今度の話は聞いていて息を飲みました。
『日曜日の朝、前の晩の疲れを感じつつ遅めの朝食を取っていると、22歳のドイツ人の女の子と一緒になった。その子も一緒に飲んだバックパッカーの1人。その子は、例の前に見える島まで泳いでみたいと言う。ケヴィンは「もう疲れたから今日はのんびりする」と言ったが、その子は本気で泳ぐつもりらしい。しかも霧雨が降っているのに、「私は雨の中で泳ぐのが好きだ」とまで言っている。
「若いし背も高くて大きい子だから、体力があるのだなあ」と思いつつ、前日に2時間かけてカヤックで向こうへ渡ったケヴィンは、なんとなく一緒についって行ってあげた方が良いのではないかと思い始め、11時に2人で海へ入った。
天気が良くなかったせいもあり、波はあったが2人でガンガン泳いで行った。しかし向こうまで泳ぐのは無理と判断し、途中で引き返すことになった。しばらくすると驚いたことに、その子が「疲れたから休みたい」と言い始めたが、海流があるので泳ぐのをやめると流されてしまう。「ゆっくりでもいいから泳ぎ続けろ」と励まし、更に泳いで行くが、彼女はやはり疲れてもう動けないと言う。
仕方なく、体をXにして浮いて少しだけ休ませることにする。彼女は落ち着いておりパニック状態になるような不安はないが、とにかく海流が気になる。
しばらくしてまた泳ぎ始めるが、気づくとラワ島に戻るには海流に逆らって泳がないといけない角度になっていた。事態の悪化を防ぐため、2人で必死になって泳いだ。
やはり彼女がそのスピードにはついて行けないと言うので、結局ラワ島にある程度近づいた頃にケヴィンが全速力で岸まで泳ぎ、助けを呼びに行くことにした。着いた場所は泊まっているところからやや離れており、岩の登って反対側に出ないといけなかった。
宿に着いてボートを出してくれと頼んだが、そこにいたスタッフはケヴィンが言っていることが完全には理解できなかった。他の若者達も連れて、その女の子が見える場所に行き、スタッフにも事態を説明することにした。
彼女は少しずつ岸に近づいてきており、結局みんなの励ましで自力で島に着いた。』
「ええ〜、もし1人で行ったらどうなっていたのかなあ?」と驚く私。「結局3時間ほぼフルスピードで泳ぐことになって、すごく疲れて散々だった」。←前日にカヤックで島を周り、その後また島の周りを泳ぎ、更に3時間半かけてカヤック島を行ったり来たりして、それで夜2時半まで起きて騒いでいた人なら、相当疲れたことだろう。
「島を出るのが3時で、2時まで泳いでいたから、帰る準備が大変だったけど、帰りはバックパッカー達とミニバンを一緒にレンタルしたから、安く帰れてよかった」らしい。そして、「シンガポールで各ホテルにチェックインした後、みんなで集って飲もうかと言っていたのだけど、結局若い人達はみんな疲れて夜でかける気力がなかったみたいだ」と、グループ最年長(ほぼ倍の年齢?)のケヴィンは自慢げでした。
それにしても、若者達は旅行中で、ケヴィンは出張中の週末。普通の人はこんなことしないでしょう?と言うのが私の素直な感想。
シンガポールに日曜日に到着後、月曜日は7時半にブレックファースト・ミーティングがあると言っていたけど、その後いつどこに行くんだっけ?と思っていたら、今朝「ムンバイに着いたよ。今現地の(月曜日の)夜9時半。時差はそちらより12時間半先」というメッセージが携帯に残っていました。
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