2020年7月13日月曜日

今年の母の日と父の日

この2つのメジャーな行事、比べて見ると完全に私の負け!(涙)。ここ何年も父の日は日本にいるので、今年は今までの借りを返す良いチャンスだったのに.....。

まずは母の日から。
ケヴィンはカリーナを助手に、ランチから始まりディナーに続くコースメニューを考えて、しかもメニューをプリントアウトまでしていました(驚)


*ビストロ・K&K*

相変わらずケヴィンの両親は家の中に入れず。コロラドは天気が良いのがせめてもの救いでした。

スターターのセルリアックスープを楽しむママパパ

*ズッキーニ、ポテト、ホームメイドパンのストラータ*
with
バジル&ハラペーニョカシュークリーム

*ホタテのソテー*

カリーナはログキャビンの絵を描いてプレゼントしてくれました。

この日は、学校が同じ近所のお母さんの一声で、住宅街の道路で母の日の集まりがありました。1枚目は午前中の会の様子。その中の1人が「夕方はカクテルを手にまた集まろう」と言い出し、その時間にまたみんなが椅子と飲み物を持って戻ってきました(2枚目)。

久々に集まれて楽しかった!

***

ここからは父の日。
昼間はケヴィン、ケヴィンのパパ、カリーナは、3世代でハイキングに行きました。(カリーナは「ええ〜、カリーナも行かなきゃなの〜〜?」と無理やり連れて行かれた感じでしたが。)その間私は料理の準備と裏庭を片付け、そこでディナーのはずだったのですが、なんと母の日とは打って変わって夕方から雷雨。

ソファがある場所には座れませんでしたが、とりあえず日傘があるテーブルに座れるまで回復しました。

ケヴィンは父の日にも料理をしたいと言い張るので、彼には魚と野菜をグリルしてもらいました。このマスは知り合いが川で釣ってきてくれたのですが、レモンとディルを入れて焼いたらものすごく美味しかったです。


話は逸れますが、今年の夏は5月末から9月まで、毎週水曜日に箱いっぱいの野菜を受け取るプログラムにサインアップしました。このファームは本来地元のレストランに卸しているそうですが、コロナのせいでレストランが閉まったので一般人向けに売りに出したのを、普段からアンテナ張りまくりのケヴィンがたまたま見つけたのです。


レストラン向けなので、スーパーマーケットでは普段見かけない素敵な(?)野菜も入っていたりしてなかなか楽しいのです。このサラダは、ウォーターメロンという名がついたカブをアボカドの上に乗せ、ハラペーニョが入ったドレッシングをかけて、その上にピーシュートという豆のツルを乗せました。


この日のアペリティフは、お茶ベースの焼酎を緑茶で割ったチューハイでした。それでも母の日に比べて全然ポイントが足りないと困った私はどうやってポイント稼ぎをしようかと思案した結果、インスタグラムにはケヴィンとカリーナのコラージュを載せて、ケヴィンを褒めちぎってみたら、かなり感激されました(^^)。

Happy Father's Day!


カリーナ9歳の誕生日 (COVID-19 その4)

3月11日にカリーナは9歳になりました。生まれた日も歴史に残る日でしたが、今回はWHOのテドロス事務局長によりパンデミック認識が発表された日でした。

どんどん大きくなってしまってちょっと淋しい気もしますが、まだまだ素直でかわいい盛りです。最近言うことも更におかしくなってきて、しょっちゅう家族で腹を抱えて大笑いしたり。←今のうちに楽しみな、とティーンエイジャーがいる親から脅かされる。


*** 誕生日当日の流れ ***

誕生日の朝、綺麗な月をバックにバス停へ向かいます

この日に合わせて誕生日プレゼントが(冗談抜きで)世界のあちこちから郵送されて来て、だんだんクリスマスのような様相に。この日の一番のサプライズは、なんとスクールバスの運転手さんから本屋さんのギフトカードをプレゼントにもらったこと。他のお母さんたちも「そんな話聞いたことがない!」とびっくり。


運転手さんに、「カリーナはベストキッドだから!」と嬉しいお言葉をもらいました。

この日は、ランチに合わせてケヴィンと2人で学校のカフェテリアにお祝いに行きました。本人のリクエストで、ランチはシーチキンのまき寿司、日本茶、そして東京ばな奈。随分と渋い選択。

親友2人に囲まれて幸せ♡
「お誕生日おめでとう〜!」

前の投稿でも書きましたが、(コロナウィルスのせいで)この晩がケヴィンの両親と同じ屋根の下で一緒に食事をした最後の晩になりました。この後は会うときは屋外のみで、最低2mの間隔を取るようにしています。

こんな当たり前の風景が、今や当たり前でなくて悲しい
かんぱーい!

日本のケーキ以外は食べないカリーナの今年のリクエストは、Whole Foodsというスーパーマーケットのもちアイスでした。「え、本当にそれでいいの?」と驚き。


いただいたプレゼントをせっせと開ける図。やはりクリスマスのような状態になってしまいました。この数日後の誕生会で、同級生のお友達からもプレゼントをいただき、急に学校がなくなってもしばらくクラフトで楽しんでいました。


コロラドスプリングスからは、こんなに可愛いお洋服も届きました。



*** その週末はバースデーパーティーでしたが...... ***

誕生日の翌々日から急遽学校が休校になり、コロナウィルスへの不安が一気に高まりました。今年は例年のパーティーより人数を絞り、特に仲が良い友達12人を招待していましたが、ソーシャルディスタンスに敏感になり始めた時期だったので、私とケヴィンもどうしたらよいものかと考えました。

例年のハイキング&家で会食形式パーティーをする予定でしたが、幸い今年は天気が味方してくれそうだったので、①家の前で集合で玄関から先は基本的に立ち入り禁止 ②子供だけの参加はなしで、家族単位でハイキングをして、親が子供同士の距離を監視する ③ハイキング後は庭で離れて座り、個別包装のスナック菓子と缶入りの飲み物だけでパーティーをする、というルールの下で決行することにしました。

お互いに距離をあけて歩く
記念撮影も間隔をあけて
遠巻きに集まり会話

写真をじっと見ると、人同士の間隔がどんどん狭まっていますが(家族同士はくっついていてもOKでした)、結果としてこのグループから感染者は1人も出なかったので安心しました。

*** 誕生会終了後のもう1つのイベント ***

人と集まるのを不安に思った5家族は、誕生会欠席となりました。その友達とは夕方にGoogle Hangoutでチャットをすることになりました。喋っている子の画面がズームとなり、参加メンバーの小さな画面が右下に表示されます。


こんな誕生会になってしまいましたが、結果としてまだ10人以上が集まれる時だったので、パーティーができただけ幸運でした。

カリーナは学校でクラスでもお祝いをしてもらえましたが、3日後に誕生日を迎えた子がいたようで、「ネフタリはお祝いできなかったから可愛そう」、とぽつんと言っていました。その後の誕生日の子達には、オンライン学習の朝のミーティングでみんながお祝いの言葉を送っていました。


2020年6月12日金曜日

平和な抗議デモ

私たちが住むボールダーでも、先週末に平和デモがダウンタウンを中心に行われました。裁判所の前に集合し、そこでアフリカ系アメリカ人の人達のスピーチや詩の朗読後に、膝を立てて 8分46秒の黙祷。その後1時間ほど街の中を行進しました。警察官の姿は一度も見ませんでした。

それなりに密な状態でしたが屋外ということで、、、

「経済再開への抗議デモは(コロナ感染を)非難されるのに、 このデモは許されるのか」という意見がネット上で飛び交いましたが、ここまで同じことが何十年も繰り返されていると人種差別はもうこれ以上許せない 、そんなこと言ってられない、という空気が静かに流れていました。

ほぼ全員が マスクを着用
「人種差別する人を噛みます」
「Black Lives Matter:黒人の命も大切だ」

実際にデモに参加して身の危険を感じたか?という質問に対する答えは、ノーです。先ほども書きましたが警察官 の姿は全く見えなかったので両者のテンションが上がる場面は皆無で、この街はもともと平和極まりない場所なので、略奪や暴動も無関係なのです。

コロナの方の心配も、まず屋外ということ、みんなマスクをして一方向を向いている中で他人と接触する場面もなかったのと、怒り狂って叫ぶような人もおらずに 間隔を保って歩いたので、今のところ感染に対する不安はありません。モノを触るスーパーマーケットの方がよっぽど怖いと思うのです。

今回の 事件でどれほどアメリカが変わるでしょうか。日本で育った私にも、今まで考えたことがないようなことを学ぶ機会だと思っています。





***


蛇足ですが、カリーナはこれで 抗議デモ参加3回目です。一度めはスウェーデンからグレタさんが国連に来ていた時の気候変動デモ、2度目は1月のキング牧師誕生記念日のデンバーでもデモです。気候変動デモ↓( 9/20/2019)カリーナ達の世代にこれから頑張ってもらわないと!




この日は午前中に学校を1時間 抜け出す許可をもらい
同級生と一緒に参加しました



2020年6月2日火曜日

玄関ポーチで”夕食キャンプ”

夏の間は裏庭のソファに座るのが好きですが、この時期になると夕方が雷雨になることが増えてきます。先週土曜日もせっかく夕食は外で、と思っていたのに天気が怪しくなってきました。

そこでふと、玄関ポーチにソファのクッションを持ってきて、そこに座ってみてはどうかと思い立ちました。数週間前にキャンプ用のバンブーテーブルを購入したのですが、韓国製なので脚が三段階に調節できるのです。

思った以上にいい感じ!

ケヴィンが炒飯を作ってくれました

夕食後はコンピューターを持ち出し、Netflixのプログラムを見ました。もう完全にお茶の間状態(爆笑)。


日が暮れる頃から雨が降り始めました。正面に稲妻が光るのを眺めながら、何秒後にゴロゴロ鳴るか数えたり、、、


そうだ、ハムスターが起き出しているはずだ、とケージごと持って来たり、、、

このあと回し車で運動していました

そしてカリーナは「ここで寝たい」と言い始める始末。この辺りは野生動物が出るし、蚊もいるから、ポーチを何かで囲えると寝られそうだねえ、と検討することになりました。

こういうささやかなことが、子供にとってはとても楽しいことのようで、昔の自分を思い出すときっと私も同じことを言っただろうなあと。



*** 続編 ***

週が明けて月曜日。同じ場所がカリーナの「自主サマーデイキャンプ場」になりました。


オンラインのお絵かき教室を見ながら、真剣に作品に取り組むカリーナ
ほぼ一日中ここで過ごしました

2020年5月20日水曜日

COVID-19 その3

ニュー・ノーマル英語New Normal)は、ビジネスや経済学の分野において、2007年から2008年にかけての世界金融危機や、それに続く2008年から2012年にかけての大景気後退の後における金融上の状態を意味する表現。この言葉は、以降、様々な文脈で用いられるようになり、つては異常とされていたような事態がありふれた当然のものとなっていることを意味するようになった。(Wikipediaより)

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8週間続いたオンライン授業は今日で終了。明日は学校の教室に残された荷物を取りに行き、これで今年度が終了です。その後3ヶ月間の夏休みに入ります。荷物のピックアップは学年ごとに時間が振り分けられ、学校の前に一時停止した車のトランクに先生達が各生徒の荷物を入れてくれる、という流れだそうです。私たちは車から出ることは禁止されています。

最終日の朝礼は「ピクニックミーティング」でした

他人と話す時は2m以上離れて外で立ち話。マスクをしないとスーパーマーケットには入店を拒否され、自分のエコバッグすら持ち込むこともできず。お店から出て自分の車のドアを開ける前に手に除菌スプレーをし、使ったクレジットカードや触った車のキーも即除菌。家に戻ると買ってきたものは各所にしまう前に拭き、すぐに使わないものは3日間触らずに倉庫に保管。

この危機を乗り越えられなかったビジネスはどんどん消えてしまい、日々入ってくるニュースで「そうか、そんな連鎖もあったのか」と世の中の繋がりを悟り暗澹とした気分になります。今まで自分が生活する場所や国では想定外だった医療崩壊の可能性、今後長く続くであろう世界大恐慌を上回ると言われる不況や失業率の高さ。訪日外国人観光客数前年同月比99.9%減という数字。

昨日ケヴィンがNYタイムスで、今後はビュッフェスタイルの食事がなくなるだろう、という記事を読んだと言っていて、そんなことでも淋しい気持ちになります。

カリーナは3年生が終わるところですが、今年の先生は今まで一番好きだった先生だったようで、とても悲しそうです。しかも今朝のオンライン朝礼で、その先生が来年度は別の学校に移るという発表が。クラスメートの中で2人親友ができてとても楽しそうにしていたので、貴重な時間を一緒に過ごせなかったのも残念です。

おお〜落ちそう〜!
(近所に出現した3Dだまし絵です)

***

そんな中で明るい側に目を向けてみると、世界中で約45億人が外出自粛する中、野生動物が街に現れたり、空気や水が澄んだというニュースには心が和みます。アルゼンチンで街中に横たわるアシカの写真や、タージマハールのビフォー&アフターの写真。我が街ボールダーでも山から降りてきたマウンテンライオン(=ピューマ)が住宅街を悠々と歩くビデオがいくつも投稿されました。これはばったり出会したくない動物ですけどね。

ただ残念なことに、一旦激減した交通量は、今後公共の交通機関を避ける傾向とガソリン価格の下落によって増加するだろうと言われています。

我が家の明るいサイドは、普段忙しなく動き回るケヴィンにブレーキがかかったこと。←こんなことでもないと止まらない人 カリーナが思わぬ才能を発揮し、執筆活動を始めたこと。ファンタジー小説を書き始め、現在11章に差し掛かったところだそうです。自費出版して収益はアニマルシェルターに寄付するつもりだとか。

私は消滅した友人達と交流する時間を利用してピアノを以前より弾くようになりました。インスタグラムに月に一度1分間のビデオを投稿するのが目標で、今のところ好きなジャズナンバー(=自分が弾ける程度)を選んで練習しています。その成果はこちらですが、たかが1分のビデオのために、蔭では相当量の弾きこみが行われているのでした。これはボケ防止になりそうです。

「枯葉」ビル・エヴァンス

「Quiet Now」ビル・エヴァンス(1969年)


私たちが住む場所は山に囲まれてスペースがあり、ここは外出自粛はそこまで厳しくなかったし、うちにはくつろげる裏庭もある。有難いことに食べることにも困っていない。この経験で確実に価値観が変わりました。今自分がこうやって生活していること自体に感謝しながら、ニュー・ノーマルに慣れていくのかなあと思います。


2020年4月6日月曜日

COVID-19 その2

*ボールダーでの過去1ヶ月の経緯*

3月12日 学校からボランティア活動と親の校内への立ち入り禁止の連絡
      その夜急遽翌日から休校決定の連絡が来る
      米政府が欧州からの渡航を30日間禁止
3月13日 学校が春休み(3/23~3/27) 明けの30日まで休校となる
      午後3時を持って図書館やレックセンター等の市の施設が閉鎖
3月14日 ボールダー市が緊急事態宣言
3月15日 州内ほぼ全域のスキー場が来シーズンまで閉鎖
3月16日 20人以上の集まりを禁止
      イベントの中止や延期が徐々に増える
      娯楽施設・食料品以外の小売店・ジム等も次々と閉鎖
3月17日   州内でのレストランとバーでの飲食が禁止される
       (一時的に閉店、テイクアウト・デリバリーのみとなる)
3月18日  4月17日まで休校延長
3月19日 10人以上の集まりを禁止
3月24日 州知事が17時より不要不急の外出禁止を宣言する
3月30日 オンライン学習が始まる
4月1日  4月30日まで休校延長
4月3日  デンバーの学校は5月末の夏休みまで休校と発表
      (次の登校日は8月中旬以降の予定)
      州知事が外出時にはマスク着用を要請
4月6日  不要不急の外出禁止が4月26日まで延長される

3/19のダウンタウン
普段だったら賑わうはずの夕方の時間帯

この期間はまるでジェットコースターのようで、幸運にもカリーナの誕生日(3.11)がある程度普通に過ごせた最後の日となりました。ケヴィンの両親と室内で会ったのもその日が最後で、それ以降は外でしか会わないようにしています。



***

私が、コロナウィルスのニュースがついにラジオのニュースでトップに来たなと思ったのは2月末で、それまではほとんどが大統領予備選の話題ばかりでした。予備選挙や党員集会が集中するスーパーチューズデーが3月3日だったのです。アメリカ内ではコロナウィルスは対岸の火事という感覚で、1月から日本語でそれ関係のニュースを読んでいた私には結構な量の情報が入っていましたが、ケヴィンの反応も「またその話か」という感じだったのでした(怒)。

そんな自分が失敗したと思ったのは、日本がどんな状態になっているかを知っていたのにも関わらず、2月の段階で除菌剤等を買おうと思わなかったこと。私がラジオでコロナウィルスのことを聞いた2日後に、コストコでトイレットペーパーが売り切れだったと友達から報告がきて愕然とした時は、時すでに遅し。←トイレットペーパーはたまたま家に大きいパックがあったのでそこまで焦らず

トイレットペーパーとティッシュの棚

あっという間にスーパーからパスタや缶詰が品薄になり、パンを焼くのが最近の趣味のケヴィンにとっての致命傷は小麦粉が手に入らないこと。特にケヴィンが欲しい種類の小麦粉はオンラインでも売り切れです。春休み中はゴーストタウンになったスキータウンのコンドミニアムに行ったのですが、「ここはさすがにあるだろう」と彼は何ヶ所かスーパーを回っていましたが、どこにもないとがっかりしていました。オンラインで何やら調べているなと思ったら、「パン焼き器も品薄だ!だから小麦粉がないんだ〜」と納得していました。

蛇足ですが、酒屋とマリファナショップも「日常生活に不要なビジネス」という分類に括られて、一旦は3/17の17時で閉店ということになりましたが、パニックで買い物に行った人達が外に行列して大騒ぎになり、州政府が慌ててそれを取り消し、晴れて引き続きオープンということになりました。私も密かに「家飲み」のために、酒屋には開いていて欲しいなと思っていたのでした。


2020年4月3日金曜日

COVID-19 その1

前回の投稿から世の中が一変してしまったので、どこから書き始めるか悩むところですが、普段と同様まずは現状況から始めて過去1ヶ月を振り返ることにしました。

カリーナの学校は3月13日から休校になりました。その前日の夜7時頃にメールでお知らせが来て、翌日から学校閉鎖という速さでした。その日の昼間に、「明日から保護者の学内立ち入りは禁止になります。今後の教室等での親のボランティア活動も禁止となります」というメールが来ていたのですが、まさかこんな急に学校が閉まるとは思っていませんでした。

コロラドで初のケースが出たのが5日で、ボールダー群内での初感染者の発表は14日だったと記憶しています。それから約1ヶ月で、州内の感染者は約4200人、郡内は約140人、そして死者は約110人になりました。ちなみにコロラド州のサイズは日本の約2/3のようです。

春休みが23日から1週間の予定だったので、それまでは各家庭でできることをやってくださいという程度で、休みが開けた30日から本格的にリモート学習となりました。

朝一番で先生からのビデオをチェックします

1日の課題は4時間分が目安で、オンラインで算数や読み書きを中心に進めて行きます。今週はトライアル状態で、初日の朝はみんなが一斉にアクセスしてサーバーがクラッシュしたり、各プログラムのパスワードがわからないなど大騒ぎでしたが、2日目からスムーズに流れ始めました。

日本とアメリカの大きな違いは、多分、日本式だとクラス全員に同じ課題が出され、それをみんなが提出し(採点され)、もしかすると最終的にテストをを行う。アメリカ式は課題が丸投げされ、各自がこなせる量を能力に合わせてやっていきます(これをインディペンデント・ラーニングと言うそうです)。誰がどれだけ課題をこなしたかという細かいところまでチェックが入りませんので、「果たしてこれで十分なのか?」と悶々とした気持ちで1日が終わったり、時には1時間程度でいい算数をスパルタ式で4時間もやってしまって親子で夕方ぐったり、とその日によってまちまちです。

先生方もいろいろと模索中のようで、私もいくつか(日本的な?)意見を先生に送ってみましたが、今後もっとやりやすくなるのだろうと思います。

今週は1週間分の課題が月曜日に送られて来ました。このサンプル写真の他にも日々の読書の簡単なサマリーなどがあります。(私はデイリーに課題をもらえる方が有難いと思う)

「これを1日2つずつやりましょう」

「1日5つまでのアクティビティを選んでください」

***

今朝、クラス全体でGooge Meetにアクセスするという試みがありました。来週から毎朝9時45分から15分程度の朝のミーティングをしようと、先生方が頑張ってくれているのです。

順々にサインインしたクラスメートの顔が画面に映ります

先生からのインストラクションビデオで、「自分が指名されるまでマイクはミュートにしておくこと!」と指示があったに関わらず、途中でコントロールがきかない状態に(もう大変〜!先生はどこ?!)。


Google MeetはGoogle Hangoutと同様、ミュートにしていないと音を発する人に画面が一々切り替わってしまうのです。

***

ちなみに学校が急になくなった春休み前1週間はホームスクーリングということで、自分たちでスケジュールを立てて回していました。


朝9時から45分の授業+15分の休憩で、午前中は算数、日本語、ピアノ、午後はアートやクラフト、外に出てハイキング・お散歩や自転車、読書、ということで、初めの5日はそこそこ上手くいっているように見えましたが、、、

日本語の時間では毎日一通カードを書きました

川べりまで自転車で行ったり...

5日目の夕方にはテーブルがぐちゃぐちゃに....

ちょうど1週間経過した6日目の午前中。日本語の勉強中に2人とも煮えきってしまい、「それだったら、もうお終い!」「ふん!」と交戦状態に。そしてそのまま春休みに突入。。。

ホームスクール閉鎖

インスタグラムにこの写真を載せ、「ホームスクールは今日午前11時をもって崩壊しました。カフェテリア(=ご飯を作ること)も閉めたいくらいです」とコメントしたら、お母さん達から共感の声が。

いきなりこんなことになってあちこちの家庭が大変な思いをしているようで、ソーシャルメディアには、「先生達に年に100万ドル(1億円)払いたいくらいだよ」という悲鳴が上がると、「いや、1週間でそれくらいあげたいくらい」とか、「うちの学校(=ホームスクール)は、2人の生徒(=兄弟)が大喧嘩をして停学に、先生(=親)は昼間から酒を呷る事態に」と笑えるコメントが続出。

我が家は1人で楽な方なのだろうな、とつくづく思ったのでした。

***

家でカリーナの勉強を見ていて良かったと思うことは、だんだん彼女のレベルやクリエイティビティが見えてきたこと。算数に関しては、初めの1週間は徹底的にかけ算の復習をさせました。そこで気づいたことは、日本語で覚える九九は素晴らしい!ということ。カリーナは今や英語の方が得意なので、「two times two equals four, three times three equals nine...」とやっていくので、私のように「ににんがし、さざんがく...」と唱えるようには行かないのです(悲)。

アメリカの算数はレベルが低いということは、自分が高校時代に留学してよくわかっていたのでずっと気にはしていました。やっぱりここで少し引き締めた方がいいなと一瞬焦った私でしたが、丸暗記だけの勉強ではなく学んだことを応用する、それを使って実験をしたりプレゼンテーションをして知識を身体の一部にする、というアメリカの教育方法の良さがあるので、日本のスタンダードとは比較せずにしばらく様子を見守ることにしました。

そしてカリーナの隠れた才能の大発見もありました。課題の中に「小説を書く」というチョイスがあり、それを始めたカリーナの文章がものすごく綺麗で、親だけでなく学校の先生をしていたケヴィンのママもびっくり。本を読むのが大好きな彼女は、今まで読んだ相当数の本からいろいろと学んでいたのだな、と感心しました。

彼女の目標は、この小説を自費出版し友達の輪や学校で販売し、売り上げ金を捨てられた犬猫・小動物のシェルターに寄付することだそうです。