2019年4月30日火曜日

春休み

1ヶ月前に遡りますが、こちらの春休みは3月末に1週間だけあります。今年は家族で州内のスキー場2ヶ所で滑ることにしました。スキーコンドがある いつものWinter Parkと、そから2時間ほどのSteamboat Springsでした。私にとっては4年ぶりのSteamboatです。

ここは前回も2月に来た時にたまたま暖かかったのですが、今回の暑さは異常。またヒートウェーブにあたってしまいました。下の写真に写っている人のように、シャツなし、半袖、スポーツブラ、という軽装でスキーをしている人がたくさんいました。この私ですらジャケットを脱ぎたいくらいでしたが、転んだ時の為に暑さで苦しみつつも着るという事態。





3日目。あまりにも暑く、しかし夜はそれなりに冷えるので朝は 雪がカチカチに凍っていて、昼間に溶けると大根おろしどころかアイスクリームのようになるという状態だったので、温泉に行くことにしました。すると同じことを考えている人が予想以上におり、温泉は今までになく混んでいました。


4年前に行った時はこんなにひっそりとしていました

その日は地元の図書館に行き、一冊だけカリーナに本を借りました。一泊で完読し、街を去る前に返しました。この図書館が居心地が良い図書館なのです。


超ウェスタンなお土産やさんにひやかしに行き記念撮影。




私たちがこの街で一番好きなレストランはここ。LOW Country Kitchen 


そして今回初めて足を運んだMountain Tap Breweryも大当たりでした。写真はパプリカの詰め物をオーブンで焼いたものなのですが、中身はカラマータオリーブ、レッドオニオン、ミニトマト、ババガヌーシュ(ナスとゴマのディップ)が入っています。これが美味しくて、2個目も食べたいくらいだった!


2019年4月10日水曜日

ヘアカット→ その後我が家では・・・

カリーナが1年10ヶ月ぶりにヘアカットをしました。2年前までは5月末のバレエのリサイタルが終わると髪の毛を切って日本へ出発、というパターンだったのですが、去年は七五三の撮影があったので切らずに帰国。こちらに戻ってからヘアカットと思っていたのですが、本人が髪を伸ばしたいと言うのでそのままに。

しかし、遂にあまりにも長くなりすぎて本人が音を上げ、リサイタルでなんとかお団子にできる程度の長さまで切ることにしました。

かぐや姫?
超サッパリ!

この毛の束はどこかに寄付できないかと持ち帰ったのですが、その晩に夕食を食べながらふと「これをケヴィンに乗っけたら、サムライみたいになるんじゃないか」と思ったのがきっかけで、家族で盛り上がってしまいました。

お腹がよじれるほど笑った後、写真撮影会。「こんなものでここまで楽しめるとはねー」と我ながら感心。


2019年3月30日土曜日

恒例の『ハイキング&ハッピーアワー&ケーキ』誕生会

カリーナが通う学校の同級生との誕生会は、週末の午後我が家に集まり→まずみんなで1時間半ほど近所にハイキングに行き→うちに帰って子供達は遊び、親はお酒を片手にハッピーアワー→みんなでケーキでお祝い、というのが恒例行事になりました。

招待客は 総勢で45人くらいになるので、企画&準備&片付けで私はクタクタになるのですが、大人も結構楽しんでくれるようで家族での参加率も高いので、今年も気合いを入れて頑張りました!

ハイキングトレイルの上で記念撮影
今年はみんな大きくなり登りにぐずる子もいませんでした

今年の大きな変化は、カリーナがハイキングの企画&準備をしたこと。ケヴィンのママからアイデアをもらい、ハイキング中に松ぼっくりや鳥の羽等探す項目を書き出して、それを小さな袋にホッチキス留めし、玄関にきれいに並べてくれました。このおかげで、当日集合時間を過ぎて、誰がまだ来ていないかわかって便利でもありました。

21人分!
『スカベンジャーハント(ガラクタ集め)』
と言う こちらでは人気のゲームです

袋を持ってトレイルへ出発。 去年は写真撮影時に一瞬雪が降る破天荒でしたが、今年は好天気に恵まれ、スカベンジャーハントも大盛況。


家に戻り、親達がドリンクを片方にキッチンで歓談中、「早くプレゼントを開けようよ〜」とせがむ子供達に「今年は開けるのはなし!」(←時間がかかるし、誰が何をくれたか記録するのが結構面倒)と言い続ける私でしたが、ケヴィンがまとめ役をすると言うので、子供達はテラスへ。親達は「なんだか家のなかが静かになったけど、子供達はどこに行ったの?」←ケヴィン、静かな時間をありがとう!

どんなプレゼントをもらったのかを見るのも子供達の楽しみの1つらしい

たくさんの友達に囲まれて、アイスクリームケーキでお祝いです。カリーナは 一般的なアメリカのケーキは大っ嫌いで、これしか食べられません。


今年は例年より1週間遅れの誕生会だったので、 カリーナから3日遅れのケヴィンの誕生日も一緒にお祝いすることを密かに計画。 カリーナへがロウソクを吹き消した後、サプライズでケヴィンへの歌と共に、大好物のパイが登場。ちなみに ケヴィンの誕生日は「パイ・デー =3.14=円周率」です。アメリカにはホワイトデーはありません。

カリーナのケーキとの差が激しいという指摘もありましたが...
本人は全く期待していなかったようで喜んでくれました

今年の一大イベントが終わり、ほっと一息。18時ごろに最後の友達が帰った後、ポップコーンが散らばり、裸足でみんなが出入りした床を掃除してモップがけまでした私達。「今年は準備から片付けまで完璧だったねえ」とケヴィンとのチームワークに大満足。しかし翌日の朝はまだクタクタ。

自分で家の掃除をするという概念がない友達が、帰り際に家の中を見回して、「大丈夫?お掃除屋さんは明日来るの?」 自分がお掃除屋さんだとは何となく言いにくくて、適当に誤魔化しました...。

2019年3月15日金曜日

『Dior: From Paris to the World』デンバー美術館

                          Denver Art Museum 

残りわずかとなりましたが、3月17日までデンバー美術館でディオール展が開催されています。

アメリカ初のディオール回顧展となる同展は、世界各地を巡回してきたものではなく、昨年パリで開催されたディオール創業70周年を記念するエキジビションをもとに、デンバー美術館によって独自に構成された展覧会です。

「サンローランと比べてどう?」という話に何度かなりましたが、2012年のサンローラン回顧展はどちらかというと彼の人間性が印象に残った展覧会で、それに対してディオール展はオートクチュールの華やかさに魅了されるものだったと、私は個人的に思っています。

同展は、ハウス・オブ・ディオールの70年の歴史を解説しながら、彼自身と6人の後継者のディオールブランドとしてのヴィジョンを追う流れになっています。200点以上にのぼるクチュール、アクセサリー、ジュエリー、スケッチ、アート、ランウェイビデオ、写真は見応えがあります。

ちなみに空間は、NYベースの建設設計事務所OMAの重松象平氏によるデザインです。

***

会場に入ると、まずは1947年にディオールのデビューと共に発表された「ニュールック」コレクションが整然と並んでいます。ゆったりなだらかな肩、細く絞ったウエスト、フレアスカートが特徴の「ニュールック」は女性の美しさを引き出すデザインで、発表された後に世界的なセンセーションを巻き起こし、女性の圧倒的な支持を得たそうです。

クリスチャン・ディオールは42歳で初めてコレクションを発表し10年後に心臓発作で急逝しているので、実は彼自身のファッションハウス時代は短く、その直後の後継者は当時21歳で彼の下で経験を積んでいたイヴ・サンローランでした。

時代を感じさせないデザイン"New Look"
特に靴との組み合わせは写真に撮っておいて
後で参考にしようと思ったほど


そして、イヴ・サンローラン(1958-1960)の展示に続きます。サンローランらしいエレガントなドレスが並びます。



しばらく進むと真っ白な空間が・・・写真の撮り方がイマイチでスケールが全く伝わってこないのが残念。

"Offie of Dreams"
トワール=デザイナーが立体裁断で作る衣服の原型


初めて見るトワールにしばらく見入った後は、グレース・ケリー、マレーネ・ディートリッヒをはじめとする有名人やファッション アイコンが着用したドレスの展示です。

"Ladies in Dior"


そして、そこを抜けるとこんな空間が!ここは「トータルルック」のセクション。女性のファッションを、アクセサリーや香水を含め『頭からつま先まで』ディオールでコーディネイトする、というムッシュ・ディオールのビジョンが美しく色別に飾られた壁は圧巻でした。

"The Total Look"
カリーナにも見せてあげたかったです


ここからしばらくは、絵画とドレスがセットで展示されています。最初はマルク・ボアン(1961-1989)が画家のジャクソン・ポロックの絵にインスパイアされたドレス。

Marc Bohan X Jackson Pollock 

次はジャンフランコ・フェレ(1989-1996)とイタリア絵画を並べた展示。




そして次はロココ・ルーム。18世紀のフランスの華麗な世界が広がります。ジョン・ガリアーノ(1997-2011)のデザインが目を引きます。

"The Splendors of the 18th Century"
子供の頃に憧れたドレスそのものです
マリー・アントワネットドレスをよく見ると・・・
ギロチンを連想させる
流れる血が刺繍されています


次は多分私が最も時間を費やした場所、花とガーデニングの部屋です。ここで一緒に回っていた友人と完全にはぐれてしまいました。ディオールは幼少期に母からガーデニングへの情熱を受け継ぎ、花にインスパイアされたデザイナーだったそうで、ここにはモネとルノアールの絵画が飾られていました。

"Fields of Flowers"
"The Impressionist Gardening Room"
細かい装飾にため息


再びジョン・ガリアーノの展示。ここには彼がインスピレーションを得た旅に纏わるアート作品なども展示されていました。



6人目のアーティスティック・クリエーターはラフ・シモンズ(2012-2015)。 ランウェイビデオをしばらく見ましたが、この人のデザインはもっとモダンでリアリスティックな感じで(←これならパーティーに着ていける洋服かも?) 「 ディオールは一体どういう基準でクリエーターを選ぶのだろう?」という疑問が浮上。



そして最後のデザイナーは、ディオール初の女性アーティスティック・ディレクターであるマリア・グラツィア・キウリ(2016-現在)。ここでまた感じがガラリと変わります。



この間に撮影禁止になっていた部屋が一つありました。ディオールを纏ったモデル達のアーティスティックな写真などが展示されている部屋だったのですが、1990年代にOLだった頃によく眺めていたマリ・クレール日本版を思い出し、懐かしくなりました。後で調べて見たら、あの雑誌は10年前に廃刊になってしまったのですね。


そして最後の部屋は、これもこの写真からはスケールが全く伝わってきませんが、Dior: From Paris to the Worldの集大成のオートクチュールコレクションの部屋で、色々な文化からインスピレーションを得た豪華なドレスが飾られており、正に様々な文化が入り混じった空間でした。


私の中での締めくくりは、東京コレクションに登場したというこの桜のドレス。日本と日本人の心を表現してくれた美しい作品だなと思いました。



オートクチュールの世界に浸りながら、 それまで自分の中にあった芸術とファッションの境界線の認識が変わったなと思っていたのですが、このブログを書くためにいくつかウェブサイトに目を通した際に、この展覧会についてのデンバー美術館のディレクターが書いた"This exhibition will encourage audiences to think differently about the boundaries of fashion as art..." という一文を見つけました。この展覧会の目的は、 観る人々にしっかり伝わっているのではないかと思いました。

現実からしばし逃避した感覚に浸りながら、展覧会を後にしました。サンローラン回顧展に続き、デンバー美術館に再度喝采を送りたいと思います。