2009年1月28日水曜日

ポーラーベアとミ-アキャット

今日は最近気になった動物の話。

海外在住の日本人でも、ネットで日本のニュースを読んでいる人は知っているかな?釧路市動物園にいるホッキョクグマ「ツヨシ」(5歳)は、昨年11月に実はメスということが判明。札幌の円山動物園から「クルミ」(11歳)のところへ婿入りしたにもかからわず、様子がおかしいので麻酔をかけてDNA鑑定をしたら、なんとメスだったんですって。「そんなことあるんだ~」とおかしく思っていたら、最近他の動物園から「お嫁に来てくれ」という熱いコールがあり、今月中に嫁入り先を決定するとTVで言っていた。名前も「ツヨシちゃん」と呼ばれるように。ツヨシとクルミ

秋田県の動物園からもプロポーズがあったようだけど、先週末大阪の動物園の担当者が2万5千人分の署名を持って釧路入り。お嫁さんを探しているゴ-ゴ(4歳)の映像を見ながら「大阪はホッキョクグマにはちょっと暑すぎるんじゃない?」と心配だった私。

検討会議の結果は、結論を先送り。「繁殖適齢期まではあと3年ほどあるので、まずは道内でオスを探し、候補がいなければ道外から受け入れたい」そうです。よかった!北海道でお相手が見つかるといいですね。

次は広島市安佐動物公園のミーアキャットの話。

昨日の雪の中を体を寄せ合う憐れなミーアキャットの映像を見て、「かわいそう~」と深く同情しまった私。動物園に来た子供達も「立ってないな~」と残念そう。そして、次の映像はブルブル震えているミーアキャット達。もともとはアフリカの半砂漠地帯に住んでいるこの愛くるしいこの動物、私も結構好きでBBCのドキュメンタリーなんかで乾いた土の上を走り回ったり、立って日向ぼっこをしている姿を見ていつもかわいいなぁ、と思っていたけど、広島のミーアキャットは立つどころか雪の下にある穴からもあまり出たくない様子。そして、状況を改善するがべくヒーターが設置されると、すごい勢いで下に集まって体を温めていた。おぉ…。ちなみに、あんな風に立って日光浴をするのは、周囲を警戒しつつ毛皮の薄いお腹の部分から太陽の熱を吸収しているそうです。

やっぱり気候が違いすぎるのではないのか?と疑問を持って見ていると、キャスターがそれに応えるようにこう言っていました。「慣れている気候と広島とでは冬は10度も気温が違うことがあるようですが、欧州では寒い地域で飼育をした例があるので大丈夫とのことです」う~ん、あのブルブル震えた姿は、結構辛そうだったですけど。

私は動物は大好きで動物園も機会があれば行きますので、あまり強くは言える立場ではないけど、自分の意思に反して連れて来られた動物達や狭い檻の中で一生過ごす動物達はやっぱりかわいそうですね。

2009年1月25日日曜日

ノルマ

日本滞在中においしいものを悔いのないように食べたい、と思うのは当然のこと。札幌に行って一番初めに行ったところはデパ地下、そして札幌に行くと帰りに必ず寄るのはデパ地下。駅につながっていることもあり、私が利用するのはもっぱら大丸の食料品売り場で、今となっては目をつぶっても行きたい売り場に行けるのではないか、と思うほどの入り浸りよう。2年半こちらに住んでいる母が驚くほど、今回私は札幌をかなり開拓しましたよ。

しかし、目をつけたものを片っ端から食べるというのは思ったよりかなり難しく、しかもどんどん新しい「限定品」なんかも出てきて、実はデパ地下に行くたびに発狂しそうになったりして。

かなり早い段階から目をつけていた「レ・リシュス」のケーキを、今週やっと調達。上から左回りにモンブラン、サントノーレ・オ・キャラメル(プチ・シューが乗ってます)、そして名前を忘れてしまいしたがバナナのムース。

年末に東京に行く前に「朝大丸に寄ってお弁当買って行こうかな~」なんて呑気なことを考えていたら、当日は大雪で電車は大幅遅延で空の便は200便近くキャンセル。空港へなんとか辿り着いたものの、その晩は千歳のビジネスホテルで一夜を明かすことに。お弁当どころではありませんでした。

これは帰る前に必ず食べてみたい。でも、お菓子って意外と大量に食べられないものなんですよね。悲しい。

これはいきなり由布院のプリンどら。実は2005年の帰国の時から気になっていたのですが、今回別府の祖母のところへ行った時に大分空港で購入してみました。プリンとどら焼きが両方お好きな方、お勧めです。それにしても、世の中おもしろいことを考える人がいますね。

ところで、「ノルマ」って一体何語?と自分でタイトルにしつつ疑問が浮上。Wikipediaで調べてみると、なんとロシア語のHompa(norma)が語源で「半強制的に与えられた労働の基準量であり、大抵の場合時間的強制も付加される」ということだそうです。更に「太平洋戦争時、シベリアに抑留されていた日本人捕虜が帰国した際に伝えられ、日本語の語彙として広まったとされる」ですって。ひぇ~知りませんでした。ブログを書くのって、意外とお勉強になります。

2009年1月23日金曜日

北海道で新しい出会い

私が単に魚を知らないだけかもしれませんが、最近初めて目にしたものとは…

たちポン。「たち」とは真鱈の白子のことで、これをポン酢で食べます。口の中でとろける感じ。これはケヴィンには無理だろうなぁ。どうやら小樽が有名なようです。

こちらは八角という魚。増毛町(ぞうもう、ではなくましけ、と読みます)というところから来るものが多いようです。大きいものは高級魚だそうです。ヒレが大きいので飛ぶ魚かと思うでしょう?それが、そうでもないようです。このヒレは窮地に立たされた時に、自分を大きく見せるために使うそうです。

鱗はなく、皮はどちらかというと甲羅のような感じ。これをお店のご主人がカリカリに塩焼きにしてくれました。ビールのおつまみにぴったりでおいしかった~。

上の魚がこんなになりました。ヒラメのような食感でおいしかったです。

北海道のスーパーにはこんな名前の魚も…。お値段からすると随分と庶民的なお魚なようで。

2009年1月22日木曜日

Inauguration Day (アメリカ合衆国大統領就任式)

みなさん観ました?私はまだ日本にいるので、1時45分に目覚ましをセットして11時に一旦布団に入り、その時間に飛び起きた後母親を叩き起こして観ました。いい式典でしたね。この情勢の中、そう簡単にはいろいろな問題が解決されないのは百も承知ですので、とにかくアメリカに希望の光が差し込んだだけでも私はうれしいのです。彼を選んだという事実だけで、すでにアメリカの国際的な株がアップしたと思いません? 私はレーガンからクリントンに政権が変わる時も、夜中にTVを観ていました。その時のレーガン夫妻がヘリコプターで去っていく姿だけが妙に脳裏に焼きついており、もちろんオバマ大統領の演説も楽しみにしていましたが、実はブッシュ夫妻が去る姿を見るのもとても心待ちにしておりました。しかし、ちょうどのタイミングでフッテージが切れてしまったのにがっかり。(皮肉なことに?)ちょうど出張でテキサスにいたケヴィンからは電話で「テキサスにはブッシュの帰還を大歓迎した群衆もいるんだよ」と聞きました。ふ~ん、そうなのか…そうなんだろうねぇ、テキサスだもんねぇ。 (後日談:後でふっと気づいたのですが、レーガン大統領の次ってブッシュ父じゃん!誰にも指摘されなかったけど、みなさん気づいてました?無意識にブッシュ家の人たちを頭の中から削除するクセがついていました。はは。) ところで、チェイニ-元副大統領が車椅子に座っている姿を見て「ほぉ~しばらく影を潜めていた間に、こんなに弱まっていたのか」と驚きましたが、どうやらホワイト・ハウスから急ピッチで引越し作業中に腰か背中を痛めたようで。こんな日にそんな理由で車椅子とは。ハンティング中にお友達を誤射してしまうお人柄が伝わってきます。 翌日NHKのニュースでおもしろいことを聞きました。式典に集まった200万人という人数は、乗車率200%の山手線500台分で、満員の甲子園が40個分という人数だそうです。DCはすごいことになっていたということが、この数字からもよくわかります。 日本でもオバマのつく地名では、盛大にお祭りをした模様。しかし、ひとつ気になったことが…。長崎県・雲仙の小浜温泉でこの日に合わせて記念のイベントをしているニュースを流しているフッテージで、顔を茶色く塗った男性が食べ物を振舞っていたのを見たような気が。一瞬だったのでぎょっとしている間に画面は変わったのですが、この行為はアメリカでは昔白人が黒人を馬鹿にしてやったこと。絶対にやってはいけません。オバマ大統領には絶対に見せてはダメです。 とにかく、様々な問題を抱えてオバマ政権は正式に動き始めました。そうそう、日本ではCD付きのオバマ演説集が40万部のベストセラーになってます。英会話の教材に使用されたり、勇気付けられるという若者が多いそうですよ。オバマパワーって、本当にすごいです。

2009年1月19日月曜日

雪国とはこんなところ

12月にこちらに来たときは、雪が少ないと言われていた北海道。例年よりは気温が高くて雪が少ないといいつつ、関東育ち&ボールダー在住の私にとっては相当な量であります。今日もしんしんと雪が降る~。

轟音をたてて屋根からずり落ちる雪で、特に家の周りの雪がどんどん高くなる。

先月はこんな。上の写真の窓は洋間でその前にはウッドデッキがある。初めはせっせと雪かきをしていたけど、ここまでくるともうお手上げ。

私が寝泊りしている部屋からの眺めはこんな感じ。どんどん壁が高くなる~

先月はどんなだったかというと・・・

駐車している車も雪壁の中に埋もれてしまいました。

母は運動だと言って、毎日雪かきに精を出します。

札幌でカフェ探し

いつの頃からか、店を探す際にチェーンやトレンディスポットはできるだけ避けて、どちらかというとひっそりと裏道にあるような場所を見つけることに喜びを見つけるようになった私。札幌にも大分慣れ、札幌駅ビルからやや離れたところをウロウロするようになり、最近時計台の裏に私好みのコーヒーショップを発見。その名も地蔵珈琲。自家焙煎のコーヒーと天然酵母パンが売りのようです。

照明を落とした店内は、落ち着いたダークカラーのインテリアでまとめられており、この日はずっとクラシックが流れておりました。

こちらでは焼き物のコーヒーカップ&ソーサーや手作りパンの販売。自分が楽しんだら、大切な人にお土産に買って帰るのもいいかも。

ココアと手作りのミニ・クロワッサン。オレンジ味のパンはおまけ。日本はアメリカに比べてdecaffe(カフェイン抜き)の飲み物が圧倒的に少なく、カフェイン摂取量を制限している私はこの日はココアにしましたが、次回はぜひ自家焙煎コーヒーを味わってみたい。

ちなみにボールダー住人がうるさいせいだとは思いますが、普段私がコーヒーをオーダーするときは、decaffeを指定し、ミルクは脂肪分1%、2%、whole milk(全乳)、soy milk(豆乳)からの選択、という具合。普段アメリカでは滅多にスタバには入りませんが、スタバですらチョイスがあったような気が。不健康なイメージのアメリカ人、でも気にする人達は日本人以上に気にしているのです。

日本 北から南 あっという間

別にどってことはないのですが、最近日本国内を飛行機で移動する機会が多かったもので、ついつい機内から写した写真を列挙してみたくなってしまいました。

札幌-東京間 左側座席。とにかく海岸線をずっと南下します。北海道上空の雪雲を抜けて30分もしないうちにだんだん雪が減って山の地肌が見えてきます。千葉県・犬吠崎が先に見えると成田空港を発見。そこからオモチャのように飛行機がどんどん飛び立っておりました。一時間強でもう関東地方。

東京湾を旋回しどんどん降下しているところ。きれいに撮れた写真には満足だけど、富士山と工業地帯のコントラストが悲しい。葛飾北斎はどう思うでしょうね。

羽田で乗り換えて大分へ。着陸した時になぜ写真を撮らなかったのかな?と後で疑問に思ったのもつかの間、そういえばあの日は妙に飛行機が揺れたのでした。あの週は大分でも雪が降りました。南と言えども肌寒い別府。鶴見岳もほんのりと雪化粧。先に見えるのは多くのサルが住む高崎山。

かなり富士山にこだわっています。東京-大分間は富士山の南を通過すると思いきや、行きも帰りもはずれ。反対側に座ってキョロキョロしていると相当目立ったらしく、チーフパーサーが手招きしてわざわざ前に呼んで窓から富士山を見せてくださいました…。帰りの東京-札幌間は今度も左側。

これはレインボーブリッジかな?間違っていたら指摘してください。

舞浜上空。ディズニーランドにはディズニーシーもできたんですよね?

この密集の仕方、本当にすごい。いかに東京が混んでいるかを外国人に説明するときに、これは格好の材料になりそうです。

また1時間強もするとこんなに広々とした北海道。日本は本当に狭いと思いつつ、でもそんな小さな島国にいろいろな方言と地域の特産物があると思いませんか?アメリカはあんなに広い割には、そういうものはあまりないような。

2009年1月10日土曜日

2009年(もう平成21年だそうです)

年が明けて早くも10日になりますが、新年は富士山麓で迎えました。大晦日も元旦も富士山がこんなにきれいに見られ、とてもすがすがしい新年を迎えた私たちです。どうぞ今年もよろしく。

富士浅間神社

年末年始にお世話になったお家の裏にある神社。朝みんなで初詣に行こうと言うので、地元にある普通の小さな神社に行くのかと思いきや、実はここは富士山と非常につながりの深い神社。この神社から富士山頂へと続く一本の道は、吉田口登山道として古来より多くの人々に親しまれ、登山道入口の鳥居に張られた注連縄を切るお導開きは6月30日に行われ、そして7月1日のお山開きとなるそうです。

ケヴィンは過去3回富士登山をしている(はず)。一度はゴミで汚れた山を怒り狂ってゴミを拾いながら降り、一度はマウンテンバイクで降りてきたらしい。

予想以上に有名な神社でした。この様子を見て行くのが遅すぎた、と思いきや…

ひい~論外でした。参道はとんでもない状態。最後尾が見えない。さっき先頭にいた人たちって、いったい何時間並んでいたの?お世話になった静かなお家の裏がまさかこんなことになっているとは、夢にも思いませんでした。

新春のアレンジメント

私が好きな花屋のチェーンの店先には、お正月らしいアレンジメントが。

なかなか上手に和を出しています。菊の色が綺麗なこと。

ケヴィン、日本食を堪能 (その3)

限られた期間で食べたかったものは一通り食べ、満足げに帰国した彼。写真にはないけど、その他リストにあったお好み焼き、うなぎ、地鶏の炭火焼もしっかり食べ、「まい泉」のヒレカツサンドには何度もお世話になっていました。

お世話になったといえば、いろいろなご家庭で手料理もいただきました。ご馳走さまでした☆

新千歳空港で思わぬ足止めに遭った私たち。12月中雪が少なくて異常気象だと言われていたにもかかわらず、東京へ出発する日に限って猛吹雪でした…。もちろん空港は欠航が相次ぎ夕方まで閉鎖。結局ビジネスホテルで一泊になったわけですが、この空港は足止めをくらうには日本一良い空港かも?

翌日の便に振り替えてもらって即食事。その後2時間近くおみやげ屋をチェックして、いろいろな物を買って帰ってきた彼。どんな状況も楽しいこするあの性格は本当にうらやましい。

妹の旦那様のお父様に連れていってもらったお店。以前から興味があった中央線沿線の駅前商店街の中。囲炉裏の周りをぐるりと囲んでいるカウンターで食事。おいしいものをたくさん食べましたが、やはり焼き魚がおいしかった。

普段イクラはそれほど好きでないケヴィン。でも、こんな風にしてあったらおいしく食べられたとうれしそう。

親友夫婦と妹夫婦と焼き鳥&釜飯。楽しい晩でした。

富士吉田では大晦日の晩におせちを。ホスト夫妻と息子さん夫婦、そしてたまたまコロラドスプリングス(富士吉田とは姉妹都市の関係)から英語の先生として地元の中学校に来ている知り合いの息子さんと一緒に年越し。6時ごろから食べて飲んで喋って笑って。10年ぶりに紅白も観ました。

元旦にはケヴィンの叔母さん(彼女の雑貨屋「セボママ」のサイトはこのブログからも見られます)達と東京で合流。豆腐料理のお店に連れて行ってもらいました。こちらは豆腐のつくね。美味!

豆腐のティラミス。これもおいしかった~

そして、妹夫婦の家ではたこ焼きで大盛り上がり。まずは彼女の旦那様が作る様子をじっくり観察し、ケヴィンも挑戦。

手作りのたこ焼きがあんなにおいしいとは。我が家にも欲しい!

番外編

東京に到着してすぐに妹夫婦にご馳走してもらった韓国料理。これはそれまでお目にかかったことがない鶏の料理。何時間も丸ごと料理されているので、骨も口の中に入るとポロポロと溶けるような代物!スープがとってもおいしかったです。これって何という名前だったかな?

<補足>妹の旦那様に確認したところ、これはサムゲタン(参鶏湯)という韓国の代表的なスープで、若鶏の腹から内臓を取り出してきれいにし、高麗人参、栗、なつめ、くこの実なんかを入れて水で3時間ほどじっくり煮込むそうです。韓国ではサムゲタンの専門店もあるそうで、どうやら栄養食として知られているようです。貴重なものを食べさせてもらいました♪

地ビール編

私は10年前にケヴィンと知り合うまで知らなかったのですが、日本でビールの小規模醸造が解禁したのは1994年。もともと大手のビールより地ビールが好きだったケヴィンは、当時日本で地ビール開拓をしていました。

Coedoは小江戸蔵の街、埼玉県川越市で生まれた地ビール。ウェブサイトもなかなかクール。できればサウンド付きでご覧ください。これは紅赤という薩摩芋のビール。確かに芋の味がした!

その横は常陸野ネストビール(木内酒造・茨城県那珂市)のSweet Stout。ライトな感じのスタウトでした。

一番右はピルスナーなのですが、どこのビールか不明。残念ながら飲んだ記憶もなし。そして一番左はご存知の方もいたのかと思いますが、キリンが製造元でした。あえてキリンビールの名を出さない斬新なビールだそうで、私たちもその戦略に見事にはまり地ビールだと思ってしまったというわけ。

長野県のヤッホー・ブルーイングのTokyo Black。私はこのデザインに妙に惹かれるものがあったので購入してみたのですが、これは旨い。濃いビールだけどクセがなくて、程よいロースト風味が口に残ります。アイルランドで飲んだまるでコーヒーのようなビールを思い出させる味でした。