先月の話に遡りますが、カリーナの学校が1週間休みの週がありました。その間別料金で「デイキャンプ」(いわゆる1日保育で、野営とは関係ないです)があったので、1日だけ申し込んでみました。普段より2時間長い9時から15時までだったので、この機会を使って1人でデンバーに行って来ました。
この日は素晴らしい晴天でしたが 翌週は一週間雪でした |
自分の記憶をやや疑っているのですが、思い出せる限りでデンバー美術館に行ったのは、『イブ・サンローラン回顧展』が最後。本当に今年の6月であれから丸3年になる?と我ながら驚きです。
それはさておき中に足を踏み入れると、数々の宝石が陳列されていました。当初ヨーロッパでは貴族向け、アメリカでは大成功した実業家が顧客だったと書いてあったような気がします。この展示会は200ピースがカルティエの所有するもので、残りの50ピースは個人所有だそうで、多くの作品は一般公開が初めてだそう。
これはアメリカの鉄道王の娘が 身につけたものだそうです |
インドのマハラジャ達も顧客 |
人々の目を引いた上の写真。こちらは2930個のダイヤモンド(計962カラット)とその他の宝石から成る首飾りで、1928年にパティアラのマハラジャが、大勢の付き人と共に自ら宝石を持参してフランスを訪れ、その宝石の一部をカルティエに託して作らせたものの1つ。マハラジャが若くして亡くなった10年後から行方不明になり、50年後にその一部が見つかったものをカルティエが復元したそうです。
宝石の次に飾られていたのは、小さなヴァニティケースやシガレットケース。ヴァニティケースは、小さなお化粧直しセットが入るサイズ。やはりドレスアップした時は小ぶりのものを持った方が素敵だなあ、とあまり関係ないと思いつつ頭の片隅に留めておくことにしました。
当時は映画で俳優でタバコを吸うシーンが多く、その影響力は相当だったようです。
マレーネ・ディートリッヒが使ったシガレットケース |
こちらはトラベル・カクテルケース 送った人が直筆でサインを残しています |
もちろん時計もたくさんありました |
ワークショップに抜ける前の最後の展示は、上流社会の女性や華やかな女優達が身につけたジュエリーでした。その中で私の興味を引いたのはウィンザー公爵夫人のウォリス・シンプソンでしたが、家に帰って調べてみると「王冠を賭けた恋」とその後の2人の行動は、実は思っていたよりも美しいものではないと知ってがっかり。
こんなブローチは 相当な人でないと負けずに装えませんね |
ということで、結論として『イブ・サンローラン回顧展』の方が私にとっては面白かったような気がし、サンローランの人柄にも惹かれたなあ、という感想を抱きつつ美術館を去りましたが、しばしの都会っぽい半日(デンバーは都会と呼ぶのには微妙な都市なので)を過ごせたのは良かったです。
それにしても、来ていたのはほとんど女性。じーっと宝石に実入り、写真を撮る人も普段の展覧会より格段に多かったです。
何気に私は額の並べ方を見るのも好きです |
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