけてくださいました。

ジャングルみたい
何だかわからない4つ足の動物にも遭遇しました

その後は自転車で移動しましたが、これがとても気持ちがよくて自転車移動の虜に。移動時間は5分ほど。

Cocina Milagroはプールサイドにあり、ビュッフェスタイルとアラカルトから選べます。写真は撮りませんでしたが種類が豊富で、特にパンが好きな人には嬉しい品揃えでした。閑散期の利点はお客さんが少ないのでスタッフもリラックスしており、しかも4日連続で通ったので結構話もできました。

朝食は4回ともテラスで
(結構蒸し暑かったですが)
最後の朝、お別れのミモザをいただきました。
スイカの形をしたメロン&ゼリー、そしてバラの形に
切られた苺。洒落たプレートで嬉しかったです。

Cocina Milagro (Hyattのウェブサイトより)

フィットネスセンターがこのレストランの隣だったので、毎朝朝食前に通っていたら、そこにさらりと置いてあったキャンペーンの広告にケヴィンが目をつけました。閑散期のためマッサージがかなりお得な価格になっている!

実は10年ほど前にハワイのスパで受けたマッサージにがっかりして以来、日本人以外からはマッサージを受けないポリシーの私なのですが、「まあ、時には、、、」と受けたマッサージがすごく上手でした。ケヴィンは「生まれ変わって、体のパーツを全て付け替えてもらったようだ」と絶賛していました。

もしこのスパに行く機会があれば、アビゲイルさんをご指名ください♪

スパもしーんと静まり返っていました


アンダーズ・マヤコバ ③ 部屋

敷地内の写真をほとんど撮っていないことに気づいたのですが、ここはホテルというよりはリゾートマンションのようなつくりの建物が敷地内に並んでいます。普通のルームとスイートがありますが、私たちはケヴィンのハイアットのポイントを使ってスイートに上げてもらいました。


予約する前に、ラグーン側とビーチ側のどちらにするか悩みました。口コミを見るとラグーンの方がいろいろな施設に近いので便利だとか、普段あまりみられない鳥がたくさん見られて楽しかった、という意見が結構あったからです。

結局「やはりビーチに歩いて行ける方がいいね」ということで、ビーチ側のスイートにしましたが、結果として私たちが滞在した25棟とその隣の24棟はラグーン側に面しており、ビーチまで徒歩30秒でありながら、バーからの音楽やプールサイドの音はシャットアウトされていて静かで正解でした。

私たちの建物は左の2棟のうちの1つ
入口
リビングエリア
カジュアルで明るいインテリアです
バルコニーは2つ
リビング側には深めのホットタブがあります

ちょっとした廊下を進むと
左側はバスルームで右側にはウォークインクロゼットがあり
その奥は寝室
寝室にもバルコニーがあります
歩いて30秒でビーチ
海の水は温かかったです


アンダーズ・マヤコバ ④ 食事

どういう構成しようかと悩み、なんだかすっきりしませんが、この旅行記ではディナーに行った場所と食べたものを一気に並べることにしました。

1日目:Olla Taco (アンダーズ)
2日目:Agave Azul Sushi & Tequila Bar (ローズウッド)
3日目:La Perla Pixan (プラヤ・デル・カルメンダウンタウン)
4日目:Casa Amate (アンダーズ)


***

到着した日はこっち(ビーチ)サイドでいいね、と部屋を出てすぐのOlla Tacoで夕食。ホテル予約時に「何か特別なお祝い事等はありますか?」という質問があったようで、ケヴィンが「結婚記念日」と伝えておいたところ、素敵なデザートをいただきました。そしてその後、コンセルジュ経由で予約したレストラン全てにそれはつきまとい、行く先々で「結婚記念日おめでとうございます!」

5年分くらい結婚記念日を祝った気分になりました。

とても気に入ったサラダ
グリーンの下はテキーラに浸かったスイカ!
結婚記念日デザート#1

その翌日。どこに行くか悩んだ挙句、ローズウッドの寿司&テキーラに挑戦してみることにしました。行く直前にコンセルジュに連絡してもらったのですが、閑散期なのですぐにテーブルが取れました。

カジュアル路線のアンダーズと比べ、ローズウッドはとてもエレガントでした。ラグーンを眺めるバルコニーのテーブルにしてもらいましたが、雰囲気はなんとなく東南アジア。うっとりするセッティングです。

メキシコ風寿司ロールも楽しかったですが、ここで特筆したいのはメキシコ風スパイスのきいた枝豆。あれを一度食べたら塩だけの枝豆では物足りない!と病みつきになる一品でした。今度家でもぜひ試してみたいです。

「結婚記念日おめでとうございます」とシャンパンをいただきました
メキシコのタッチがあるロール、美味しかったです。
ローズウッド:ホテルの入り口も雰囲気が良かったです

さすがに3日目はプラヤ・デル・カルメンの街に出てみることにしました。バックパッカー達が歩き回り、観光客が買い物を楽しむメインストリートを歩き、「そうそう、この空気ね〜」と、本来の自分の中に流れる血が騒ぐのを感じる私達。

ケヴィンはもっぱらメスカルというテキーラのようなお酒を物色。最近静かにメスカルがブームとなり、値段が高騰しているお酒です。結果を先に述べますと、ぼったくられました(悲)←半分私のせい  観光地でこういう買い物はしない方がいいです。結果として、カンクン空港で十分にいいメスカルが約半額で買えました。

今回のトラウマ=メスカル
レストランでテイスティング
ここは一本130ドルと言われて断念

食事は、リゾートを一歩出ると値段が一気に下がり、やはりローカルの方が食べ物も面白くて、(値段のおかげで)満足度も高かったです。

虫が入ったサルサ
マッシュルームスープ
鴨のタコスのようなもの

最終日はリゾート内に戻りました。Casa Amateは雰囲気がまるでフレンチのようなメキシカンレストランです。


邸宅を意識したつくりのこのレストラン。バーは書斎になっていて素敵でした。若い女性のバーテンダーの作るカクテルは、甘すぎずに私好みの味でした。




キヌアサラダ
ケヴィンのサラダ
地元の鱒と野菜

かなり空腹でレストランに到着し、余計な前菜を食べてしまったため、メインコースが終わる頃には超満腹状態でしたが、それでもせっかくだから少しならと、デザートにムースをオーダーしてみました。これが美味しくて満足してナプキンを置いたタイミングに、、、また来てしまいました。「結婚記念日おめでとうございます」←絶句(デザートをオーダーする前に持って来て欲しかった)

テーブルに移る前に、バーのドリンクは「ホテルから結婚記念日のプレゼントにさせていただきます」と言われていたので、まさか更にデザートが来るとは全く予想していませんでした。

自分がオーダーしたムース
いただいたデザート

「これ、絶対に内部のミスコミュニケーションだよね」と言いながら、どうやってこれを胃の中に収めるかとため息。この濃厚なケーキ、これを書いている今だったら美味しくいただけるのになぁ。それでも、至る所でのお心遣いに感謝しました。今年の結婚記念日の一連のお祝いは一生忘れません。