1年ほど前に彼女はデンバーの『キャリアウーマン仕様』のマンションを貸すことにし、郊外の新興住宅地に建つ彼の家に引っ越しました。今回その家を初めて訪ねることになったわけです。
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前日に彼女からテクストメッセージで、ディナーのハイライトが送られてきました。
*焼き梨と山羊のチーズのクロスティーニ
*キノコのクレープ包み
*コック・オ・ヴァン
*タルトタタン
これだけでも私の期待は高まったのですが、次のメッセージは、「ちょっと言いにくいお願いがあって、回りくどいのも嫌なのではっきり言うけど、ナイス・イブニングのためにそれなりの格好をして来て欲しいの」
・・・なんてステキ!
なんでも、彼女のアメリカ人の友達をディナーに呼ぶと、みんながあまりにもカジュアルな格好をして来るので彼が驚き続けているとのこと。確かに、こういうリクエストをアメリカ人にされるのは珍しい。
「あと、結構テーブルセッティングもきちんとしているから、来て驚かないように先に言っておこうと思って。一般的なアメリカ人家庭のディナーとはちょっと違うのでね。」
やっぱりフランス人って素敵♡
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おっしゃる通りとてもフォーマルなセッティング |
クレープはマルゴーと一緒に さりげなく置かれたサンタクロースの飾りは彼の趣味♪ |
メインのコックオヴァンと共に ブイヨンで煮込んだ野菜とポーク フレンチビーンズ ズッキーニのグラタン パスタと赤ワイン&キノコのソース ブルゴーニュワインとペアリング (この時点でまだ私はマルゴーを飲んでいますが) |
結局4人で丸ごと食べてしまったタルトタタン コニャックと共に |
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ダイニングルームに移る前に、写真を撮り忘れて一気に食べてしまったクロスティーニ(残念!)。片手にシャンパングラスを持ち、家の中を案内してもらいながら、彼のマメな性格が見えてきました。家中(外も)がクリスマス仕様でのもすごいのですが、絵や写真も完璧に飾られており、それはすべて彼の担当。
実は料理もほとんど彼の担当で、子供の頃から料理上手なお母さんと一緒に料理をしていたそう。お母さんが3人兄弟のために毎週末ケーキを1つずつ焼いてくれたそうですが、「僕はチョコレートが大好きだったから、毎週チョコレートケーキ」。初めて彼に会った後に彼女にも言ったのですが、そういう育ち方をした人って、悪い人がいなさそうですよね。
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一回り上のチャーミングなフランス人と一緒になった彼女は、ガラリと変わった生活をとても楽しんでいるようです。未だにキャリアウーマンではありますけどね。
という訳で、美味しくて心温まるフレンチディナーに感激して帰宅。しかしフランス人に気前良くワインとコニャックを注がれすぎ、私は結局その晩はそのままソファの上で寝てしまいました。ベビーシッターを玄関で見送り、いつの間に寝たのかそれが非常に深い眠りで、目がパチリと空いたら5時間後の明け方。最近お酒に弱くなったのか、こういうことが多いなぁ・・・。
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