ビール博物館の中でおりがみでオーナメント作り。サンタを作ったのはケヴィン、トナカイは私。
みなさま楽しいクリスマスと良いお年を。
標高1600mの街で繰り広げられるランバート家の日々 LIFE IN THE MILE HIGH TOWN
待ちに待ったお寿司。回転寿司のチェーンの「はな丸」時計台店にて。札幌に住む大学時代の同級生が、ここは回転寿司ではなく普通のカウンターがあって雰囲気が良い、と言うので行ってみて大正解。新鮮なお寿司を破格で。家族4人で大満足。
板前さんが他では食べられないものをどんどん薦めてくれた。これは「ちゃんちゃん焼き」。味噌とねぎを乗せて炙ったサーモンの腹の部分、ものすごくおいしかった。
サッポロビール博物館ではビールのテイスティング。
夜は両親と別れてすすきのへ。ケヴィンがぜひ行ってみたいというので。クリスマスイブにすすきのねぇ、と思いつつ、UKベースのガイドブックrough guideを手に歩き回ってみたらおもしろかった。さすが、行き着いたところはこの13席しかない渋い焼き鳥屋「じゃんぼ」。ジャズ通のマスターがとても親切にしてくれた。焼き鳥はどれもジューシー。お勧めをお願いしたら、とりの心臓が出てきた。女性もこれなら満足してくれる、というマスターのお言葉通りおいしかった。
クリスマス当日の朝は、なんと近所で餅つき。
まずは炒った黒豆と塩を入れて。
次はよもぎ。香りがいい。
やわらかくておいしいお餅のできあがり。
大福作りに気合が入りました。全部冷凍してボールダーに持って帰りたい!10年前のちょうど今頃、東京で親友を通じてケヴィンに知り合った私。彼はその翌週クリスマス休暇を利用して一人淋しくルスツへ5日間スノボへ行くというので、紹介者の彼女ともう1人の女友達と3人で「私達もルスツに行っちゃおうか?」という話の流れに。その時に彼が予約していた宿がここ。
このスノボ旅行がきっかけで私たちの長い付き合いが始まったので、その親友は私たちのキューピットとなり、私達のなりそめを人に聞かれるたびに登場するのがこの民宿なわけです。その旅行の10周年記念でルスツに戻ってみてはどうか、という話がそもそも今回の里帰りの発端というわけ。
今回は札幌近郊に移住した両親と家族4人でこの懐かしい民宿でお世話になろうと、11月にアメリカから電話をしてみたところ、4人はちょっと厳しいかもしれないというお返事。電話するのが少し遅かったと内心後悔しつつ、一応私たちがそこへ行こうとしている目的を宿のご主人に話してみると、「もしかして、ケヴィンさん?」
うれしいことに、10年経ってもちゃんと名前まで覚えていてくれたのでした。そして無理をして私達のために部屋繰りをして下さいました。
ここはいろいろなウェブサイトにも記述されている通り、食事目当てのリピーターが多い様子。10年後も期待を裏切らず、というよりさらにグレードアップした食事と優しい家族が私達を迎えて下ったのでした。それにしても、当時11歳だったお嬢さんが今や綺麗な娘さんに成長していたのには、さすがに時の流れを感じさせられました。自分はそれほど変わっていないつもりでも、確実に歳を取っている、と。
これが客の心を捕らえるお食事。これ↑ を食べた後に 更にこれ↓です。
2日目の夜。昼食の量を減らしてしっかりとお腹を空かせて夕食に臨んだ私達。上で全部だと思いきや、途中で生姜焼きとベイクトポテトが登場!
樹氷が素晴らしく綺麗でした。両親ともども一日フルでゲレンデを満喫。(写真by母&ケヴィン)
日本に住んでいる頃にケヴィンのママが遊びに来た時の話。4900円のTシャツを買って帰宅した私を見て、「まあ、そんな高いTシャツを買ったの?」と言われてあまりピンとこなかったのだが、今はその気持ち、よ~くわかります。アメリカ人は、一部の人を除いて洋服にそんなにお金をかけない。縫製がダメな代わりに、結構手ごろな値段でまあまあの洋服が買えるからだろうか。
ボールダーに越して一旦地味になった私も、ロンドンにいる頃に感覚が戻って、一度「エルメスの腕時計を買いたい」とアメリカ人の女友達に話した時「私だったらそんなお金を使うなら新しいマウンテン・バイクを買う」とケヴィンに優位な発言をされ、立場が更に弱くなったこともあります(結局その時計は諦めた)。あの時のケヴィンの勝ち誇った顔の憎らしかったこと。
そんなわけで、アメリカでは慎ましく暮らしている私が(まあ、そんなに好きなものもないし)、日本にくるとやっぱり感覚が若干狂う傾向にあるので、危険。「アメリカではこんなの滅多にないしぃ」と、気に入ったものが見つかると、同じものを色違いで二色ばばっと買ってしまったりするわけです。興味深いもので、日本で1万円以下のものは即「買い」なわけで、後でドルで計算するととんでもなく高いものを買ってしまった、という罪悪感の波に襲われる私。(一瞬だけど。)「日本のものは、ベーシックな形だったら10年来ても新品同様に着れるしね」と、自分を納得させてhappy shopping!
さすが雪国。JR札幌駅の改札を入ったところに、ストーブとテレビが置いてある待合エリアが。走る電車も強そうなディーゼルの電車で「特急オホーツク 網走行」なんていうのがあったりして、いい感じです。 イトーヨーカ堂にて。ずっと存在は忘れていたけど「そうそう、日本にはこんなものあったね~」と懐かしくなってしまった。子供の頃、中身を食べた後にこの長靴を底が抜けるまで履いて遊びました。ちなみに、これはアメリカのクリスマス・ストッキングがなぜか長靴に変化し、お菓子を詰めて売られるようになったということですね。 しかし、中にベビースターラーメンが入っているとは…。夢がなくてちょっと悲しくなってしまった。 海外に出て気がついた日本のおかしな習慣の一つが、クリスマスケーキというものの存在。日本人以外の友人とクリスマスの話になると、「日本ではジーザスの誕生日にケーキを食べるの」と説明している。私の子供の頃は、ケンタッキーフライドチキンの「パーティーバーレル」なんていうのも、クリスマスのハイライトだったような。東京のデパ地下なんかで売られるクリスマスケーキは高級で、つくづくすごいなぁと思ってしまいます。両親が住んでいる地域のお寺でも、この日年に一回の坐禅会が開かれ、その数日前にうちにもお誘いの電話がかかってきた。両親は去年参加したことがあり、特に母が「ものすごく寒かった」というので一瞬迷ったが、坐禅なんてやったことがないし滅多にこんな機会はないので、私も参加することにしました。しかし、人一倍寒がりの私には、その「ものすごい寒さ」というのは大きな問題。スノボの時に履くモモヒキやメリノウールのシャツ、フリース、ダウンジャケット、そして靴下を2重に履きカイロまで張っての完全防備で出席(しかし、坐禅中は靴下着用禁止だった)。
午後5時過ぎにお寺へ到着。広いお部屋でカレーライスをいただく。20人程がすでに来ていたが、その後宗教学の先生が率いる近くの大学の学生さん達も到着。午後6時、お坊さんが初めての人のために、坐禅の説明をしてくださった。それは正にここに書いてある通り。坐禅の作法
完全防備のおかげか思ったより本堂は寒くなく、坐禅は直接床の上に座るのかと思い込んでいたが、床には坐蒲(ざふ←上のサイトの絵を参照)が置いてあり思ったより苦しくない。準備が整い、鐘の音とともに第一ラウンド20分開始。
その後立ち上がり、経行(きんひん)と言われる方法で周りを歩き休憩後、第二ラウンド20分開始。なかなか頭の中の雑念は取り除けないが、妙に気持ちがいい。ただ、約1メートル先45度の角度に視線を落とすのはかなり難しく、でも眠くなるので目を決して閉じるなと言われたので、目は正面を見据えたままに。本当は目はぼんやりと開く程度だそうです。(眠らずぼんやり、という微妙なところが難しい)
また経行後、今度は休憩なしで第三ラウンドへ。さすがにそろそろ眠気が襲って来た。ところで、坐禅と言えば肩を叩くあの行為。警策(きょうさく)と言います。あれは姿勢が悪い人や居眠りしている人を叩くだけでなく、睡魔が襲われた時や心が乱れた時に自分から受ける方法があるとのこと。それを聞いた時からぜひ私も経験してみたいと密かに思っており、この機会に合掌してお坊さんの注意を引き、渇を入れてもらいました。音よりもずしりときて肩に気持ちよかった。
頭から雑念を取り除き、無の状態にするのとは程遠い感じではありましたが、これはとても良い経験に。そして、「人々が抱える悩みや苦しみの根源は執着である」というお坊さんのお言葉、ぎくりときました。
週末の雪もすっかり融けたのでジョギングができて私には好都合なわけですが、(背中にブーツをしょって来たので)スノボをするのに雪がしっかり積もってもらわないと困るわけです。来週ケヴィンがやってくる前に、スキー場にもう少し雪が積もるよう願う毎日。コロラドは寒いようですね。
今回の滞在はいつもよりのんびり。しかも初めて北海道まで直接やって来ました。デンバーからはやっぱりきつい。ドア・トゥ・ドアで27時間。朝8時台のフライトが取れず6時のフライトだったので、ボールダーを3時過ぎに出発。サンフランシスコ線は鬼門なのでびくびくしていたら、予想を裏切らず2時間半の遅延。朝4時、オープン前のカウンターでまたもやがっくりきてしまいました。東京-デンバ-直行便が実現すると、コロラド在住の日本人の人生がぐんと楽になりますね。
成田空港で初めての乗り継ぎ。普段はアメリカに帰る直前のラスト・ミニット・ショッピングの場なので、目をギラギラさせて走り回っている私ですが、今回はこれから先があるので心に余裕が。それにしても、ここ数年で成田空港はずいぶんと設備・ショップが充実しました。
そんなわけで、しばらく日本からのブログ更新となります。
こちらに来る直前のアシャ。感謝祭のホリデイであちこち車で連れ回され、小さな子供達に家の中で追いかけられ、お疲れぎみ。4本の足を複雑に組み合わせて昼間深い眠りに落ちていました。アシャにしばらく会えなくて、淋しい~。オープン後3年弱。いろいろな新聞や雑誌に取り上げられてきたこのレストラン。先日たまたま乗ったユナイテッド航空の機内誌を開くと、12月の特集はThree Perfect Days in Denver。2日目の朝一番のお勧めに、Snoozeが出ていて驚き。うーむ、これでもっと待ち時間が長くなる?
感謝祭はすべてが商業化しているアメリカで、唯一シンプルなホリデイ。プレゼントを交換したり、お店に感謝祭用のデコレーションなんかが出回ったりしないので、純粋に家族とのんびりして食事をするためのホリデイなのです。先週は丸々学校も休みで、多くの人が実家に帰っていたとみえて街もなんとなく静まり返った感じ。(ダウンタウンは子連れ客で賑わっていましたが)
ところが毎年第3木曜日の感謝祭の翌日は、ブラック・フライデーと呼ばれるクリスマス前のセール開始の日。朝5時に開店するお店も少なくなく、今年は景気の低下のせいもあり、前日の夜11時に開店する店まで登場。去年コロラド・スプリングスでは、朝5時までに車の盗難の被害が続出。一旦エンジンをかけて家にコーヒーマグを取りに行っている間に、車が忽然と消えたそうです・・・。
約5時間が経過。七面鳥を切る瞬間はわくわくする。家族で妙に盛り上がったりして。すべて手作りです。ランバート家は出来合いのものは決して使わず。
手作りのかぼちゃのパイ。(日本の)かぼちゃはケヴィンのママの畑から。