2017年9月28日木曜日

東北⑩ 6月7日 蔦沼

南八甲田山麓にある蔦温泉周辺には、いくつかの沼がブナ林の中に点在しています。「蔦沼」「鏡沼」「月沼」「長沼」「菅沼」「瓢箪沼」「赤沼」で蔦七沼と呼ばれており、「赤沼」以外はビジターセンターから遊歩道に沿って歩けるようになっています。一周2.8km、時間にして約1時間半の散歩でした。

蔦沼

ここはシンメトリー撮影で有名な沼だそうで、日の出の一瞬が撮影時と聞いていたので朝早く行くつもりでしたが当然ダメでした。しかし曇天が幸いして、午後3時ごろに行ったにも関わらず鏡張りの世界を見ることができました。


6月の閑散期のおかげで、ここもほとんど人がおらず静まり返っていました。もしかすると朝はもっと写真撮影に来ていたのかもしれません。ここも新緑がとても綺麗でした。

沼の色がエメラルドグリーンです

蔦温泉の横にある売店にいた癒し犬クン。ボールダーに住む友達夫婦がたまたま4月にここを訪れてた時にもいたそうで、写真を送ってあげました♡




2017年9月26日火曜日

東北⑨ 6月6日〜8日 星野リゾート奥入瀬渓流ホテル

青森県に3ヶ所ある星野リゾート。今回は十和田湖から青森市に抜ける間にある、温泉宿 奥入瀬渓流ホテルに2泊することにしました。

私たちは普段あまりリゾートホテルに滞在することがないので、泊まる時には私は徹底的に施設を楽しみたいタイプ。ここに行き着くまでの10日間はノンストップだったので、家族でのんびりするのが目標でした。

***

館内はラウンジが2つあり、両方とも岡本太郎さんの巨大な作品がセンターピースになっています。

ラウンジ「森の神話」
西館ラウンジ「河神」

「森の神話」は日中はお茶とスウィーツが楽しめ、夜はバーとして機能しています。「河神」は宿泊者がいつでもセルフサービスで飲み物を楽しめ、図書室としても利用できます。ここから見えるテラスでは、渓流テラス朝食&ランチもできるそうです。さすが星野リゾート、ツボをついた感じです。

本好きのカリーナにもたまりません


チェックインしたのが遅すぎたのか、私たちが通された部屋は横が「森の神話」で目の前が売店、というロビーに一番近い角部屋でした。一瞬ひるんだものの、幸運なことに外部の騒音が全く気にならなかったので、結果的にここは非常に便利な部屋でした(^^)

とにかく横に広い建物なので、ロビーから離れた部屋だと、食事、お風呂、ラウンジ、とその都度かなりの距離を歩くことになります。おかげでカリーナが寝た後に心配することなく部屋を出て、ケヴィンと2人で横のバーに行ってジャズを聴いたり、ドアを開けると目の前に広がる売店で買い食い天国。この売店のクオリティーが高いのです。

お部屋ですが、「きっとバブル時代にできてその後経営不振に陥った温泉宿を、星野リゾートが買い取ってリモデルしたのだろうな」という感じのお部屋でしたが、広々としていて快適でした。

マッサージチェアが大ヒット!
お風呂場に大量にストックされているアイスキャンデー
を食べながらNBAを観戦するカリーナ

***

温泉は、館内にある内湯と、シャトルバスで約5分のところにある外湯があります。写真は撮れませんでしたが(ホテルウェブサイトの写真をご覧ください)、内湯には奥入瀬渓流を臨むモダンな露天風呂があり、外湯は経営不振に陥った温泉宿の露天風呂部分を星野リゾートが買い取った、滝の横にある混浴露天風呂でした。混浴に入る時には専用の浴衣を貸してくれるので、なんの心配もなくのびのびと入浴できます。

シャトルバスで外湯へ
髪ぐちゃ&すっぴんで失礼

星野リゾートですので、アクティビティも盛りだくさんです。ケヴィンは朝4:50にシャトルバスでホテルを出て、奥入瀬渓流でカフェタイムを楽しむ「渓流モーニングカフェ」というのに申し込み、早朝にそそくさと出かけて行きました。

結果として、他の参加者と一緒にバスに乗り渓流沿いを移動中に、自分オリジナルのアイデアが浮かび、コーヒーは飲まずに途中下車したそうです。「ええっ、走って帰るの?!」と驚く他の参加者のみなさんを後にし、ホテルまでジョギングで帰って来ました、、、。

***

朝食は、ロビーの下の階にある食堂でビュッフェ形式でした。青森りんごキッチンと言われるだけあり、目の前で作ってくれる搾りたてりんごジュースや、りんごのコンポートなどが美味しかったですが、2日間メニューが全く同じなのがちょっと残念でした。連泊する人はあまりいないのかな?ここのディナーも美味しいと評判のようでしたが、私たちはあえてディナーなしのプランにし、近所の定食屋で安くてボリューム満点の定食でハッピーでした。

さすが青森 りんごがインテリアになっています

連泊の良いところは、2日目は丸々1日を自由に使えること。私のストラテジーは、「一泊客と全く反対の動きをする」。チェックアウトから部屋の清掃の時間帯に館内施設(ラウンジやお風呂)を利用し、午後チェックインが始まり人が増える時間帯に外出(蔦沼にウォーキングに行きました)をしたところ、どこも静かで快適でした。滞在が週の真ん中だったこともありますね。

渓流の横の敷地内を散歩するだけで癒される感じです

ちなみにお値段ですが、何ヶ月も前に予約をしたところ、早割&連泊割引というものが適用になり、非常にリーズナブルなお値段で宿泊できました。

今回で星野リゾートは2回目でしたが、期待を裏切らない楽しい滞在でした。いつかまたどこかで利用できたらいいな、と思います。

2017年9月22日金曜日

東北⑧ 6月6日 奥入瀬渓流を散策

東北旅行のハイライト、奥入瀬渓流にやって来ました。それまで約1週間天気に恵まれていませんでしたが、この日だけはピンポイントで晴天。


奥入瀬渓流は十和田湖から流れる奥入瀬川の渓流で、十和田湖畔の子ノ口から焼山まで約14kmあります。渓流沿いには車道と共に遊歩道が整備されており、それはそれは美しい渓流と新緑を満喫できました。←写真では語りきれない美しさ! ちなみに、10月の紅葉の季節には車道は大渋滞するらしいです。


本来は、地図の右側の焼山から渓流を登る方向で散策するのが眺め的には良いらしいですが、我が家は十和田湖から来たので左側の子ノ口に車を停め、雲井の滝まで約10個の滝を見ました。片道約6kmを往復したので、合計4時間ほどかかりましたが、カリーナもしっかり歩きました(さすが我が子!)。


ハイキングをした後車で十和田湖に戻り、カリーナと約束していたスワンボートを30分借りました。のんびりできないケヴィンが「あの半島のところまで行って戻ってこよう」と言ったせいで、制限時間内に必死にボートを漕ぐ羽目になり、私たちのスワンだけ猛スピードで進むのでした、、、。

翌日から数日間お尻が変に痛くて、しばらくどうしてそんなところが痛いのか気づきませんでしたが、「ああ」と思い立ちそれをケヴィンに告げると、「そうか、あの硬いボートに座ってペダルを漕いだせいでお尻が痛いのか」と、2人とも同じところが筋肉痛になっていたことに気づいたのでした(呆)


ぎりぎりで足がペダルに届いています

ああ、太陽!


東北⑦ 6月5日その2 貸切状態の十和田湖

黒石市を後にして、十和田湖に向けて走ります。この日も曇りで、十和田湖が見渡せる高台まで車で登った時に小雨が振り始める始末。今回の旅行はことごとく天気が外れた感じです。

湖畔の民宿にチェックインし、じっとしていられないケヴィンは「散歩に行こう!」 ということで、十和田神社近辺まで散策してみました。

閑散期の上に平日ということもあり、ここもガラガラ。

湖畔にあるホテルの横を歩いていると、こんなものを発見。この辺りは道路を車で走っていても、青森県と秋田県の境界線を行ったり来たりする場所なのでした。


2017年9月13日水曜日

最近の我が家

新学期が始まって1ヶ月。カリーナは先日6歳半になりました。毎日学校で楽しく過ごしているようで、とりあえず安心。

最近は見た目も全体的にすーっとし、お姉ちゃんっぽくなったものの、まだ彼女にとって衝撃的なことが起こると「うぇ〜〜〜っ」と泣き崩れたりするところが可愛いなあ、という年齢です。

週末に友達のパーティーでこんなに綺麗な
フェイスペイントをしてもらいました

***

ケヴィンは今月23日に開催される、アスペン・ゴールデンリーフ・ハーフマラソンの為に半年近くトレーニングを続けていました。今回はトレーニングの成果が良く出たようで、走る距離がピークに達した10日前に20km走った後も、「それほど疲れを感じないし足が筋肉痛にならないのは、食事をビーガンにしているお陰とパワーヨガをやっているからだ」など、ああだこうだと嬉しそうに言っていました。

ところが、その翌日。友達に誘われてボールダー貯水池でボート遊びを楽しみました。その時ケヴィンは気持ち良さそうに水上スキーをするデニースを見て、「やってみたい?」と聞かれた時、周りにいた私たち(ケヴィンのママパパもいた)が心の中で、『レース3週間前にそんなことしていいの?』と思うのに反して、「もちろん!」と一つ返事。

デニース
ケヴィン


1回目の挑戦のビデオはこれ。
デニースが「脚を閉じろ」とサインを送り続け、周りは大爆笑。


話の流れでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、この日を最後にハーフマラソントレーニングは終了。2回目の挑戦で立とうとした時、スキーを変な角度で水に取られ転倒。そして両脚が反対方向に引っ張られて股間と筋を痛める惨事となりました。

トレーニングどころか歩くのもやっとの状態で、一般的にこのような怪我は全治6〜8週間らしいです。

事故の翌日に医者に行き、すぐにフィジカルセラピーも始めました。「もしかしたらまだレースに出られるかもしれない」と僅かな望みとともに帰ってきましたが、その日の午後からカリフォルニアに出張に出かけ、歩き回るのが本当に大変だったらしく、3日後にレース断念の決意とともに帰宅しました。

普段2日に1回は1時間ほどジョギングをしないとイライラする性格なのですが、今回は走れない理由が理由なので、家庭内でかなり感じが悪い人になっています。私もイラっとくることが多々ありますが本人が一番悔しいと思うので、ムッとなっても言い返さずに我慢してあげています。

上のビデオは可哀想だから消そうかなと思ったけど、腹いせに(?!)ここに載せてしまいます。これを読むのは日本人だけですし(^^)。

それにしても今回の経験で痛感したのは、ほんの一瞬の判断で人生ってこうやって狂うことがあるのだ、ということ。

ところで、この話を水上スキー経験者にしたところ、「初めてなのに、そんなスピードでボートに引っ張られたの?」「もうちょっとちゃんと教えてもらってからやらないと」 この程度の怪我でラッキーだったのかもしれません。。。


2017年9月11日月曜日

東北⑥ 6月5日その1 黒石市

この旅行を計画するにあたり、東北地方の予備知識が全くなかったので、以前から気に入っていたことりっぷというガイドブックを取り寄せました。その中で目についた黒石市というところが、期待通りなんとも趣がある場所でした。


中道こみせ通りというこの通りは、江戸時代前期から続くアーケード状の通路で、このような形で残っているのは全国的でも類を見ないそうです。

ここは「浜街道」と呼ばれる弘前から青森方面に通じる街道筋に位置し、中町は人の往来で賑わい、造り酒屋、呉服屋、米屋などが軒を並べ商人町として黒石城下で大いに栄えたそうです。

一番初めに入ったところはこちら、鳴海醸造店。地元では「菊乃井」で知られている老舗の酒屋さんで、文化三年(1806年)の創業だそうです。青森県からはあまり外に出ないお酒のようなので、試飲させていただき数本記念に購入しました。余韻が軽やかな印象の、とても美味しいお酒でした。

200年以上の歴史を持つ酒造「菊乃井」
母屋と庭園は黒石市の文化財指定だそうです

さて、黒石に来たら食べないといけないご当地グルメ「つゆ焼きそば」。これも「ことりっぷ」を見ていて非常に気になったものでした。

焼きそばソースの味はするものの
おそばを食べている不思議な感覚
「杉玉」は造り酒屋の軒先に吊るされ
新酒ができたことを知らせる役割を果たし
現在でも看板として使われるそうです

近くに行かれた際に、黒石に寄られてはいかがでしょう?余談ですが、ここのパンフレットのセンスが抜群。