先月2歳を迎えたハンフリーは、我が家にやって来た2代目のシリアンハムスターです。
ダズル |
ちょうど3年前の今頃、ダズルがくしゃみのような音を発することに気づきました。結果的にもともと呼吸器系の疾患があった個体だったようで、それが原因で私とカリーナが日本滞在中の6月にケヴィンに見守られて死んでしまいました(涙)。その時は5月末頃から目が腫れてしまい、抗生剤を2週間飲ませた後も回復しなかったのです。
話はハンフリーに移り、土曜日に片目が開かないことに気づきました。カリーナと2人で目の周りを拭くと、なんとかうっすらと目が開くという感じでした。2歳になる頃から運動量や食欲が減って寝る時間が増え、水を大量に飲んで尿の量も増えたりしていたので、糖尿病ではないかと心配していたのですが、目やにのことも含めて全てハムスターの老化の兆候という結論に至りました。
運動に関しては、透明のボールに入れて家の中で走らせることによって食欲増進効果が見え、「人間も動物も同じだね〜」と言っていたのでした。
ところが日曜日は両目が開かず、「まるで3匹の目が見えないネズミみたいじゃない?」というような状態に。再びカリーナと目の周りを拭いている時に、カリーナが「なんか臭い」と言うので、注意を払ってみると、、、なんと下痢をしている!ハムスターの下痢は命取りの場合があるので、翌朝すぐに獣医に電話をすると、「今日は予約は一杯だけど、診察の合間に救急扱いで診てあげられると思うので、すぐに連れて来てください」と言われました。やっぱり下痢は命取りなんだ、と思いながら車を走らせた私でした。ところが明細をよく見ると、今回の抗生剤は前回より安く、しかし目薬が4500円もすることに気づきました。思い起こせば「目薬は人間と同じサイズで、ハムスターの目には一滴が大きすぎますが、気にしないで使ってください」と言っていたので、もしやこれは人間にも使えるのかもしれない??
ピンク色の抗生剤は この小さなシリンジで0.5mg吸い上げます メモリが極小で老眼には見えにくいです |
ダズルの経験から「ハムスターは一度病気になるともうダメかもしれない」と、月曜日は意気消沈してお別れも覚悟していましたが、ハンフリーは力強くカムバックしました。「目が開かないまま死んじゃったら悲しいね」と心配していた目は再びパッチリと開き、下痢も結局週末だけで止まったようで、ケージの中に普通の糞が転がっているのを見て安心。
ケヴィンはイギリス土産でもらった お菓子の缶の中にダズルを入れていた (2013年のジョージ王子誕生記念) |
その年(2019年)の秋、予想外に早い降雪があり、翌年の春には果実樹の花が咲きませんでした。昨年は一年体力を蓄えた木が満開になり梨やさくらんぼも豊作となりましたが、我が家の枝垂れサクラは2年待っても花が咲くことがなく、切り倒すことになってしまいました。ダズルを冷凍庫に入れっぱなしにしたまま2年半が経過。その間何度もこっそり凍ったハムスター付きで家をAirbnbで貸し(!!)、「早くダズル埋めなきゃねぇ」と言いつつ、2021年の冬になってしまいました。
夕焼けが美しい11月末の夕方に決行 |
おそるおそる2年半ぶりに缶を開けてみると、なんとダズルの毛はふさふさで、生きている頃とほとんど変わらない姿で横たわっていました。棺桶の中に紅葉の名残の葉、リンゴや人参を入れてあげました。