2015年3月28日土曜日

『カルティエ展』を見にデンバーへ


先月の話に遡りますが、カリーナの学校が1週間休みの週がありました。その間別料金で「デイキャンプ」(いわゆる1日保育で、野営とは関係ないです)があったので、1日だけ申し込んでみました。普段より2時間長い9時から15時までだったので、この機会を使って1人でデンバーに行って来ました。

この日は素晴らしい晴天でしたが
翌週は一週間雪でした

自分の記憶をやや疑っているのですが、思い出せる限りでデンバー美術館に行ったのは、『イブ・サンローラン回顧展』が最後。本当に今年の6月であれから丸3年になる?と我ながら驚きです。

それはさておき中に足を踏み入れると、数々の宝石が陳列されていました。当初ヨーロッパでは貴族向け、アメリカでは大成功した実業家が顧客だったと書いてあったような気がします。この展示会は200ピースがカルティエの所有するもので、残りの50ピースは個人所有だそうで、多くの作品は一般公開が初めてだそう。

これはアメリカの鉄道王の娘が
身につけたものだそうです

インドのマハラジャ達も顧客

人々の目を引いた上の写真。こちらは2930個のダイヤモンド(計962カラット)とその他の宝石から成る首飾りで、1928年にパティアラのマハラジャが、大勢の付き人と共に自ら宝石を持参してフランスを訪れ、その宝石の一部をカルティエに託して作らせたものの1つ。マハラジャが若くして亡くなった10年後から行方不明になり、50年後にその一部が見つかったものをカルティエが復元したそうです。

宝石だらけなのかと思いきやそれ以外の物も多く、そちらも結構興味深いと思いました。

宝石の次に飾られていたのは、小さなヴァニティケースやシガレットケース。ヴァニティケースは、小さなお化粧直しセットが入るサイズ。やはりドレスアップした時は小ぶりのものを持った方が素敵だなあ、とあまり関係ないと思いつつ頭の片隅に留めておくことにしました。

当時は映画で俳優でタバコを吸うシーンが多く、その影響力は相当だったようです。


マレーネ・ディートリッヒが使ったシガレットケース

こちらはトラベル・カクテルケース
送った人が直筆でサインを残しています

もちろん時計もたくさんありました

ワークショップに抜ける前の最後の展示は、上流社会の女性や華やかな女優達が身につけたジュエリーでした。その中で私の興味を引いたのはウィンザー公爵夫人のウォリス・シンプソンでしたが、家に帰って調べてみると「王冠を賭けた恋」とその後の2人の行動は、実は思っていたよりも美しいものではないと知ってがっかり。

こんなブローチは
相当な人でないと負けずに装えませんね

ということで、結論として『イブ・サンローラン回顧展』の方が私にとっては面白かったような気がし、サンローランの人柄にも惹かれたなあ、という感想を抱きつつ美術館を去りましたが、しばしの都会っぽい半日(デンバーは都会と呼ぶのには微妙な都市なので)を過ごせたのは良かったです。

それにしても、来ていたのはほとんど女性。じーっと宝石に実入り、写真を撮る人も普段の展覧会より格段に多かったです。

何気に私は額の並べ方を見るのも好きです



2015年3月18日水曜日

工事、その後。。。(怒)

先月、我が家から1ブロック先で水道管工事が行われていて、一時停止サインが倒れた話を書きました。

工事はどんどん我が家に近づいてきて、数週間前についに目の前の交差点が半分閉鎖されました。我が家側からは交差点にはまったく入れない状態です。ところがこのブロックに入るところに、「通り抜けできません」と看板が立っているにも関わらず、「右折はできるのではないか」と思う人が意外に多いようで、かなりの車が入って来ては、我が家の横に来てUターンするのを見かけるのです。


我が家にはガレージは1台分しかなく、しかも小さいので、ケヴィンのミニクーパーがギリギリで入っており、私の古いスバル・アウトバックと日産エクステラは家の横の道路に停めてあります。

なぜ我が家に車が3台あるかと言いますと、ログキャビンに行くために岩が突起した道でも走れるタフな車が必要になり、4年前にエクステラを購入しました。本来はその時に96年製のアウトバックを手放したいところだったのですが、ミニクーパーがマニュアルで私には運転できないので、「ケヴィンが週末ログキャビンに行っている時に、家に残ったのがマニュアル車では困る」と私が主張し、そのままダラダラと所有しているわけです。

***

ここ1ヶ月は雪が多かったので、私はスノータイヤになっているエクステラを使い、アウトバックはほとんど使っていませんでした。先週ふとアウトバックを見た時に、当て逃げされているのに気付きました(激怒)。運転席側のドアが凹んでおり、ドアを開く時にひっかかるので無理矢理ひっぱらないと全開しない状態です。

当て逃げなんて一体どんな神経してるんだ!
しかもこんなに広い道で!

雪が止んで数日たった先々週の土曜日に、雪の中に埋もれたアウトバックを掘り出した時には気付かなかったので、事件発生は土曜日から月曜日の間。一瞬工事車両も疑ったのですが、擦られた色からすると普通車のようなので、どうやらUターンした時に曲がりきれずに扉にぶつかったようです。

1週間前に近所の人達を呼んで「残り物パーティー」をしている時に、これと同じ道路側の隣2軒の住人達にその話をして、「やった人にはバチが当たるといい」と文句を言っていたのですが、その翌日にカリーナと道を歩いていると、そのうちの1人だったヘザーが道路で警官と話している姿が見えました。こちらを見た彼女が、「私の車もぶつけられたのよ!でも、私の場合はやった人はそこにいるの」ともう一台の車を指差して言いました。家の中でガシャンという音を聞いて、「まさか」と思って飛び出したそうです。「まったく13日の金曜日だわ」

私のドアが凹んでいるのを見つけた後、ケヴィンが保険会社に問い合わせをしたところ、このケースでは修理は自己負担と言われました。その後カリーナの誕生会もあり忙しかったので、何もできずにそのまま放っておいたのですが、警官がいるのなら私の車のことも一応通報してみようと思い、そっちが終わったらうちに来てもらうようにお願いしました。

結局このケースは警官にも何もできなかったのですが、この警官が気さくな人で、お金をかけない凹みのなおし方を教えてくれました(笑)。ドアの内側のネジを外して内側の部分を取り外し、外に向かってドアを足で押すと、ある程度凹みが元に戻るそうです。修理工場に行くと巨大な吸盤のようなものがあり、外側からでも引っ張れるとか。

***

警官が去った後、たまたま目の前の角で立ち話をしていた男性2人に、何があったかを話して家に入りました。その後15分くらいした時ドアベルが鳴ったので出てみると、そのうちの1人が立っていました。

「さっき、当て逃げされたから警官を呼んだって言ってましたよね?」と言うので、「いいえ、近所の人がぶつけられて警官を呼んだので、そのついでに私のことも話したんですよ」と言うと、「今見たら、僕の車もぶつけられていたんです」

そういえば、警官が「あっちのケースは、このブロックに入って来た車がバックして出ようとした時に、2台に当たってしまったんだよ」と言っていたのを思い出し、そのままヘザーのところへ連れて行ってあげました。

ということで、とんだ災難の話でした。実はしばらくミニクーパーとアウトバックを手放して、代わりの車(1台)を買う話をしていたのですが、そろそろ真剣に考えることになりそうです。でもミニを手放すのは寂しい気もしますので、真剣にマニュアルの練習しようかなと思ったり・・・。


2015年3月13日金曜日

カリーナの誕生会(&親はハッピーアワー♪)

桜の柄のケーキを特注したら素敵に作ってもらえて大満足

今年は本人も指折り数えて、4歳になるこの日を待ち望んでいました。カリーナがあまりにも楽しみにしていたので、私達にとっても思い出深いイベントとなりました。

誕生会をどうするかとケヴィンと話し合っている時、彼は「週末はスキーのためにできるだけ空けておきたい」とうるさくて、結局「誕生日当日に、我が家でキッズパーティー&大人のハッピーアワーにしたらどうか?」という彼のアイデアで折り合いがつきました。そしてカリーナに「誰を呼びたい?」と聞くと、すらすらと学校の友達を中心にした10人の名前が挙りました。

蓋を開けるとこの企画が意外に当たり、招待した家族のうち1組以外は全員参加ということになり、兄弟姉妹を含めた子供16人と大人20人の会になりました。大人にお酒と簡単な食事も用意したので、場が和んでみなさんにもそこそこ楽しんでもらえたようで嬉しかったです。

学校の帰りに風船を買いに行きました


しばらく降り続いた雪がやっと止んだ先週後半から、1人で細々と準備をしていましたが、どうしても会が始まる1〜2時間前までできないことがたくさんありました。それを想定してケヴィンにケーキを3時間前ごろにピックアップしてもらうようお願いしていたのですが、昼間友達と自転車に乗りに行ったりして(平日なんですけどね〜)、結局1時間前に出かけて帰って来たのはぎりぎり。

その間ストレスレベルが究極に達しつつ、家の中のセッティングをしたり、少しずつ食べ物を並べたり、そして同時進行でフルーツサラダやマカロニ&チーズを作る私。ケーキとビールを持って帰って来たケヴィンが「かんぺきっ(日本語)」と言いながら家に入って来た時、私は思わず「はぁ?!(一体何のことを言っているんだ!)」と呆れてしまいました。←時間に追われたプレッシャーに弱い私と相当な温度差があるケヴィン

何度も喉元まで「もっと早くケーキを取りに行ってくれたら助かったのに(恨)」という言葉が出かかったのですが、ぐっとそれを飲み込んで頑張ったところ、私がカリーナを寝かしつけつつ2時間も寝入ってしまった間に、なんと彼が完璧に片付けをしてくれていました。文句を言わなくて本当に良かった〜。

まあよく考えると、前日に大人用のチリスープを作ってくれたのも彼ですので、働いた量を総合すると、今回チームワークとしては上出来でした♪

しかもその日の朝は学校に行く前の7時半に、カリーナの仲良しのピアとお父さんのピートとレストランで待ち合わせをして、4人で「父娘ブレックファースト」でお祝いをするという、スーパーお父さんの彼だったのでした。娘を喜ばすために、今回はかなり頑張った私達でした。

たくさんの方に祝っていただいて
本当に幸せな子です

パーティーの前に「食べ物は足りるだろうか?」と心配したのですが、かなりの量の食べ物とお酒が余りました。そこで翌日の昨晩は「残り物パーティー」と称して、普段お世話になっているご近所さん達をご招待しました。私ものんびりとワインを味わいました。

そして3日目の今日は、会いにやって来たおじいちゃん&おばあちゃんとお祝い。明日はケヴィンの誕生日です。


2015年3月3日火曜日

どこでどう繋がるのかわからないものです

週末はまたスキーコンドに行っていました。やっと一段落と思ったものの、この降り続く雪でケヴィンの頭の中はパウダースノーのことで一杯。私は「週末は家族でどこにも行かずにのんびりしたい」と言っていたにも関わらず、渋々と承諾して荷物をまとめました。

今回はスキースクールもないので、カリーナの学校での仲良しさん一家を誘ってみました。しかし予想外の展開で、お父さんと娘だけが来て、お母さんと1歳半の弟は家でお留守番ということになってしまいました。確かに私もカリーナが小さい時は「わざわざスキーコンドに行って何もできないのなら、家にいた方が楽」と思っていましたので、相手のお母さんの気持ちも良くわかります。お母さんから「父娘だけで泊まりがけは初めてなので、(私がいない分)母親の目でうちの子も見てやってください」と改めてお願いされ、責任重大。

ということで、金曜日の夜コンドに到着し、土曜日は私が半日2人をレックセンターに連れて行き(ケヴィン達が子供抜きでスキーをするため)、午後はスキー場に送り届けお父さん達にバトンタッチ。日曜日の昼前に友達父娘は帰宅。私達はいつものように月曜日に帰宅、ということになりました。

***

ピアは、カリーナが学校に行き始めてすぐに意気投合した子で、2人は学校でいつも一緒に遊んでいるようです。彼女はカリーナより半年上ですが、小さいころから学校に通っており、今年で学校3年目。ほどなくしてお母さんに会い、その後お父さんに会った時、こう言われてびっくり。「覚えていないかもしれませんが、実は2人が小さかった頃に、私達はダウンタウンで会ったことがあるのですよ」

ふーっと記憶が遡り、あっと思い当たるシーンが浮かびました。それは2年半前の夏。ケヴィンが多分ログキャビンに行って作業をしており、私とカリーナがお散歩をしていた時でした。当時よく通っていたカフェがあり、そこは日曜日の朝にジャズの生演奏があるので、その日も立ち寄りました。その時にカフェの前でその父娘に会い、2人をしばらく遊ばせてお父さんと立ち話をしたのでした。

当時カリーナは1歳半。カリーナはおしゃぶりが大好きな子でしたが、ピアもおしゃぶりをしており、それを「ヤイヤ」と呼んでいました。当時それほど言葉が達者でなかったカリーナですが、「これは言い易い」ということで、それを機に我が家でもおしゃぶりは「ヤイヤ」になったのでした。

***

それから2年半。こうやって一緒に週末を過ごすことになるとは、なんとも感慨深く思うのでした。

ところでこのお父さんは、ロッククライミング専門フィルムのプロダクションを率いる人。「いい人で、しかもこんなにカッコイイ仕事をしている人の子供と仲良くなるとは、カリーナは人を見る目がある」とケヴィンはカリーナの手柄を誉めるのでした。

さすがそんな環境で育ったピア。レックセンターでロッククライミングウォールを登る姿を見ましたが、4歳とは思えない美しいフォームで上へ上へと行くのを見て私は感嘆。「ここに右足を置いて、これを左手で握って・・・」とピアがカリーナに手ほどきをし、午後はカリーナがピアにスキーのコツをいろいろと教えたようです。

この2人、この後どんな関係が続くのか楽しみです。




2015年3月1日日曜日

カリーナのスキーの腕前は・・・

その後メキメキと上達しています。
しかし、、、スティームボートで今年滑走11日目を迎えたのですが、”ケヴィンと私も真っ青”のスピードで暴走するようになってしまい、私の脳裏にはその姿が焼き付いており、未だにトラウマになっています(汗)

ちなみにこのスキーホリデイで、私は5年ぶりにスノボカムバックを果たしました。この歳になっての5年のブランクに緊張したのですが、自転車と同じようにちゃんと体が覚えており、怪我もなく転ぶこともなく(ホッ)最後に滑った時とほぼ同じ感覚で滑れました。

ただ初級コースを家族で滑るのは、ボーダーの私にとっては拷問のように苦しい場面もあり、しばらくすると途中で2人と別れて初級コースと交差するポイントで待ち合わせ、というパターンになりました。

カリーナの最悪の暴走は、私がその交差ポイントを見逃した時に起こりました。

私がその地点からやや下ったところで自分の失敗に気づき、止まって振り返るとケヴィンが「何やってるんだよ〜」と怒っていました。本来はそこで私も初級コースに入るはずでした。しかしそこはリフトまでそれほど遠くないところで、そこまで急ではなかったので、ケヴィンはカリーナと中級コースを降りられると判断し、カリーナは私の方に向かってさっさと1人で滑ってきました。

「私のところでちゃんと止まれる?」と思う私の不安もよそに、カリーナは「ハ〜イ、マミ〜!」と言いながらギュッと一旦停止したものの、そのまま私達を待たずに下へ。タッチの差で私の横に来たケヴィンは一瞬唖然とするものの、我に返り必死に追いかけ、私はそれを呆然と数秒見つめた後追いかけましたが、全く追いつけるスピードではありませんでした。

手で目を覆いたいような状況下、カリーナはスキーの板が雪に引っかかることもなく、二方向から人が合流する地点でも人の波をすり抜け、リフト乗り場の脇で止まって尻餅をつきました。

リフト待ちの間、「スキーというのはすごいスピードで降りるのではなく、ちゃんとターンをして綺麗に滑るものだ」と言い聞かせる私達に向かって、「何でカリーナが速く行ったか知ってる?カリーナ、速いの好きなの。ジャンプしたいの」

次の一本は、私はもう見たくないので1人でレストランがあるロッジまで滑りました。デッキに立って2人が降りてくるのを見ていると、カリーナはケヴィンの後ろについて綺麗にターンをしていました。満足してビデオにそれを撮った後、ケヴィンから「ヘルプ必要〜。迎えに来て〜(バックグラウンドはカリーナの泣き声)」という電話で知ったのですが、カリーナはゲレンデの途中に立っていたちょっと大きい女の子に後ろから激突。幸いにも双方に怪我はありませんでしたが、カリーナのスキーは両方とも吹っ飛び、その後私がビデオに撮った時は、ワーワー泣きながらケヴィンの後をついて滑っていたのでした。

早いうちに怖い思いをしてくれて良かった。。。

(レストランで別の知り合い一家と合流。機嫌がなおりこんな感じに。)