2010年12月31日金曜日

ありがとう、2010年。

2010年も残すところ7時間程となりました。

ちょうど1年前の今日、このブログで私達夫婦が経験した試練を書き綴り2009年を閉じたのですが、人生まさに山あり谷あり。今年はこの上ない喜びと供に1年を締めくくる幸運に恵まれました。もう子供は無理だとほぼ諦めていた私達に、来年3月に女の子が誕生することになりました。体外受精6回目の奇跡でした。子供が欲しいと真剣に考え始めてから、既に4年半が経過していました。

とても長い道のりでした。
家族をはじめ多くの方々が、私達のことを心配し精神的サポートになって下さいました。それだけでも感謝の気持ちで一杯だったのでしたが、このニュースを聞いた方々からカード、Eメールやプレゼントが届き、クリスマスにはさっそく赤ちゃん用のプレゼントを多数いただきました。みんなの優しさに感激し、そこで改めて我が身を振り返り、今まで自分に”相手を思いやる気持ちを表現する行為”がいかに欠けていたか、ということを痛感しました。

この壁に至るまでの私達の人生は比較的順調な方で、努力したことに対しては基本的に報酬を受けてきたのですが、これだけは神のみぞ知るの世界。これほど結果が出ない努力は初めてでした。しばらく旅行なので気を紛らわせつつも、常に挫折感と失望感を感じつつ生活していました。このまま2人だけの生活を送るか、それともかわいそうな境遇の子供を養子に取るのが私達の使命なのか?ということを考えながらアシャの散歩をする日々が続きました。

「お子さんは?」というあまりにも当たり前の質問が私達に影を落とし、自分の子供達を見つめる友人達の眼差しが私達にとっては辛い日常の光景でありました。そんな状況の中で、ケヴィンとのパートナーシップが更に強まったことは言うまでもありません。

悶々とした中で、最後の挑戦をする決意をしました。そして今だにこの結果が信じられないのが正直なところです。小さな受精卵からお腹の中で元気に動き回るまで育ったこの子の生命力に感嘆しつつ、一生経験できないかもしれない、と思っていたこの妊娠生活の一瞬一瞬に感謝して毎日を過ごしています。

子供を授かったことの喜びと供に、また私達が”普通の人”に戻れたことは今年の大きな報酬でした。しかしこれはほんのスタートにすぎません。これからこの子を取り巻く私達の生活は、一体どのように変化するのでしょうか。

私達が通り抜けたような経験をしているできるだけ多くの夫婦に、同じ結果が待ち受けていることをお祈りしつつ、2010年を閉じたいと思います。そして、大切な家族をはじめ私達を支えてくださったみなさまに、改めてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

みなさま、良いお年をお迎えください。

2010年12月30日木曜日

今年書き残してそのままになってしまったネタ

1.南アフリカ

旅行記は、帰ってすぐに取りかからないとだめだということを痛感しました。

タウンシップの中に行く機会があり、身寄りのない子供達24人が生活する家を訪ねました。

結婚20年のこのご夫婦が、自分達の子供4人を含めて28人の子供を4部屋の家で育てています。素晴らしい人達です。親をエイズで亡くした親戚の子供を引き取ったのがきっかけで、その後引き取る子供の人数が増えていったそうです。

ケープタウンの南のサイモン・タウンには、ペンギンコロニーがあります。カヤックに乗って海から彼らを見た翌朝、今度は陸から彼らを観察。間近で見られるので、動物好きにはたまりません。

その脇は住宅街。「こんなふうに庭先にペンギンがいる生活ができるなら、老後ここでリタイアしたい!」と真剣にケヴィンに訴えた私でした。

2.カウアイ島

実は7泊中4泊滞在した、グランドハイアットをお勧めしたいと思っていました。

Tidepool Restaurantという素敵なレストランの周りは見事な『Koi Pond (鯉がいる池)』でした。

リゾート独特の開放的な造りと、日本庭園を思い起こすランドスケープが素晴らしいホテルでした。

日本庭園を流れる川のようなプールは最高でした。

カウアイ島はまた是非行きたい島となりました。

3.初めてのファーストクラス体験

「一生に一度でいいから経験してみたい」ということが、意外にあっさりと叶うことがあるものです。

今年の日本帰国は、なんと往復ファーストクラスでした。行きと帰りは別々の北米系キャリアだったのですが、行きはオーバーブッキングで思いもよらぬゲートでの2段階アップグレード(しかもアワードで。←スタッフに「人に言っちゃだめだよ〜」と言われましたが)、帰りは元々エコノミーは空いていなかったのでマイレージでビジネス片道を予定していたのですが、ファーストとさほどマイルが違わないのでファーストを予約しました。マイルをくれた優しい夫ケヴィンに感謝。

いつの間にか、ファーストクラスのシートはこんな形に進化していました。

周りの壁が高いのでプライバシーはばっちり。うっかりと口をあけてヨダレを垂らしつつ眠っても、人に見られる心配がありませんし、完全に横になって眠れるので足も全く浮腫みませんでした。サービスもいつも利用している航空会社と同じ会社とは思えぬ良さでしたが、実際に航空券を購入することを想定すると、やはり値段と内容が釣り合っていないかな?

2010年12月29日水曜日

私の癒し犬

いつも新しいオモチャをもらうと、それが本能なのか中身をせっせと出すアシャ。遊び疲れるとそれを枕代わりに。

2010年12月28日火曜日

ホリデイシーズン=スウィーツ+運動不足

みなさんのクリスマスはいかがでしたか?
我が家は24日の夜にケヴィンの両親の家に行きディナー、25日はそこから彼のお父さん方の祖父母のところへ4人で行き、一部の親戚と早めのディナー。そしてその夜のうちにボールダーに戻るという慌ただしいスケジュールでした。

今月は毎週末パーティーや集まりで、食生活がかなり乱れました。特に過去10日間は箍が外れてしまったのではないかと思われる程、甘いものを食べてしまいました(汗)。パイ、チーズケーキ、アイスクリームサンドウィッチ、エクレア、クッキー、etc...

極めつけはこのチョコレートケーキ。友人のベイビーシャワーのために私がオーダーしたケーキなのですが、アメリカのケーキとしては味がしつこくなかったので、そこに居た全員が小さいといいつつも2切れずつ食べました。みんなに喜んでもらえたのはうれしかったですが。

そして気づいたこと。もちろん体重の増加もそうですが、しばらく砂糖を控えていると体がそれに慣れるのか、どうも体調がすっきりしない。忙しくてジムに1週間行けなかったのも原因かもしれませんが、どうも調子がイマイチです。

まだ大晦日の7コースディナーというイベントがありますが、食生活を元に戻し本来のワークアウトのスケジュールに戻る努力をする今日この頃です。

年の瀬に、、、

我が家はこんな状態です。

25日の夜、ケヴィンの祖父母の家に泊まれず10時半に帰宅した理由は、いきなり1日開始日が早まり26日からバスルームの改装工事が始まることになったからでした。感覚としては日本の1月2日の朝に、便器とバスタブを取り外し洗面所の壁と床を取り壊す、という感じです。

「せめて10時開始にしてもらったら?」という私の意見を押し切って、ケヴィンが9時開始と決めたのにはかなりムッときましたが、猛スピードで突っ走る彼のペースに合わせて、当日の朝ものすごい勢いでバスルームの中の物を運び出したのでした。

その工事を請け負ってくれたのは私達の友人コナン。取り壊し作業にはケヴィンも休日を返上して参加。

デザインは自分達である程度構想をまとめていました。ここしばらく本を見て研究したり、ウェブで洗面台を探してオーダーしたり、タイル屋さんに足繁く通ったりしていました。

中の物がなくなりすっきりし、取り壊した壁の向こう側に邪魔なものがないことが判明すると、どこにどんなスペースができ、そこにどんな棚を作れるか、アクセントタイルをどんな風に入れたいか、という具体的なデザインがはっきりして来て、結構楽しいものです。

そんな具合で、昨日と一昨日はセールで賑やかなショッピングモールを横目に、夕方から夜にかけてひっそりとした大型DIYショップにバスタブ、シャワー、バスタブの蛇口などを買いに走り回っていました。

ちなみに、ちょっと前までは同じようなことをスキーリゾートに所有するコンドミニアムのためにしていました。そちらの方は請負人が完成期日を守れないことが直前に判明。即その請負人をクビにし、22日から来るゲストが使えるようにするために先週末を返上し、コナンの力を借りつつ自力で仕上げたのでした。とんだ災難でした。

時には何にも追われずにのんびりしたい(涙)。

2010年12月24日金曜日

Merry Christmas from Asha 2010

みなさん、楽しいクリスマスを!

2010年12月17日金曜日

ささやかな飾り付け

今年はホリデイシーズンの忙しさの上に、自宅のメイン・バスルームの改装の準備やスキーリゾートにあるコンドミニアムの改装工事が重なり、あまり時間に余裕のない私達。相変わらずケヴィンは週3日は出張で、コロラドにいる時も朝から晩まで電話と外出の日々。

例年はログキャビンの建設現場からクリスマスツリーを切って持ち帰るのですが、今年はそんな時間もなし。いっそのことクリスマスの飾り付けは全て省略、と決めた私でしたが、先週親友Iちゃんに連れて行ってもらったCostcoでお手頃価格のリースを見つけました。「これはお買い得」と2人一緒に購入し、その足で近くのクラフトのお店に行き他の材料も購入し、リースを作ることにしました。

「今年はクリスマス・スピリットが全くないな〜」とケヴィンがつぶやいていたので、リース完成とともにやはり少しは気分を盛り上げようと、クリスマスの飾り付けをすることにしました。

今週の彼の出張先はNY。ロックフェラーセンターの有名なクリスマスツリーの写真が送られてきました。準備にかなり気合いを入れたミーティングが上手くいったようで、最終日の夜は1人でクリスマスマーケットを歩き、パブで食事をし、Village Vanguardに行ってジャズの演奏を聴いて、自分へのご褒美を楽しんだようです。

2010年12月16日木曜日

暖冬

いろいろな人から「そっちは雪降ってる?」と聞かれますが、今年のボールダーは暖冬なのです。昨日は18℃くらいまで気温が上昇しました。

スキー場のある山岳地帯ではどんどん雪が降っておりコンディションは良いらしいのですが、山麓は今だに2回湿ったみぞれのような雪が降ったのみ。合計積雪も3センチほど。去年10月に5回積雪があったのに比べると異常な温かさです。どうやらこれはエル・ニーニョの影響で、雪は少ないのですが時速100キロ近い強風が吹く日が多いです。

最近夕焼けがきれいな日が続きました。暖冬と言いつつも、ついに明日は少し雪が降りそうな空模様です。

2010年12月14日火曜日

南アフリカ フォトコンテスト 続編

『Outside』12月号が出回っています

5ページ目に例の写真

私の名前も出てます☆

それにしても、彼の思い立ったらさっさと行動に移す性格、すごいな〜と思います。

2010年12月11日土曜日

歳とともに賢く、、、

これはバースデーカードです。中身は「Older...but wiser. Happy Birthday!」こんなことになったらこっちは困ります。


今週の捕獲数:2匹

2010年12月8日水曜日

家の乱れは心の乱れ?

例年12月になると毎週末各家庭でクリスマスパーティーが開かれ、平日も友人達と集まる機会が増え、せわしなくひと月が終わり気づくと元旦、という状態です。

ここのところずっとそんな感じで出っぱなしで、家の中が今までになく散乱していました。片付けたいと思いつつ、そんな時間が全くない。ところが日曜日の夜ショッキングな出来事が発生。今週は予定を減らして家の大掃除をすることになりました。

その事件とは・・・台所の流しの真横で小さなネズミに遭遇。家に帰った私が流しに直行したので逃げる時間がなく物陰に隠れていたようで、私が物を置いたはずみに壁を伝ってトースターの下へ逃げ込んだのでした。あまりにも驚いて「ひぃぃぃぃ」と息の飲み込んだあと気を取り直して覗いてみると、こっちを見つめる小さな姿は実はかわいくて、まるでアニメの主人公のよう。しかし、私の殺意は固まったのでした。

もしや、家の中がゴミ箱のようになっていたかのような印象を受けました?そう思われるのもちょっと困りますので補足しますと、我が家はオープンスペースに近いので、冬になるとネズミが配管を通じて家の中に入り込むということが過去に何度もあり、かなりの数のネズミを退治しました。今年も流しの下にフンが落ちていたので、1ヶ月ほど前にすべて消毒してパイプの周りにテープを貼る、という作業をしてネズミをブロックしたつもりでいた後のことでした。カウンターの上は初めてだったので、今回は家の中を自由に走り回っていたという事実にかなりのショックを覚えました(アシャは一体何をしている?)。

さてその隠れていたネズミですが、どうしてもケヴィンにも見せたくて「ケヴィン、ケヴィン・・・」とネズミを驚かさない程度の声で彼を呼び見せてみたのですが、彼は目が慣れていないので見えないと言う。仕方ないので懐中電灯で照らすとびっくりしたそのネズミは、更に壁を伝い、床に降り、また壁を伝い玄関の横のクロゼットの中に侵入。そこで姿を見失ってしまいました。

翌朝、起きてすぐに恐る恐るネズミ獲りを仕掛けたクロゼットを確認。すると、あまりにも小さくて軽いのでバネはそのままで、ピーナッツバターだけきれいに舐められていました。仕掛けをちょっと変えて再度挑戦するものの失敗。仕方ないので、グレードアップしたネズミ捕りを購入し、とりあえず昨晩1匹仕留めました。ネズミは1匹いると必ず複数匹いると言われているので、今夜もセットしたところです。

そんな訳で、家の中が急にきれいになった我が家。台所はかなりのものを棚の中にしまったのですっきり。そこから始まって、リビング、2階、と家中が少しずつきれいになっていくと同時に若干心に余裕が戻りました。夕方早いうちから料理をする余裕まで。忙しくて猛スピードで突っ走っている時こそ、ふっと息を抜く努力をするものだなあと、つくづく思ったのでした。