由布院駅周辺の喧騒から離れたところに、こんな素敵な宿がありました。祖母、伯母、母と女4人の温泉旅行。お風呂にゆっくり浸かりおいしい食事を楽しむのが目的、という温泉旅行を生み出した日本人は本当に素晴らしい。日本人でよかったとつくづく思う瞬間。
4000坪以上ある敷地に離れが10あります。中には移築された築200年の民家も。私達は内風呂のある「春燐庵」というお部屋に泊まりました。一番上がその写真。上の写真は玄関。ミニマリズムの中に美を感じます。
こちらは内風呂。すっぽりと体が入る大きさにくり抜かれており、これが気持ちのいいこと。広い敷地内を歩くのがちょっと大変だった90歳の祖母のために大活躍しました。ここからの由布岳の眺めが一番いいとのことでした。
立体的な地形が更に赴きを加えます。広い敷地をスタッフが毎朝丹念にお掃除。
お風呂
すべて貸切です。こちらは大露天風呂。広くて2、3人で入るのはもったいない、という感じ。母と私は夕食後にも入りました。ライトアップされた露天もすごくよかった。この世の極楽とはまさにこのこと。
昭和の湯どころ
この建物の中に5つ独立したお風呂があります。半露天あり、コンクリート打ちっぱなしのモダン風呂あり、家族みんなで入れるお風呂もあり、「次はどんなお風呂かな~」と扉を開ける瞬間わくわくする。
のぼせたら一休み。温泉卵と飲み物が常に用意されていてうれしい。
お食事
こちらは馳走庵。食事はすべてこちらで。
まず、前菜。オトボケな私はこれを見てメインと勘違いしました。
順番に、山女、豊後牛、里芋の天ぷら、石狩椀。豊後牛のソースはごぼうのピュレ。里芋は皮ごと味付けして天ぷらに。美味。これにご飯、お吸い物、漬物が最後に出ます。あまりにもお腹がいっぱいでデザートの写真まで気が回らず。
こちらは翌朝の朝食。またこんな朝食を食べてみたい!
その他施設
フロントが入っている建物の2階には、大正モダンという感じの談話室があります。私はお風呂を全制覇するのに精一杯で、チェックアウト後に立ち寄っただけ。次回はここでのんびりしたい。バローロという素敵なバーもあり、こちらで母はアルコール45度のマティーニを生まれて初めて飲んで、ケロリとしていました。カウンター前の大きな窓からから眺める杉は、それはそれは見事でした。
インフォメーション
まだまだ書き足らない部分は、ウェブサイトで。スタッフは気さくでそして垢抜けた感じの人が多く、ぜひまた行きたい宿となりました。今度はどの部屋にしようかな。
由布院 おやど二本の葦束