2012年12月27日木曜日

中耳炎はear infectionの正しい訳?

フロリダから帰ってカリーナが中耳炎になった話は書きましたが、その後私も1週間熱はないものの鼻声で頭痛がひどく、珍しく夜も寝付けない日々が続いたので医者に行ってみると、なんと私も中耳炎でした。母によると私は幼いころよく中耳炎になったそうですが、ベビーカーに乗せて病院に通ったそうですので、なんと40年以上ぶりです。

右耳の中が炎症を起こして相当腫れていたようで、医者に「よく1週間も耐えていたわねえ」と言われてしまいました。実はその2日前には、右耳は飛行機の中で耳抜きができない時のような状態にまでなっていたのです。

日本人の感覚では中耳炎は子供の病気のようで、この話をすると「中耳炎??」と驚かれます。ところがアメリカ人に「ear infectionになった」と話すと、みんなふんふんと私の話を聞き「おお〜それは辛いでしょう」と、まるで風邪をひいたかのような反応です。

だんだんと、「中耳炎」という訳が間違っているのではないかと思い始めてきました。

アメリカに来てからよく耳にする単語の中に、sinus(サイナス)というものがあります。これは鼻の周りの洞のことを意味するのですが、これも上手い日本語訳が出てきません。鼻風邪等をひいた時に、「サイナスが詰まっていて頭痛がする」というように言うのですが、試しにこちらではよく耳にするsinus infectionを調べてみると、副鼻腔炎という言葉が出てきました。みなさんは「副鼻腔炎になっちゃった」と言われてピンと来ますか?

ちなみにinfectionというのは感染症という意味で、こちらで言うear infectionは「耳に細菌が入って炎症を起こした」という程度のことで、中耳炎のように仰々しくないのかもしれません。

治療には抗生物質が投与されます。これに関しても勉強になったのですが、英語では抗生物質をantibioticsと言います。これは細菌の増殖を阻害する物質なわけですが、体内にある必要な細菌にも作用するため、使いすぎると常在菌のバランスを崩してしまう恐れがあるそうです。なので、抗生物質を服用している時には良い細菌をもたらすprobioticsを含む食材を摂取すると良いそうです。

その食材の例:

1. ヨールグト
2. ヨーグルトきのこ(飲むヨーグルトに近いです)
3. ザワークラウト
4. ダークチョコレート
5. 海藻
6. 味噌汁
7. ピクルス
8. テンペ(大豆を発酵させた健康食品)
9. キムチ
10. 昆布茶

リストを見ると、チョコレートを抜かしてどうやら「発酵」がキーのようです。ちなみに抗生物質とこれらの食品は摂取する時間をずらさないと、抗生物質に良い菌も殺されてしまうので効果が減るようです。

ということで、先週の金曜日から10日分の抗生物質をもらいました。抗生物質を服用中はアルコールは禁止ですので、大晦日のパーティーまではお酒はお預けです。

今年のホリデイシーズンはパーティーに行く気力もなく、「これは歳のせいか?」と内心不安に思っていましたが、体が悲鳴を上げていたようです。


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