単独帰国を存分に楽しんでこちらに戻り、時差ボケが抜けた4月上旬、今度は予期せぬ”プロジェクト”の話が舞い込みました。それは「5月にあるコロラド州立大学の卒業式の週に、家を貸してみないか?」という話でした。
結果を先に書きますと、今週水曜日に無事に家を明け渡し、一家3人で1週間分の荷物をまとめて友人の家の庭にある『離れ』に転がり込みました。旅行ではないのに自分の家にもいないという不思議なシチュエーションの下、やっと自分の時間ができたわけです。
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毎年5月の2週目は、ボールダー市内はこの卒業式のために全てのホテルは満室になり、ダウンタウンのレストランも人が溢れかえる状態で、この時期に家を貸してお金稼ぎをする人が結構いるという話はかなり前から聞いてはいました。夏の間もAirbnbで結構家を貸せるという話も聞いたので、まあ、カリーナの学校がある時は無理ですが、私たちが日本に一時帰国する間に貸してみるのは悪くないかも、ということで、仲介業者に登録することにしました。
すると、この週に1週間家を借りたいというファミリーが現れ、そのオファーが断るにはあまりにも勿体無い話だったのです。
友人一家の庭にある『離れ』は実はガレージの上 こんなに素敵な空間があるとは外からは全く想像がつきません |
ちなみに、この卒業式のためにどれほどの人がこの街にやって来るのだろう?と思っていたのですが、5/10の卒業式に参列した人は(卒業生を含めて)25,000人だそうです。
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仲介業者に「パーソナルなものは、借り手の目につかないところに全て片付けて下さい」と言われ、壁や棚に飾ってある写真をはじめ余計なものは箱にしまい、使って欲しくない和食器等もまとめ、主寝室の箪笥やバスルームの引き出しも空にしました。ゲスト用タオル、シーツ、枕、掛け布団は全て新調し、バスルーム横の収納棚は全てゲスト用のタオルに入れ替え、それ以外の寝具はラベルを付けた収納ケースに入れ一ヶ所にまとめました。主寝室のウォークインクロゼットのドアには鍵を取り付けて、パスポートや重要書類や貴重品はそこにしまうことにしました。←この段階に行き着くまでが大変で、当日冷蔵庫の中を綺麗にするまでは気が抜けない状態。
裏庭も、外のソファでゲストが楽しめるように綺麗に整えました。当日清掃業者が帰る頃には自分の家が今まで見たことがないほど完璧な状態になり、1週間家を出るのが惜しい気分にすらなりました。ダイニングルームからはもみじとライラックのコントラストが美しく、裏庭は林檎と梨の花が満開で、家の周りは水仙、チューリップ、菖蒲、芝桜が次々と咲き、今は本当に気持ちが良い時期です。
自分がここに座ってのんびりしたい、、、
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前置きが長くなりましたが、この『離れ』生活、やってみると予想以上に快適!スペースは多分我が家の1/10位だと思うのですが、レイアウトが非常に良く、1つの空間にモダンなベッドとソファ、バーテーブルとスツールが置かれ、小さなキッチンとバスルームも付いています。そして嬉しいことに、長屋根部分が小さな屋根裏部屋のようになっており、そこが上手い具合にカリーナの寝ぐらになり、早めに彼女が寝ても私たちは部屋の電気をつけたまま普通に生活ができるのです。
左の部分がカリーナの寝ぐら |
スペースが狭いとすぐに必要なものに手が届き、移動する距離もほとんどないので、朝カリーナを学校に送り出すのも楽。掃除機がけは5分で終了。この友人一家は実はカリーナの学校を通じて知り合った人達なので、カリーナは毎日学校から帰って来て同級生と遊べるのが楽しくて「ずっとここに住みたい!」と言っています。
ロンドン滞在中の3年間で、最後に住んだフラットが大家さんの上の2階でこんな感じだったのを思い出した私達。「あの時も小さいスペースで快適だったねえ」と話しながら、歳を取ったらダウンサイズしてこんな家に住むのも悪くないな、と真剣に考えはじめました。
来週家に戻ったら、箱にしまった物を元の場所に戻す前に、更に断捨離をするつもりです。
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